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2021年11月7日日曜日

◆【鹿島】相馬直樹監督が浦和戦のポイントを語る「狙いどころを明確にして――」(サカノワ)






ALC出場権獲得へ重要な一戦に。


[J1 35節] 鹿島 – 浦和/2021年11月7日14:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズの相馬直樹監督が11月6日、翌7日の浦和レッズ戦を前にオンラインによる記者会見に応じた。今季無冠が確定したもののACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権獲得に向けて重要になるホームでのライバルとの“大一番”。指揮官は「我々にとって残された目標(ACL出場権獲得)に向けて、浦和戦に限らず4試合全て(が大事な試合)になりますが、まず目の前の試合が大事。いい準備ができています」と語った。

 リカルド・ロドリゲス監督のもと、浦和は今夏に日本代表の酒井宏樹、江坂任、デンマークリーグ昨季MVPのアレクサンダー・ショルツ、そして水戸ホーリーホックの平野佑一を補強。いずれも主力となって、今回の試合でもスタメン起用が予想される。

 その相手を迎え撃つ、この試合のポイントについて、次のように挙げた。

「形はハッキリしているチームだと思います。そこで人が入れ替わり、個性が変わったところは多少ありますが、ただ全体の形は大きく変わっていないと思っています。そういったなかで、我々としては、狙いどころを明確にして、攻撃も守備もできるようにと思っています」

 そのように相手のコンセプトに対し対策を立てて挑むスタンスを示した。

 また、前節サンフレッチェ広島戦(〇4-1)ではチームを支えてきた37歳のGKクォン・スンテが今季リーグ初出場を果たし、勝利に貢献した。

「GKは一つしかない特殊なポジションですが、チームに対し常に気持ちを持って来ながらトレーニングをしてくれていました。スンテだけでなく全ての選手がそうですが、その中で、経験という部分で『勝ち』を持ってきてくれて、非常に彼の持っている部分が出たと思っています」

 そのように指揮官はスンテがもたらした流れや勢いを評価していた。

 得失点差で鹿島が5位で上位にいるものの、勝点59で並ぶ両チームの対戦。プライドを懸けた戦いは7日14時から、ホームのカシマサッカースタジアムで行われる。




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■鹿島アントラーズ 本領を発揮し始めたブラジル人アタッカーに要注目





【プラス材料】
 前節のサンフレッチェ広島戦は4得点を挙げて快勝した。特にMFアルトゥール・カイキが2得点を叩き出したことは大きなプラス材料だ。

 これまでは出場時間が豊富だったわけでなく、途中出場がメイン。もともと得点感覚は非凡なものを見せていたが、結果に結びつかず、積極起用という流れができなかった。第33節のFC東京戦、広島戦と2戦連発で存在感を見せ、チームに欠けていた決定力を埋めることに成功。時間さえ与えれば結果を残せるだけの力を持っており、3位以内という目標を掲げるチームには頼もしい存在となっている。

 また、9月上旬に全治6週間の負傷を追ったDF犬飼智也が広島戦で復帰。安定しないディフェンスラインにおいて、主軸の復帰は歓迎すべきことに挙げられる。

【マイナス材料】
 残り4試合へ2連勝と調子を上げているのは事実だが、マイナス材料がないわけではない。気になるのは、FWエヴェラウドの生かし方だ。

 昨季18得点を挙げたストライカーだが、今季は完全に沈黙している。ここまで24試合に出場して1得点。途中出場が増え、ピッチに立っても効果的な働きを見せられないでいる。本人のコンディションの問題や指示など外側から知り得ない部分はあるが、決して能力が低いわけではなく、エヴェラウドを生かそうという動きになっていないように見える。

 もちろん個人よりもチーム戦術が優先されるべきだが、終盤の狙いを持った局面では個人を生かす判断の割合が増えてもいい。1点勝負になるリーグ終盤戦。3位を実現するためには、エヴェラウドの力が必要になる。

文:totoONE編集部


■浦和レッズ 安定感抜群の最終ラインに不安なし。懸念は主力の負傷と累積警告


【プラス材料】
 前節の川崎フロンターレ戦は目の前で優勝を決められてしまったが、試合終了間際に同点に追いついて引き分けに持ち込み、試合内容の部分でもチームには手応えが残った。

 ACLの出場権を争う直接対決であり、立場的には負ければ脱落する両チームだけに熱戦が予想される。

 FWキャスパー・ユンカーが川崎F戦を欠場したため、中3日でもMF小泉佳穂が前線に入る構成が継続されるか。疲労の状況次第で入れ替わるポジションが出る可能性もあるが、基本的に大きな変更はないだろう。

 鮮やかなパスワークの川崎Fに流れの中から決定機は作らせず、守備ブロックの構築から最終ラインの安定感は特筆すべきレベルになってきた。大崩れさえしなければ、厳しいアウェイゲームでも際どい勝負には持ち込める。

【マイナス材料】
 ユンカーは先月に内転筋の問題で緊急欠場した試合があり、同じようなトラブルが推測される。また、MF柴戸海は川崎F戦で負傷交代したため、そのまま途中出場したMF伊藤敦樹がスタメンになる可能性が高いだろう。いずれもコアメンバーであるだけに、リカルド・ロドリゲス監督もギリギリまで出場の可能性を模索しそうだ。

 チームに累積警告で出場停止まであと1枚の選手が5人いることは終盤戦の不安材料。毎回ハードな局面が多くなる鹿島アントラーズ戦だけに、次節以降に向けての懸念材料にもなる。前述の負傷者と併せ、積み上げてきたチーム力が問われそうだ。

 小泉とMF江坂任の前線コンビはボール保持に強みを発揮する一方、ゴール前での迫力はどうしても不足する。ゴールの少ないセットプレーを含め、チャンスをものにできるか。

文:totoONE編集部




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