横浜FC――泥沼の12戦未勝利
[J1リーグ12節] 横浜FC0-3鹿島/5月1日(土)/ニッパツ三ツ沢球技場
【チーム採点・寸評】
横浜FC 5
リーグ戦初白星を目指し、奮闘するも3失点。一矢報いることもかなわず、12戦未勝利と泥沼から抜け出せないでいる。
19 伊野波雅彦 5.5
周囲に積極的に声をかけ、チーム全体の戦い方を指南。ベテランならではの振舞いを見せたが思うようにはいかず、表情は硬いままだった。
16 伊藤 翔 5.5(66分OUT)
10分、クレーベからのロングフィードを受け、迫りくる相手をかわし、シュートに持ち込んだ。ただ、カバーに入っていたDFに当たりネットを揺らせなかった。
鹿島――ダブルボランチも好パフォーマンス
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
相手のミスに付け込んで、終わってみれば3-0の快勝。監督交代によってとくに守備面での改善が図られ、それが攻撃面にも良い影響を及ぼしている。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
17分、相手守備陣の背後へのロングフィードに土居が走り込み、ゴールを強襲。持ち味であるキック力が存分に発揮された。
DF
32 常本佳吾 6.5
右サイドから先制点に繋がるクロスを荒木に送った。さらに守備では、シュートコースに入って冷静にブロック。プロとしての成長の様子がうかがえる。
39 犬飼智也 6
右CKに反応し、ヘディングで狙った。相手GKにセーブされたが、その直後の左CKからチーム3点目が決まった。
28 町田浩樹 6.5
80分、CKから見事な一撃。マークを外した後、相手GKより一瞬早く頭でボールに触れた。これで今季3点目。得点力を求められる鹿島のCBらしくなってきた。
14 永戸勝也 6(90+1分OUT)
キックオフ直後から、相手に何度も自分の背後を狙われていたが、しぶとく渡り合った。効率よく得点を重ねたことで、後半はかなり余裕が生まれた。
MF
20 三竿健斗 6.5
ピッチのあちこちに現われ、ボールを奪取し、丁寧に展開。チャンスとあればシュートも放つ。迷いが散見されたころとは打って変わって質の高いパフォーマンスを続けた。
4 レオ・シルバ 6.5
コンディションが良さそうで、ハツラツとフル出場。メンバーを次々に入れ替えた試合終盤にはトップ下もこなした。
41 白崎凌兵 6.5(62分OUT)
荒木のシュートのこぼれ球をよく見ていた。ヘッドでコースを変え、先制点。得点以外のところでも軽快にプレーした。
鹿島――MOMは3ゴールすべてに絡んだ荒木
MF
MAN OF THE MATCH
13 荒木遼太郎 7(88分OUT)
ボールを持つと何かが起こりそうな雰囲気を醸し出す次世代アタッカー。得点こそなかったが、3ゴールすべてに絡み面目躍如だ。
FW
8 土居聖真 6.5(88分OUT)
PKキッカーを務め、チームの2点目をゲット。最初のキックは弾かれたものの、こぼれ球に対して素早く駆け寄り、つま先で決めた。
19 染野唯月 6(88分OUT)
得点とはならなかったが、開始7分に常本からの縦パスを受け、ペナルティエリア右に進入。それほど角度はなかったものの、果敢に狙った。
交代出場
MF
27 松村優太 5.5(62分IN)
まずは左サイドハーフを務め、88分の3人同時交代からは1トップの位置にポジションを変えた。降りしきる雨で持ち前のスピードが生かされず、やや戸惑っていた印象だ。
MF
21 ディエゴ・ピトゥカ ―(88分IN)
新戦力として期待を集めるレフティーボランチ。3日前のルヴァンカップに引き続き、この日がリーグ戦デビューとなったが、まだまだ試運転だ。
MF
25 遠藤 康 ―(88分IN)
試合終了間際に味方とパス交換しながら、右サイド深くに侵入。「スキあらば」の姿勢を崩さなかった。
MF
37 小泉 慶 ―(88分IN)
トップ下の荒木に代わってピッチに入ったが、自身は右サイドハーフに回り、タイムアップのホイッスルを聞いた。
DF
5 杉岡大暉 ―(90+1分IN)
アディショナルタイムに入ってからの交代。3-0で勝っていただけに「滞りなく試合を締めくくること」が何より大事だった。
監督
相馬直樹 6.5
悪天候でキックオフ時間が30分遅れたこともあって、「試合の入りが重要」と選手たちに強調し、送り出した。クリーンシートでの勝点3獲得を素直に喜んだ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆【J1採点&寸評】横浜FC0-3鹿島|MOMは全ゴールに絡んだ次世代アタッカー! 鹿島の2列目は軒並み高評価(サッカーダイジェスト)