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2021年5月1日土曜日

◆【横浜FCvs鹿島プレビュー】指揮官の交代劇を経験した2チームが激突…昨季の対決は1勝1敗で決着つかず(サッカーキング)






■横浜FC 直近の公式戦で新体制初白星。勢いそのままにリーグ戦初勝利へ





【プラス材料】
 28日のJリーグYBCルヴァンカップ第4節の柏レイソル戦で、ついに早川知伸監督が就任後初勝利を挙げた。これが本拠地『ニッパツ三ツ沢球技場』での今季公式戦初白星となっている。

 内容を見ても、ここまで勝利のなかった鬱憤を晴らすかのように充実したものを披露。リーグ戦ではベンチやスタンドから試合を見る時間が多いメンバーが中心となって戦った中、FWジャーメイン良やDF岩武克弥といった新加入組がゴールを決めたことも明るい材料だ。

 勝利の余韻に浸かりすぎることなく戦いたい今節の鹿島アントラーズ戦を、引き続きホームで戦えることは大きなアドバンテージ。昨季もホームゲームでは勝ち点3を奪っているので苦手意識はないはず。リーグ戦初勝利をつかみ、まずは最下位脱出を図りたい。

【マイナス材料】
 ルヴァンカップで早川監督就任後初勝利を飾ったとはいえ、リーグ戦での現実が厳しいことは変わらない。特にリーグワーストの32失点を記録している守備は新体制になっても改善される様子がほとんど見られない。“横浜ダービー”となった前節の横浜F・マリノス戦も5失点の完敗を喫している。

 また、それと同時に攻撃も停滞気味であることは変わらない。ここまでのチーム最多得点者がDF袴田裕太郎の2得点で、いずれもセットプレーから奪ったもの。FWクレーベとジャーメインがそれぞれ1得点ずつと、攻撃陣の沈黙ぶりは寂しい限りだ。

 対戦相手の鹿島も監督交代があったチームだが、相馬直樹監督が後を引き継いでからは立て直しに成功した印象が強い。特に守備は一気に整備され、安定感を増している。簡単に崩せそうにはないだけに、無失点の時間を多く作れないと難しい展開を強いられることになりそうだ。

文:totoONE編集部


■鹿島アントラーズ 上り調子の上田が負傷離脱。得点源の不在をカバーできるか





【プラス材料】
 前節のヴィッセル神戸戦は同点に追いついて1-1のドロー。リーグ戦の合間に行われたJリーグYBCルヴァンカップ第4節のサガン鳥栖戦は同点に追いつかれてのドローに終わった。アントニオ・カルロス・ザーゴ監督の解任を受け、就任した相馬直樹監督が指揮を執った公式戦は4試合負けなし(2勝2分)。ここ2試合は勝ちあぐねている印象だが、内容に目を移せば、試合運びの安定感は日増しに映る。

 特に守備面では、前からボールを追う選択としっかり引いて守る選択がチームとしてできつつある。守備が整理され、安定した戦いができるようになった。今後は相馬監督の色が徐々に浸透してくるはずで、試合ごとに戦術面の上積みが期待できる。

 アウェイゲームとはいえ、今節は最下位に沈む横浜FC戦。安定した戦いで勝ち点3を奪いにいく。

【マイナス材料】
 FW上田綺世が負傷のため、約3週間の離脱を余儀なくされた。すでにチームの柱となっており、得点源だったストライカーの離脱は大きなマイナスポイントに挙げられる。FWエヴェラウドやMFファン・アラーノが復帰する可能性もあるが、動き出しで相手ディフェンスラインにプレッシャーをかけられる上田は代えがたい存在だ。

 上田が負傷した影響は引き分けに終わった神戸戦、ルヴァンカップの鳥栖戦でも少なからずあったように見える。2試合ともチャンスを作りながら、決定力を欠いた。下位の横浜FCが相手とはいえ、得点を挙げなければ勝つことはできない。

 チームとして上田の不在をどうカバーしていくか、が最大のポイントと言っていいだろう。上位進出へ勝たなければならない試合。その重圧とも戦うことになる。

文:totoONE編集部




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