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2021年3月19日金曜日

◇サッカー日本代表は海外組も入国OK…国際試合4試合の相手も(報知)






 日本サッカー協会は18日、今月下旬の国際試合4試合で日本政府から相手の入国が認められたことを明らかにした。政府は新規入国を認めていないが、韓国、モンゴル代表、U―24同アルゼンチン代表の入国が許可され、厳格な防疫対策を条件に自主待機期間も免除される。日本代表の海外組にも適用される。

 協会は防疫対策を公表した。まずは検査の徹底。来日前72時間以内から始まり、到着時の空港、入国後は毎日検査を実施し、離日後も14日間追跡する。日本での外出は練習場、ホテル、試合会場に限る。日々の検査で陰性確認されれば練習に参加でき、到着翌日から3日間いずれも陰性となって初めて試合出場が許される。

 日本代表は海外組と国内組が別行動になる。宿舎はフロアを分け、練習で使うロッカールームも別。顔を合わせるのはミーティングと練習、試合時だけで、バス移動も別となる。北九州への移動を伴うU―24代表戦は、チャーター機を利用する。コロナ禍での国際試合開催を非難する声もあり、厳格な対応策を政府とともにまとめた。協会の須原清貴専務理事は「健康、安心、安全が最優先。厳しい状況だが、前に進んでいくために(開催する)」と話した。





◇サッカー日本代表は海外組も入国OK…国際試合4試合の相手も(報知)





◆“25秒前”のファウルでゴール取り消し事例も…VARはどこまで遡る?:J1第5節VARまとめ(ゲキサカ)






 J1リーグは17日、第5節の9試合を各地で行った。今季から導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は合計4回のレビューを実施。鹿島アントラーズ、横浜F・マリノスは直前の反則によってゴールが認められず、川崎フロンターレはゴール認定とゴール取り消しを1試合でどちらも経験する形となった。

<第4節 なし>

■ゴール直前のファウルが問題になった2事例

 鹿島と横浜FMのケースでは、いずれもゴールシーンから一定時間遡った時点でのファウルがVARの介入によって咎められ、ゴールが取り消されていた。

<事例1>J1第5節 福岡 1-0 鹿島 @ベススタ(ゴールに関する判定)

 福岡の1点リードで迎えた後半アディショナルタイム、鹿島はMF松村優太が福岡DFエミル・サロモンソンからスライディングでボールを奪い、攻撃を開始。FW染野唯月、MFレオ・シルバ、DF広瀬陸斗と右につないだボールが、再びレオ・シルバ、DF町田浩樹、染野を経由して左サイドに渡り、ドリブル突破を試みた松村のクロスからDF犬飼智也が左足ダイレクトでゴールにねじ込んだ。

 しかし、ここでVARが介入。福岡のキックオフがいったん制止された。問題になったのはゴールから25秒ほど前、松村がスライディングタックルでボールを奪った場面だ。今村義朗主審は当初、ノーファウルだったとしてプレーを流していたが、ピッチ脇のモニターでオン・フィールド・レビューを実施。ファウルがあったとして判定を覆し、ゴールを取り消した。

 松村にはイエローカードが提示された後、合計約6分間の中断を経て、福岡のFKで試合が再開された。

主審:今村義朗
VAR:松尾一
AVAR:川崎秋仁

<事例2>J1第5節 横浜FM 1-0 徳島 @ニッパツ(ゴールに関する判定)

 横浜FMの1点リードで迎えた後半14分、横浜FMは敵陣でプレッシャーをかけたMFマルコス・ジュニオールが徳島FW河田篤秀からボールを奪い、相手の最終ライン裏に浮き球のミドルパスを供給。これは徳島DF福岡将太に頭でクリアされたが、すぐさまFWエウベルが奪い返し、こぼれ球を拾ったFW前田大然がカットインから右足でゴールに流し込んだ。

 ここでVARが介入。徳島のキックオフが制された。問題になったのはゴールから10秒ほど前、マルコスがボールを奪った場面だ。清水勇人主審は当初、ノーファウルとしてプレーを流していたが、ピッチ脇のモニターでオン・フィールド・レビューを実施。マルコスが河田の足を踏みつけていたとして判定を覆し、ゴールを取り消した。

 マルコスにはイエローカードが提示され、異議を申し出た松崎裕通訳にも警告。選手交代を含めて約5分30秒間の中断を経て、徳島のFKで試合が再開した。

主審:清水勇人
VAR:中村太
AVAR:鶴岡将樹

■「VARはどこまで遡るのか」問題

 VARは①ゴール②PK③一発退場④人違いの4事象に関する「はっきりとした、明白な間違い」「見逃された重大な事象」に介入する仕組み。上記の2事例はいずれも①ゴールが対象となったが、10秒以上前のプレーに遡ってまでレビューが行われる形となった。

 果たしてどれくらいの時間、VARはプレーを遡ることができるのか。ここで重要になるのが「アタッキング・ポゼッション・フェーズ」(APP)というVAR制度特有の枠組みだ。

 APPとは「ゴール、PK、得点機会の阻止にあたる反則が起きたとき、レビューができる期間」を指す概念。一般的に「攻撃が始まった時」に、APPも始まるとされる。もっとも、単に自陣でボールキープしている時間帯はその対象とはならず、ゴールや相手のペナルティエリアに向かって前進する、すなわち名前どおり「アタッキング・フェーズ」に移行している必要がある。

 またAPPが始まってからの間、相手選手がセーブやクリア、ディフレクションなどの不可避的な動作を行ったとしても、APPがただちに終わるわけではない。ボールロストやインターセプトなどでボールの保持(名前どおりに「ポゼッション」)が入れ替わった場合のみ、相手チームのAPPに入れ替わる。

 こうした枠組みがあるため、VARが遡る範囲は「時間」ではなく「攻撃態勢が続いていたか」で決まることになる。

 鹿島の<事例1>では、松村がボールを奪った際に福岡から鹿島にボールポゼッションが移行。ボール奪取が自陣だったことはやや割り引いて考慮に入れる必要はあるが、すぐさま攻撃態勢がスタートしたことで、トランジション時点でAPPに入ったと解釈されたとみられる。

 その後、鹿島はすぐに敵陣に侵入し、ゴールが決まるまでは一貫して攻撃態勢を継続。ボール奪取からゴールまで約25秒が経過していながらも、APPが続いていたと解釈され、VARが遡って介入することができたようだ。

 また横浜FMの<事例2>では、敵陣アタッキングサード付近でボールを奪っており、そのままマルコスが攻撃姿勢に入っているため、ここでAPP開始。またマルコスのフィードを相手がクリアしているが、クリアではAPPが移行しないためなおもAPPは続く。そしてエウベル、前田とつないでゴール。APPは一度も途切れておらず、VAR介入時にボール奪取時まで遡ることが可能となった。

 なお、今回の2つの事例ではいずれも、オンフィールド・レビューが行われた後に、ファウルを犯した選手にイエローカードが提示されていた。本来、イエローカードはVAR介入の対象とはならないはずだが、ここは例外。見逃されていたファウルがVARによって確認され、そのプレーが悪質だったり大きなチャンスを潰すものであった場合、通常の運用どおりにイエローカードが提示される。

 この原則はゴール、PKに繋がる場面でも同じ。J1開幕節ではC大阪のDF丸橋祐介のハンドが当初は見逃され、ゴール判定が下されていたものの、VARで判定が変更。その後、ハンドを犯した丸橋にはイエローカードが提示されていた。

■レアンドロ・ダミアンのオフサイド、オンサイド

 川崎Fはこの日、FWレアンドロ・ダミアンのゴール関連で2度のレビュー対象となった。

<事例3>J1第5節 神戸 1-1 川崎F @ノエスタ(ゴールに関する判定)

 0-0で迎えた後半8分、川崎FはMF田中碧のスルーパスに抜け出したMF家長昭博がゴール前にハイクロスを送ると、レアンドロ・ダミアンがヘディングシュートでネットを揺らす。だが、ここでVARが介入。副審はオフサイドフラッグを上げていなかったが、家長のオフサイドが映像で確認され、VARオンリーレビューでゴールが取り消された。

担当副審:鈴木規志
VAR:荒木友輔
AVAR:谷本涼

<事例4>J1第5節 神戸 1-1 川崎F @ノエスタ(ゴールに関する判定)

 0-0で迎えた後半17分、神戸GK前川黛也のクリアボールを受け止めた川崎FのDF谷口彰悟がダイレクトで前線に縦パスを送ると、これに反応したFWレアンドロ・ダミアンが振り向きざまに右足一閃。約45mの位置からロングシュートを沈めた。副審はダミアンがトラップした時点でフラッグを上げていたが、映像でオンサイドだったことが確認。VARオンリーレビューの末にゴールが認められた。

担当副審:鈴木規志
VAR:荒木友輔
AVAR:谷本涼

 これら二つの事例はいずれも副審の視野内でパスの出所と受け手が大きく離れており、難しい判断を強いられた中での誤審をVARに救われた形。川崎Fにとってはゴール認定1回、ゴール取り消し1回で“プラスマイナスゼロ”となった。

(文 竹内達也)




◆“25秒前”のファウルでゴール取り消し事例も…VARはどこまで遡る?:J1第5節VARまとめ(ゲキサカ)





◆【J1採点&寸評】福岡1-0鹿島|決勝弾を決めたアタッカーがMOM。CF抜擢のDFの評価は…(サッカーダイジェスト)






福岡――村上は終盤にビッグセーブ

[J1第5節]福岡1-0鹿島/3月17日/ベスト電器スタジアム

【チーム採点・寸評】
福岡 6.5
90分間を通しての集中力の高い守備が際立ったことに加え、機を見てすかさず攻撃に転ずる狙い通りの試合を展開。力の差を意識させられた時間帯もあったが、チーム力で鹿島の攻撃をしのいで2連勝を飾った。

【福岡|採点・寸評】

MAN OF THE MATCH
MF
37 金森健志 6.5(HT IN)
前節の徳島戦に続く2戦連発。見事なボレーシュートでチームに対鹿島15年ぶりの勝利をもたらす。


鹿島――一発レッドの関川は「5.5」

【チーム採点・寸評】
鹿島 6
大きな問題はなく、随所に鹿島らしさを発揮したが、関川の一発退場や、前半に和泉、後半には土居が怪我で交代になるなど多くのアクシデントが響いた。終盤の猛攻も相手の粘り強さの前に得点は生まれなかった。

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
失点シーンは相手が上回った。正確なフィードなどトータルとしては落ち着きあるプレーを見せた。

DF
22 広瀬陸斗 6
守備はほぼ完ぺき。相手にほとんど裏を取らせなかった。積極的な攻撃参加でチャンスも作る。

DF
33 関川郁万 5.5
相手へのタックルで一発レッド。判定はやや厳しい感じもあったが、結果として退場処分になったことがゲームを難しくした。

DF
28 町田浩樹 6
相手の時間帯にも安定した守備は崩れず。失点シーン以外は何の問題もなかった。

DF
14 永戸勝也 6
堅い守備で相手のストロングポイントを押さえた。63分には高い位置へ走り込んで決定的なチャンスも演出。

MF
20 三竿健斗 6
ひとり少ない状況になりながらも全体をコントロール。チームが10人で戦っていることを感じさせないようなパフォーマンス。

MF
6 永木亮太 6(HT OUT)
三竿と連係しながら、やや低い位置でボールを受けてチームのリズムを刻んだ。


鹿島――犬飼はネットを揺らしたのだが…


MF
13 荒木遼太郎 6(HT OUT)
前半だけのプレー。堅い守備を見せる福岡に対して積極的に仕掛ける姿勢を見せた。

MF
11 和泉竜司 6(30分OUT)
今季初スタメン。切れのあるプレーを見せていただけに怪我での交代は残念。もう少し見たかった。

FW
8 土居聖真 6(69分OUT)
個で打開するシーンを見せるなど力は見せていたが、後半途中に負傷交代。

FW
9 エヴェラウド 5.5(79分OUT)
チーム1位のスプリント回数を見せるなど現状を打開しようとしたが、10人での戦いの中では難しかった。

途中出場

MF
7 ファン・アラーノ 6(30分IN)
途中出場で右サイドでプレー。攻撃面の特長を出して相手にとって危険な存在であり続けた。

DF
39 犬飼智也 6(HT IN)
後半から出場。守備で安定感を与えた。アディショナルタイムのゴールはVARのチェックで変更となる。

MF
4 レオ・シルバ 6(HT IN)
中盤の存在感は抜群。ひとり少ないなかで、守備に攻撃にリズムを与えるプレーが頼りになった。

MF
27 松村優太 6(69分IN)
鋭いドリブルで左サイドを何度も突破。終盤の攻撃の中心となって相手を慌てさせた。

FW
19 染野唯月 -(79分IN)
エヴェラウドに代わってピッチへ。期待されたゴールはなかった。出場時間が短く採点なし。

監督
ザーゴ 6
拮抗する試合のなかで、選手交代も含めた相手監督との駆け引きは見応えがあった。多くのアクシデントが残念。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●中倉一志(フリーライター)




◆【J1採点&寸評】福岡1-0鹿島|決勝弾を決めたアタッカーがMOM。CF抜擢のDFの評価は…(サッカーダイジェスト)