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2021年9月17日金曜日

◆鹿島・町田が復帰 約1カ月ぶりのホームでの有観客試合へ「自分が中心となってやっていきたい」(スポニチ)






 鹿島の東京五輪代表DF町田浩樹(24)が、1カ月ぶりの声援を力に変える。チームは16日、次節18日のホームG大阪戦に向けて鹿嶋市内で調整。ホームでは約1カ月ぶりとなる有観客試合に向けて「チームが苦しい時に後押ししてくれるのがサポーターの存在。条件付きであれサポーター、観客が入ってくれることで選手としてもプレーしやすくなる」と意気込んだ。

 県独自の非常事態宣言発令に伴い、直近2試合のホームゲームは無観客開催。次節のG大阪戦は県外在住の来場者に「ワクチン2回接種後、2週間経過の証明」などを条件に先月15日の徳島戦以来、約1カ月ぶりに有観客で開催される。町田自身は左腿裏の違和感で2戦を欠場も、静まりかえったスタンドに「選手としても悔しい、苦しい思いがあった」と振り返る。

 無観客&町田不在の2試合はともに黒星を喫した。今季リーグ戦は残り10試合。町田は言う。「ここからの終盤戦が、非常に大事になるのはみんな分かっている。拮抗した試合が続くと思うので、五分五分のし合いでいかに勝ち点3を拾えるかが重要になる。自分が中心となってやっていきたい」。サポーターとともに、戻ってきた最終ラインの柱が勝利へ導く。


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◆鹿島・町田が復帰 約1カ月ぶりのホームでの有観客試合へ「自分が中心となってやっていきたい」(スポニチ)





◆「高度な技だった」 鹿島DF犬飼を栗原氏が絶賛、“得点力向上”の要因とは?(FOOTBALLZONE)






【月間表彰】8月の「月間ベストディフェンシブプレーヤー」に湘南戦で2ゴールの鹿島DF犬飼智也を選出




 スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表DFとして活躍した栗原勇蔵氏は8月のJリーグ「月間ベストディフェンシブプレーヤー」に鹿島アントラーズのDF犬飼智也を選出した。「この1試合だけでも選ぶ価値があった」と評価したのが、8月9日に行われた第23節の湘南ベルマーレ戦。1点を追う展開から強烈なミドルシュートで同点に追いつくと、終了間際にはCKから逆転ゴールを決めてチームを勝利に導いている。

   ◇   ◇   ◇

「めちゃくちゃいいシュートだった」。栗原氏がそう評したゴールシーンは、湘南戦の前半29分、チーム全体で相手陣地に押し込んでいた時に生まれた。右サイドのMF三竿健斗が横パスをゴールほぼ正面にいた犬飼に送る。すると犬飼は、GK谷晃生の位置を確認して右足を振り抜いた。

「ここでまず、シュートを打つという選択肢があるということ自体、自信がないとできないことです。たぶん、練習から蹴っているんだろうなというのは容易に想像できます。それが、見事に無回転の凄いシュートになって決まった」

 最終的にGK谷に当たってゴールインしたものの、このゴールは1点を追いかけていた鹿島にとっては大きな意味を持つと言う。

「普通はこの位置でセンターバックがボールを持つと、パスの選択肢だろうって思うものだから、これを打つことによって相手は、次はラインを上げてくるだろうし、犬飼選手にボールが入ったらもっとプレッシャーに行かないといけなくなってくる。逆に鹿島は、それによって攻撃のバリエーションが増える」

 さらに湘南が1点をリードしており、ある程度ブロックを作って守っていた状況でのシュートに「来るとは思っていなかったシュートが来て、さらにそれが決まったことで『まじかよ、それ入るのかよ』って結構落ち込んだと思う」と精神的なダメージを与えることにも成功したのではないか、と語った。

 また終了間際にも犬飼はMF遠藤康のCKを頭で合わせてゴールを決めたが、「見た目以上に結構難しい」と栗原氏は指摘。「ゴール前にもエヴェラウドがいてゴールが結構見えづらいと思うし、そのうえでブロックされている相手選手から体というか、頭を出してちょっと触ったというのはなかなかに高度な技だったと思う」と、現役時代にセットプレーから多くのゴールを奪ってきた栗原氏ならではの視点で解説した。

 この日、センターバックながら1試合で2得点を決めてチームを逆転勝利に導いた犬飼。栗原氏は、「この日はもう犬飼選手の日だったんだなって思うような展開でした。センターバックで1試合で2得点、しかもその2点で逆転勝利というのはサッカー人生でもなかなかないことだし、この1試合だけを見ても犬飼選手をベストディフェンシブプレーヤーに選出する価値はあったと思います」と選出理由を語った。


成長過程にある犬飼に栗原氏も期待「代表だってまだまだ可能性はある」


 サッカー界のトレンドもあり、近年では本職以外の選手がセンターバックを務めることも多くなった。そんななか栗原氏は「エスパルスにいた頃から犬飼選手はずっとセンターバックをやってきている」と注目していたという。

「エスパルスでは不動のレギュラーってわけではなかったと思うけど、鹿島に移籍して確実にステップアップしている。移籍した当初も昌子(源)選手や外国籍選手がいて、レギュラーってわけではなかったと記憶しています。でも、もともとポテンシャルが高い選手。昌子選手を始め、いいお手本がいる環境でトレーニングや試合を通して力強い守備力を身に付けて、さらにレベルアップしたんじゃないかなと感じました」

 昨年までJ1通算5ゴールだった犬飼選手は、今季8月までですでに5ゴールを決めている。センターバックが急に得点力が上がるものだろうか。それについて栗原氏は、味方の信頼度が増したことを指摘した。

「ゴールのコツを掴めるようになったというのもあるだろうけど、相手にまずは競り勝つ、そしてゴールを決めることで味方のキッカーからの信頼度が増したことが大きいのかなと思います。ボールを入れてくる回数が増えることで、例えば5本よりも10本ボールが入ってくるほうがゴールに結びつく回数も増える。そしてそれをきっちりと決めているからこそ、ゴールも増えているんじゃないかなと思います」

 8月の鹿島は第27節で、好調を維持していた横浜F・マリノスに14試合ぶりに黒星を付けることに成功した。「鹿島はもともとF・マリノスとは相性がいい。得意意識があるのかもしれない」と栗原氏は現役時代の体験を踏まえたうえで、「犬飼選手は相方の町田浩樹選手と安定して上手く守っていた印象で、危ないシーンはほとんどなかったんじゃないかな」と評価した。

「F・マリノスはいつもチャンスを作るシーンが多いけど、鹿島戦ではチャンスらしいシーンを作らせてもらえなかった。そういう意味では事前に鹿島がチャンスの芽をきちんと摘んでいるわけで、全体的に守備の意識が高かったのかなと思います。犬飼選手もいつもならゴール前での攻防や相手FWとの1対1といった体を張ったシーンが見られるけど、この試合では守備を統率して相手にチャンスを作らせない、チャンスの芽を摘むような試合運びをしていた印象でした」

 今年28歳になった犬飼。「もともとポテンシャルが高い」と目をつけていた栗原氏にとって、鹿島でのこの成長にはさらなる期待を抱かせるようだ。

「今のように良いパフォーマンスを続けていけば、年齢的に日本代表だってまだまだ可能性はある。代表に1回でも入ったりすれば、さらにワンランクアップするような選手だと思っています。どう考えたって代表スタッフ陣は注目しているはずなので、鹿島で結果を出して、なんとか代表に選ばれて、またさらにパワフルなセットプレーや高い守備力、堅実なディフェンスを見せてほしいですね」

 9月5日のルヴァンカップで左ハムストリング筋損傷の怪我を負った犬飼だが、さらに大きく成長してピッチに帰ってきてくれるはずだ。栗原氏の期待もさることながら、ファン・サポーターがその雄姿を待っている。

[プロフィール]
栗原勇蔵/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。




◆「高度な技だった」 鹿島DF犬飼を栗原氏が絶賛、“得点力向上”の要因とは?(FOOTBALLZONE)