18日に2022シーズンの開幕を控える明治安田生命J1リーグ。その開幕を前に、全18チームの代表選手がオンラインでのメディア取材に応じた。
例年であれば、選手や監督が一堂に会して開幕前に「Jリーグキックオフカンファレンス」が行われる中、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響も踏まえ、昨年に続いて今シーズンもオンラインで実施。開幕カードごとに選手が登場し、湘南ベルマーレvs柏レイソルのカードからは、湘南のMF永木亮太、柏のMF大谷秀和が取材に応対した。
鹿島アントラーズで勝負へのこだわりを吸収し、日本代表経験も経て7年ぶりに湘南へと復帰した永木。新加入ながら副キャプテンに指名されるなど、期待の高さをうかがわせる。
初めて指導を受ける山口智監督の印象について問われた永木は「選手とすごく距離が近く、コミュニケーションを大事にしている」とコメント。現役時代には多数のタイトルを獲得しているため言葉に説得力があるとも感じているようで、いろいろ話を聞きたいと意欲ものぞかせた。
戦術面に関しては、新加入であるため早期の理解が求められるなか、キャンプ等を含めたここまでのトレーニングでは頭を使うことが多いという印象を受けたようだ。
「戦術に関しては思った以上にすごく緻密で細かくて、周りの選手の話によると去年より細かく、特にキャンプの時は(去年以上に細かく)やっているという話も聞いたので、自分は今年入ってきたばかりだったのですごく頭も使いましたし、いろいろ考えながらやっていました」
昨年は7勝16分け15敗、得点36失点41の17位という成績に終わった湘南だが、山口監督は今季のチームの目標を5位以内、勝ち点55に定めている。この数字について永木は「個人的にはすごくいい目標」と語った。
そのうえで課題は得点力だと指摘。得点力に関してはキャンプから重点的に取り組んでいるとも話しており、新戦力や既存のメンバー、そこに自身の経験を加えれば5位以内も「高い目標ではない」と考えているようだ。
「メンバーを見ていても、今年実力や経験のある選手が入ってきて、去年から残ってくれた選手も多いので、その選手がうまく融合すれば決して高過ぎる目標ではないと思う。智さんが掲げた目標のなので選手たちはそれにむかってやっていく。個人的にはすごくいい目標だと思っている」
「得点力が不足しているチームなので、そこは去年から課題としてやっているみたいなので、今年に入ってからも重点的に練習しているところ。得点が取れればおのずと勝ち点3が拾える確率は上がってくると思う。そこから勝っているときの試合の運び方だったりは自分や経験のある選手が引っ張っていけば、勝つ確率は上がってくると思うので、まずは得点力のところなんじゃないかなと思う」
また、初戦の相手である柏への印象を問われると「強力な外国人がいて、球際もすごくアグレッシブにくる、やっていて嫌なチームの1つ」と称した。
開幕戦を「すごく勝ちたい試合の1つ」と位置付けている永木。「本当にいいゲームができるように頑張っていきたい」と力強い言葉を残した。
「開幕戦のメンバーにも新しい選手が何人か入るだろうし、そういった選手たちのまず第一歩の試合なので、自分も含めてですけど、勝てると自信にもなる」
「Jリーグが開幕できることを選手たちは幸せに感じないといけないですし、この状況でもやれるっていうことをプラスに考えて、開幕戦は本当にいいゲームができるように頑張っていきたいと思う」
◆7年ぶり湘南復帰の永木亮太、チームが目指す“5位以内勝ち点55”について「決して高過ぎる目標ではない」(超WORLDサッカー!)