明治安田J1第1節最終日は19日、各地で8試合が行われ、鹿島はパナソニックスタジアム吹田でG大阪との開幕戦を迎える。キックオフは午後2時。2016年以来の開幕戦勝利を挙げ、若いチームは勢いに乗りたい。
監督不在という異例の状態でシーズンをスタートする。完成度について、岩政コーチは「勝ったら100%、負けたら0%」と結果を最重要視する姿勢を示した。
17日の練習では相手の2シャドーに対する守り方を確認した。守備陣の連係を乱されることなく守り、ダイナミックに攻撃に転じたい。細かいパスに固執せずに、ロングボールを活用しながらスペースの攻略を図れれば、好機が生まれるはずだ。
G大阪は戦術家の片野坂監督が指揮する。J3だった大分をJ1まで昇格させ、昨年は天皇杯全日本選手権で準優勝に導いた。就任1年目とはいえ、組織的な攻撃を仕掛けてくるだろう。
その中で昨季13ゴールでエースのパトリックは警戒が必要だ。攻撃戦術が整備されているとすれば、宇佐美も危険な存在になるだろう。決定的な仕事に関与させたくはない。元鹿島のDF昌子と鹿島の鈴木、上田両FWとのマッチアップにも注目が集まる。
両チームともタイトルから遠ざかっており、互いに新指揮官を迎え、戦術の浸透度はまだ不十分だろう。故に鹿島は従来の強みである球際の強さや攻守の切り替えという基本的な部分が重要になってくる。
岩政コーチが言う「新しい鹿島の時代をつくる」ため、まずは結果を手にし、確かな自信を得たい。
◆J1鹿島、開幕戦勝利へ 19日、G大阪戦 守備乱さず大胆に攻撃(茨城新聞)