[5.1 J1第12節 横浜FC 0-3 鹿島 ニッパツ]
J1リーグは1日、第12節を各地で行い、鹿島アントラーズが横浜FCを3-0で破った。鹿島は相馬直樹監督の就任以来、公式戦3勝2分で無敗を継続。今季リーグ12試合目で7度目の3失点以上となった横浜FCは、同日に仙台が今季初白星を挙げたため、唯一の未勝利となった。
今季途中に監督交代を行ったチーム同士の対戦。横浜FCは1分2敗、鹿島は1勝1分と新指揮官の戦績が対照的となっている中での激突となった。試合前には雷の影響でキックオフが30分間後ろ倒しとなるアクシデントもあった。
試合は今季2分9敗と唯一勝ちがない横浜FCに対し、上位浮上を狙う鹿島が主導権を握った。まずは前半7分、長い距離のスルーパスに反応したFW染野唯月がペナルティエリア内右から右足で狙い、GK六反勇治を強襲。同9分にはカウンターから古巣対戦のFW伊藤翔にシュートを打たれるも、DF常本佳吾が的確なブロックで阻んだ。
そして前半12分、鹿島はMF土居聖真の右サイド展開から常本が縦に駆け上がり、緩やかなクロスにMF荒木遼太郎が反応。ワントラップからのシュートはDF田代真一のブロックに遭ったが、跳ね上がったボールをMF白崎凌兵が頭で押し込み、早い時間帯に先制点を奪った。
鹿島はさらに前半28分、DF永戸勝也のFKにニアサイドの土居が頭で合わせ、ゴール前の混戦をすり抜けたボールがそのままゴールマウスへ。だが、これは副審がオフサイドの判定を下し、VARのチェックを経ても覆らず、ノーゴールに終わった。
それでも鹿島は前半45分、スルーパスに抜け出した荒木がペナルティエリア左を切り裂くと、後方から田代に倒されてPKを獲得。キッカーは土居。コースがやや甘くなったシュートは六反にセーブされるも、ゴールポストからの跳ね返りに詰めた土居が足を伸ばして押し込み、リードを2点に広げた。
後半は風上に立った横浜FCがやや盛り返すと、20分には途中出場MF松尾佑介の強烈なシュートがクロスバーに直撃。25分過ぎにはスタジアム内で雷鳴が聞こえ、谷本涼主審が一度プレーを中断させたが、運営担当らとコミュニケーションをとった結果、試合は続行される形となった。
鹿島は後半34分、永戸の右コーナーキックにDF犬飼智也が飛び込んだが、ダイビングヘッドは六反が好セーブ。それでも直後の同35分、荒木の左CKをDF町田浩樹が頭で押し込み、3-0とした。
鹿島は後半43分、土居と染野に代わってMF遠藤康とMFディエゴ・ピトゥカを入れ、ルヴァン杯でも途中出場していたピトゥカはこれがJ1リーグ戦初出場。そのままタイムアップを迎え、鹿島が勝ち点3を獲得した。
◆鹿島が敵地で3ゴール圧勝!! またも大量失点の横浜FCは“唯一の未勝利”に(ゲキサカ)