
6位に浮上した鹿島
前節のサガン鳥栖戦で4月の柏レイソル戦から続いていた8戦負けなしが途切れてしまった鹿島アントラーズ。それでも、26日に行われたセレッソ大阪戦では後半に荒木遼太郎が決勝点を挙げ、良い流れを引き戻した。
序盤の連敗が嘘のように連勝へと切り替わっているアントラーズ。強さの秘訣として、中盤で圧倒的な存在感を放っているレオ・シルバの影響が大きいと言える。
今季は開幕の清水エスパルス戦を除いて全試合に出場しているシルバ。白星を挙げたセレッソ戦でもディエゴ・ピトゥカとコンビを組んでボランチでの出場となった。
そんなシルバの強みはすべてのパラメータが高水準であるところか。豊富なスタミナの持ち主であるシルバは組み立ての際に各方面に顔を出し、受け手出し手の両方の役割をこなしている。また、守備では体の入れ方がうまくファウルを取られずに簡単にボール奪取をしていた。中盤であればどのプレイにも関与して自チームに貢献しており、まさに中盤の支配者と言える。
特にこの試合で組んだピトゥカとの相性が良い印象だ。守備的なシルバに対し、積極的に前線にトライするピトゥカはバランスが取れている。加えて守備面でも強さを見せており、アントラーズのボランチではこの二人がファーストチョイスなのではないだろうか。
次節は首位川崎フロンターレとの一戦を控えており、シルバ、ピトゥカの両名がどこまで通用するか楽しみな試合である。
