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2022年8月17日水曜日

◆【鹿島】「すごく重要なこと」鈴木優磨が語った、岩政新監督がもたらした変化とは?(サッカーダイジェスト)






「やっている選手たちは楽しかった」


 鹿島アントラーズは8月14日、J1リーグ25節でアビスパ福岡と対戦。オウンゴールと終了間際のエヴェラウドの得点によって2-0で勝利を収めた。

 23節の横浜戦、24節の広島戦で今季初の連敗を喫していた鹿島は、8月8日にレネ・ヴァイラー監督の退任と、岩政大樹コーチの昇格を発表。福岡戦が岩政体制での初戦だった。

 試合後の会見で指揮官は、「(初戦で勝利できたことは)嬉しさよりも、ホッとした部分が強い」と明かした。今季は開幕直後から“代行”として指揮した経験はあるものの、「代行時は、逃げ道があったような部分もあったが、(福岡戦では)プレッシャーを感じてもいた」とし、試合の前々日までは眠れない日もあったが、前日練習までに良い準備と良いトレーニングができて「昨夜は眠れた」ようだ。

 先制点のオウンゴールを誘発した鈴木優磨も、「今週は非常に良い練習ができた。(岩政)大樹さんが、福岡はこう来るから、こうしようなど対策を練っていた。自信を持って試合に臨んだなかで、(岩政監督が)言うとおりの展開が起きていた。やっている選手たちは楽しかった」と熱弁した。

 試合では運に助けられた部分もあり、27分には福岡のジョン・マリのヘディングシュートがポストを叩くシーンなど、「怖さを感じた時間もあった」(鈴木)と認めた一方で、想定内の相手の攻撃にピッチ内では混乱することもなく、ゲームを進められたという。

 さらに鈴木は、新体制での変化も口にする。

「前半1対0で終わった時も、新しいアントラーズを見せようと話をしていた。昔のアントラーズなら守りに行って、1-0という形が多かったけど、俺らがこれから創るアントラーズでは、2点、3点と奪って相手をもっと制圧しようと大樹さんも言っていた」と新監督のビジョンに選手たちも呼応。「そこでエヴェ(エヴェラウド)の追加点が取れたのは、チームとして大きなポイントだった」とチームの前進に手ごたえを感じたようだ。

 変革のエネルギーになったのは選手一人ひとりの気持ちの変化だったという。

「今の俺らに必要だったのは、戦術もそうだけど、信頼されるということ。そこを今日の試合でも感じたし、その人のために頑張りたいと力を発揮できた。大樹さんが監督になって、どの選手も自分が重要な戦力だと感じられるようになった。これはすごく重要なこと」

 岩政監督就任からわずか1週間。今はまだほんの少しの変化かもしれないが、鈴木の言葉からは、正しい道を歩んでいる喜びが溢れ出ていた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)





◆【鹿島】「すごく重要なこと」鈴木優磨が語った、岩政新監督がもたらした変化とは?(サッカーダイジェスト)