名古屋――前半の終盤から反撃。後半は主導権を握る
[J1第18節]名古屋1-1鹿島/6月26日/豊田スタジアム
【名古屋|採点】
スタメン)
MF
相馬勇紀 6.5
レオ・シルバ 6.5
【名古屋|寸評】
前半の終盤までは鹿島の猛攻に防戦一方も、徐々に慣れていき反撃を開始。その流れのまま後半早々にPKを奪取しきっちり決め、以降も攻め立てたが決勝点には至らなかった。首位を争う鹿島に対して主導権を握るも、仕留めきれなかった印象。
5月28日の負傷から守護神ランゲラックが戻り、守備ラインに一つ厚みを増しての試合だった。ランゲラックに主だったセーブ機会はなかったが、それは中谷、藤井らの身体を張った守備あってのこと。古巣対決でもあったL・シルバは押し込まれる展開のなかでもボールの落ち着きどころ、パスの起点として奮闘し、後半のPK奪取の場面では鋭いスルーパスを稲垣に通している。
同点後は一転して名古屋が押し込む展開になったが、FWが決定機を仕留めきれなかったのは無念の一言。突破力を生かして攻撃をけん引したマテウス、相馬の働きに、チームとして報いたかった。
鹿島――前半は強烈なプレスと怒涛の攻めで圧倒。後半失速で尻すぼみに
【鹿島|採点】
スタメン)
GK
クォン・スンテ 6.5
DF
広瀬陸斗 6.5(59分OUT)
三竿健斗 6
キム・ミンテ 6
安西幸輝 6
MF
ディエゴ・ピトゥカ 6.5(65分OUT)
和泉竜司 6.5(79分OUT)
仲間隼人 6.5(59分OUT)
アルトゥール・カイキ 6.5
FW
上田綺世 6.5
鈴木優磨 6.5(59分OUT)
途中出場)
DF
常本佳吾 6(59分IN)
MF
樋口雄太 6(59分IN)
FW
エヴェラウド 6(59分IN)
DF
関川郁万 6(65分IN)
MF
土居聖真 6(79分IN)
監督)
レネ・ヴァイラー 6
【鹿島|寸評】
前半は強烈なプレスと怒涛の攻めで名古屋を圧倒したが、VAR介入によるゴール取り消しなどもあり、1点のみにとどまった。後半はややペースダウンし、名古屋の反撃をまともに受けてしまったところもあり、決定機は作ったが尻すぼみのゲームとなった。
スタメンの11人はハイペース、ハイテンポなサッカーで名古屋を圧倒した。D・ピトゥカのゲームさばきに周囲の選手の反応も良く、ロングボールをゴール前の局面にまでつなげていける上田、A・カイキの威力は圧倒的にも見えた。彼らの空中戦と仲間、和泉の機動力が噛み合い、ボール回収も早かった前半のうちにリードを広げられなかったのが、同点に終えた一因か。
ディフェンスラインも安定していたが、徐々に押し返されるようになった後半は受けるばかりになった側面も否めない。途中出場の選手も勢いを出せず、クォン・スンテの好セーブがなければ敗戦もあり得た。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
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