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2021年8月16日月曜日

◆19歳鹿島荒木3番目の若さでJ1通算2桁得点到達、パリ五輪司令塔へ飛躍(ニッカン)






<明治安田生命J1:鹿島3-0徳島>◇第24節◇15日◇カシマ

鹿島アントラーズがパリ世代の19歳、MF荒木遼太郎の2発などで徳島ヴォルティスに快勝した。

荒木は前半5分、ゴール正面19メートルの自ら獲得したFKを右足で決め、後半35分にはゴール前でMFレオ・シルバの縦パスを受けると、絶妙なトラップから反転して右足を振り抜いた。後半36分にはハットトリックを決めたかと思いきや、VARでオフサイドの判定となり、ハットトリックはお預けとなった。荒木は「(3点目で)いい形で抜けられたと思いましたが、結果的にオフサイドだったので。切り替えて次の試合でまた、点を取れるようにやりたい」と話した。

鹿島で直接FKを決めるのは18年4月の川崎フロンターレ戦でMF永木が決めて以来。3年ぶりの「FK弾」だが「自分の得点ですが、相手に当たっているので。自分でも納得できるフリーキックではなかった。次また自分でもらって、自分で決めたと言えるように練習できれば」と苦笑した。

今季から、背番号「13」を背負う。この日死去した西ドイツ(現ドイツ)代表のゲルト・ミュラー氏が付けていた番号が由来で、柳沢敦氏ら鹿島のストライカーが付けてきた伝統の番号だ。プロ1年目は2得点。今季はこの日の2得点で8点目となり、J1通算10得点と2ケタに到達した。19歳6カ月17日のJ1通算10ゴール到達は、宇佐美貴史(19歳1カ月26日)、城彰二(19歳2カ月0日)に続く3番目の若さになる。

鹿島では2列目が主戦場。絶妙な立ち位置で、ボールを引き出し、高い技術で1タッチやダイレクトパスで決定機を演出する。自身も、チャンスでは積極的にシュートを放ち、今季はチームトップの8得点。19歳にして、司令塔として鹿島の心臓を担っている。3年後のパリオリンピック(五輪)世代。東京五輪は、チームメートのFW上田綺世、DF町田浩樹が出場した。「同世代では久保選手とか、そういう選手が五輪で世界を相手にして戦っていたのを見て、自分もパリ世代になってくるので、そこで自分もパリ世代に絡んでいけるようにいきたいなと思っています」。鹿島で結果を残し、パリ五輪の司令塔へ飛躍する。




◆19歳鹿島荒木3番目の若さでJ1通算2桁得点到達、パリ五輪司令塔へ飛躍(ニッカン)