東京五輪(東京オリンピック)男子サッカーで、U-24日本代表はベスト4という結果に終わっている。東京五輪にはパリ五輪世代(2001年1月1日以降生まれ)から久保建英と鈴木彩艶が参加したが、すでにJリーグで活躍する選手もこの世代には多い。そこで今回は、パリ五輪の出場資格を持つ現U-20日本代表世代から、推薦したい選手を5人紹介する。
伝統の背番号を背負う鹿島アントラーズの若きエース
MF:荒木遼太郎(あらき・りょうたろう)
所属クラブ:鹿島アントラーズ
生年月日:2002年1月29日(19歳)
2021シーズン成績:20試合6得点6アシスト
鹿島アントラーズの主力になりつつある荒木遼太郎は、柳沢敦や興梠慎三が背負った背番号13を今季からつけている。東福岡高校から加入して2年目の今季はJ1リーグで6得点6アシストをマーク。開幕から3試合で4得点を挙げるなど、高い決定力を見せている。
特筆すべきはペナルティーエリア内で見せる質の高さ。狭いスペースで巧みにボールを受け、フィニッシュにつなげる。170cmと小柄だが、物おじせずゴールへと向かっていく積極性も魅力だ。3年時にキャプテンを務め、背番号10を背負った東福岡高校時代はボランチやトップ下でプレーしていたが、鹿島ではセカンドトップや2列目でプレーすることが多い。
荒木はJリーグで高い能力を見せているが、この世代の攻撃陣はタレントが揃う。既に日本代表に定着した久保建英だけでなく、斉藤光毅や若月大和も海外でプレーしており、同僚の松村優太もライバルになる。3年後の大舞台で誰がピッチに立っているのか、現段階で予想するのは非常に難しいが、その中心に荒木がいる可能性は十分にあるだろう。
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