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2021年9月4日土曜日

◆鹿島、育成組織専用の練習場新設のためクラウドファンディングを実施(ニッカン)






鹿島アントラーズは3日、鹿嶋市とのタッグで、育成組織専用の練習場新設のため、3億円を目標額にしたふるさと納税型のクラウドファンディングを行うことを発表した。

鹿島は昨年6月、コロナ禍による打撃もあり「今できることをみんなで」と1億円を目標にしたクラウドファンディングを実施し、1億3000万円の支援を集めていた。今回は、OBでユースを指揮する柳沢敦氏、テクニカルアドバイザーを務める小笠原満男氏、クラブリレーションズオフィサーの中田浩二氏が企画に携わり「アントラーズの未来をみんなで」と題し、3億円の目標額を掲げる。国内のスポーツ分野のクラウドファンディングでは最高額になる。

現在、育成組織はトップチームの隣や、近隣のグラウンドを借用して練習をしており、独自のグラウンドがなかった。環境を整えるべく、クラブハウスの近隣に専用グラウンドを新設する計画に着手。熱中症対策の効果もあり、天然芝のようなしなやかさを持つ人工芝グラウンドを新設する。

返礼品は、12月26日に開催予定のアカデミー選手と鹿島OBの選手との試合観戦(3~5万円コース)、柳沢氏、小笠原氏、中田氏とのゴルフ(100万円コース)、鹿島OBとの特別ヘリ観戦プラン(1000万円)など幅広い。アカデミーとの試合に出場するOBは、企画した3人の他、本田泰人、名良橋晃、本山雅志らが予定されている。

鹿島は育成組織から、GK曽ケ端準、東京五輪世代のGK沖悠哉、DF町田浩樹、FW上田綺世らをトップチームに輩出してきた。育成の環境を整えることで、さらなる人材育成に励むことになる。

柳沢氏は「練習場を転々とするよりも、しっかり1つの場所で集中してできる環境は、選手を育てていく上で大きな影響があります。子供たちの夢をともに実現するという思い出に協力していただけたらうれしいです」、小笠原氏は「自分たちのグラウンドを持って重い通りに使えるのはすごく大きいです。そこから育った選手がいずれトップチームで活躍する姿を見てほしい」、中田氏は「クラブとしてもこれからアカデミーに力をいれていくとき。海外に移籍する選手が多くなり、チームのサイクルが早くなっている中で、アカデミーからトップに上がる選手をより多く育成していくことを目指しています」とコメントし、協力を呼びかけている。クラウドファンディングの実施期間は10月31日まで。詳細は鹿島アントラーズホームページまで。


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