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2022年4月19日火曜日

◇声出し応援解禁について野々村チェアマン「実務レベルで話もしている」、一方で専門家は懸念も「嫌がる方もいるのは事実」(超WORLDサッカー!)






18日、JリーグとNPB(日本野球機構)は第53回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催した。

国内での新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者は微増から横ばいという状況の中、お隣の韓国では感染が急拡大。中国では上海でロックダウンの措置が取られるなど、厳しい状況は変わっていない。

今回の対策連絡会議では、NPBでは3球団がチーム内に感染者が多く出たことで9試合を中止に。選手間での感染の広がりが読めず、「デルタ株に比べてオミクロン株の感染スピードが早いことから、大規模な感染拡大が起きないように試合を中止にした」と、斉藤惇コミッショナーが語った。

また、その背景には3回目のワクチン接種を行わない選手がいることも挙げ、副反応や感染後の後遺症の可能性などをしっかりと説明し、啓発していく必要があるとの方向性が示されたという。

一方で、Jリーグでは感染者は各クラブで出ているものの、活動停止のレベルには最近は至っていない。野々村芳和チェアマンは「この会議で積み重ねた知見のおかげだと思うが、パニックにならないで対応できている」とコメント。また、京都サンガF.C.では曺貴裁監督が感染し不在となった中でも週末の柏レイソル戦は勝利。「監督がいないという中でも選手たちはすごく良いパフォーマンスをしていると見ている」と、3年目に突入したコロナ対策のおかげで混乱は生じていないとした。

また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)には4チームが参加。その中で、タイでは声出し応援が認められており、浦和レッズのファンは久々にチームへ大きな声援を送るなどしていた。

野々村チェアマンは「チーム、ファンもどういう健康状態の変化があるのか。今後の応援のあり方に対しては、アジアでの事例も含めて検討していきたいと思う」とコメント。Jリーグでの声出し応援を継続して探っている状況で、「マスク有りで声を出した時にどれぐらいのリスクがあるかの評価と、実際にスポーツ庁を始めた関係省庁とは実務レベルで話もしている。ゆっくりですが、エビデンスを積んでいければと思っている」と語り、安全性を確保してから解禁に踏み切るための準備を進めている段階だと改めて語った。

その時期についてはまだまだ先になるとコメント。野々村チェアマンは「今すぐに何か新たなスタイルで運営することはなりづらい」と語り、「少しずつ着実にエビデンスを積み上げてきている状況なので、それをできる限り積み上げる。一方で、日本のコロナの政策を含めてどういう方針でいくのか。我々が準備してきたことがどう合致するかで時期も決まってくる」と、政府の方針も重要になるとし、「少しでも安全に応援スタイルを変えるというデータを積み上げるしか無いと思います」と、安全性の確認を今は進めていくしかないとしながらも、今後の声出し応援解禁に向けて着実に動いていることを示した。

また、専門家チームの座長を務める賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は声出し応援について「世界では国の状況によって全然違います」とし、「マスク全く無しで応援しているところもあれば、マスク有りで声出しもある。マスクで声も出せないというのもある」と、各国のコロナ対策の方針で状況は大きく違うと説明した。

ファンの考えとして「できるだけ声を出して応援したいというのはあると思う。それが本来のサポーターだと思う」と声出し応援をしたいと考えることはあるだろうとしながら、「声出しのリスクがどこまであるのか。そこは少しずつ産総研でスタートしており、席の位置での実証データを取り始めている」と、データ収集をしているとし、「富嶽(スーパーコンピューター)のチームとも合同で、しっかりとしたデータを取るために解析していくことになっているので、データも出てくると思う。マスクをしていて声出しできる方向にしていきたい」と、しっかりとエビデンスをもとに解禁に動くべきだと語った。

その一方で、声出し応援を推奨してばかりもいられないという。「専門家からも意見が出て、観客の中には神経質な方も多い。声を出されることを嫌がる方もいるのは事実」と、声出し応援による感染リスクが高まることを嫌う人も一定層いるだろうと語り、「応援を許可する一方で、それを禁止するというエリアを作っていく方向になる可能性はあると思う」と、声出しを認める一方で、声出しを禁止する安全なエリアを作る必要もあるだろうとした。

斉藤コミッショナーは「みんなエキサイティングなゲームを見るわけで、声ぐらい出させてくれということは普通の感覚だと思う」とファン心理を理解した上で、「100年に1回あるかないかというウイルスと戦っている中で、ベストな選択をしなければいけない」と慎重な姿勢を貫いた。

また「みんなが集まって声を出すということが、医学的、科学的にどれだけリスクがあるのか。証明、データ化していかないと、社会、政府は受け止められないと思う」と、エビデンスが必要とし、「声を出したいというお客さんもたくさんいると思いますし、選手たちも声援を受けてやる方が当然エキサイティングなプレー、力が出るというのもあると思う」と、声出し応援の重要性を語った。

ただ、賀来先生の意見にも同調。「一方で、それ(声出し)であれば行きたくない、危ない。100%入れるというと、お客さんが来ないということもある。間隔を空けるとお客さんが来るということがある」と、まだまだ一般的に安心できる状況ではないとし、興業面を考えても難しいところだと語った。

「マスクをして声を出して50%というところにいくだろう。ただ、興業的には半分しかお客さんが入らない。声を出さないとなれば100%お客さんが来るかもしれない。どっちが良いのかというのは、多くの課題を解かなければいけない。非常に慎重に関係者と協議していきたいと思う」


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◇声出し応援解禁について野々村チェアマン「実務レベルで話もしている」、一方で専門家は懸念も「嫌がる方もいるのは事実」(超WORLDサッカー!)


◆鹿島ヴァイラー監督が持論展開「現代サッカーでは…」古巣の成功要因も語る(FOOTBALL TRIBE)






 明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズを率いるレネ・ヴァイラー監督が、ベルギー1部の古巣クラブに激励のメッセージを送った。17日、ベルギー紙『Het Laatste Nieuws』が伝えている。

 スイス人のヴァイラー氏は過去にスイス1部のグラスホッパーやニュルンベルク、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)の強豪アンデルレヒトなどを指揮。2019年からエジプトの強豪アル・アハリを率いていたが、2020年10月に退団。しばらく無所属状態となっていたが、今季から鹿島アントラーズを指揮している。

 同氏は2016年7月から2017年9月までアンデルレヒトを指揮。2016/17シーズンのレギュラーシーズンを首位で終えると、上位6クラブによるプレーオフでも6勝3分1敗と好成績を残してリーグ優勝を果たしていたが、2017/18シーズン序盤に成績不振により解任となっていた。

 そのアンデルレヒトは2021/22シーズンのレギュラーシーズンで勝ち点64を獲得して3位で終了。上位4クラブによるプレーオフ進出で優勝への望みをつなげている。また、ベルギー国内カップ戦でも順調に勝ち上がっており、18日にKAAゲントとの決勝戦に臨む。

 その中、ヴァイラー氏は古巣の戦いぶりについて「チーム内のメンタリティが優れており、素晴らしいシーズンを過ごせたということは覚えておきたい。ハードワークがアンデルレヒトのこれまでの成功の基礎だったんだ」と語る。

 つづけて「現代のサッカーでは、仕事と芸術、つまりアートやテクニックと呼ばれるものが必要だ。この2つを組み合わせることで、初めて成功できる」と持論を展開。そしてアンデルレヒトに対して「今でも追いかけている。アンデルレヒトが再びタイトルをかけて戦うことを嬉しく思っているし、勝利を願っているよ」とエールを送った。

 なお、今季のジュピラー・プロ・リーグは日本代表MF三笘薫(24)を擁するロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズが首位でレギュラーシーズンを終了。MF三好康児(24)所属のロイヤル・アントワープも4位でプレーオフ進出を果たしている。


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◆阿修羅のごとく、“凄み”が増した鈴木優磨。威風堂々たる立ち振る舞いで鹿島をけん引。潔く、一切の迷いも妥協もなく勝利を追い求める(サッカーダイジェスト)






「何でもできる万能型FW」(樋口)


 ピッチ上の阿修羅のごとく、“凄み”を増している。

 こんな言い回しが今、最も当てはまるのが、鹿島アントラーズの鈴木優磨ではないか。

 FWとしてゴールを目指すのはもちろん、労を惜しまず守備に走り、球際で戦い、ときに鬼の形相で吠える。チームの勝利に向かって全身全霊をかける鈴木の姿は見るものの心をつかんで離さない。

 およそ2年半、シント=トロイデン(ベルギー)でのプレーを経て、今季から古巣・鹿島に帰還。シーズン開幕前、こう宣言した。

「タイトルを獲るために戻ってきた」

 クラブレジェンドの小笠原満男(現アカデミーのテクニカルアドバイザー)が背負ってきた40番を、現在、身にまとっているが、それは不退転の決意表明でもある。

「自分にとって一番、プレッシャーがかかる背番号は何か。そこを考えたとき、40番だと思った。小さい頃から鹿島の試合を見てきたけれど、タイトルを獲っているときにいつも40番の満男さんがいたという記憶が強い。鹿島は常にJリーグを引っ張ってきたクラブ。もう一度、そこにいけるように全力を尽くしたい」

 言葉の端々に覚悟がほとばしる。

 小笠原が40番を背負うようになったのは、メッシーナ(イタリア)から鹿島に戻ってきた2007年の夏だった。鹿島ジュニアに在籍していた鈴木は、当時11歳。Jリーグ史上初となる3連覇に向けて、鹿島が突き進んでいく黄金期でもあった。

 自身の未来に思いをはせるサッカー少年の脳裏に、クラブの栄光とともに背番号40が刻まれた。それはまさに鹿島イズムの洗礼を受けた瞬間といってもいいだろう。

「同年代で、オレよりうまい選手を見たことがない」

 鹿島のアカデミー出身の鈴木は、子どもの頃からこんなふうにうそぶき、お山の大将だった。その鼻っ柱の強さがときに誤解を招くこともあったようだが、FWたるもの、このくらいのオラオラ感はむしろ頼もしく映る。

 だが、一方で、周りを生かす術も心得ている。今季、2トップを組む上田綺世は「僕はディフェンスラインの背後のスペースに出たいタイプ。優磨君のようにボールを収めてくれるFWは素直にやりやすい」と顔をほころばせ、こう続ける。

「お互いにどういう動きをするのか、どういうクセがあるのか、そこを尊重し合いながら、イメージを共有している。優磨君からの直接的なラストパスもあるし、そこでタメを作って次という展開もある。試合を重ねることで、連係面がもっと良くなっていくと感じる」

 鈴木の“凄み”を後方から見続けるボランチの樋口雄太は「何でもできる万能型FW。相手にしたらすごく危険だけど、味方にしたらこれほど頼もしい存在はいない」と、全幅の信頼を寄せる。

 Jリーグ第9節の名古屋戦はスコアレスドローに終わり、歯がゆさを募らせた。「人数をかけて守る相手を崩しきれなかった。点を取るためにあれこれ変化をつけたけれど、結局1点も決められなければ、それはFWの責任」と、鈴木の思考回路は単純明快だ。こうした潔さもまたFWとしての魅力だろう。

 威風堂々たる立ち振る舞いでチームをけん引する生え抜きストライカーの念頭にあるのは、鹿島の勝利にほかならない。どんな形であれ、勝ちたい。いや、勝たなければいけない。そこに一切の迷いも妥協もなく、その熱こそが“凄み”の源流となっている。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)




◆阿修羅のごとく、“凄み”が増した鈴木優磨。威風堂々たる立ち振る舞いで鹿島をけん引。潔く、一切の迷いも妥協もなく勝利を追い求める(サッカーダイジェスト)





◆「FWみたい」 湘南ベテランDFの“流血”劇的Vヘッド弾にファン感嘆「これは泣く」(FOOTBALLZONE)






DF山本脩斗が決勝ゴール、湘南がリーグ戦9戦目で今季初勝利




 J1湘南ベルマーレは4月17日にリーグ第9節でガンバ大阪と対戦し、1-0で勝利した。湘南に今季初勝利をもたらしたDF山本脩斗の決勝ゴールに、ファンから「これは泣く」「FWみたい」などの声が上がるなど、注目されている。

 山本は2008年にジュビロ磐田でプロデビューを果たし、14年に鹿島アントラーズへ完全移籍。鹿島では7シーズンプレーし、21年に湘南へ加入し、昨季はリーグ戦8試合の出場にとどまっていた。

 そんな山本が、湘南戦で3試合ぶりのスタメン復帰を果たすと、終了間際に殊勲の働きを見せる。

 両チームスコアレスで迎えた後半アディショナルタイム、右サイドを駆け上がったDF石原広教がクロスを上げると、山本がヘディングシュート。ボールはゴール左へ吸い込まれ、劇的決勝ゴールとなった。

 山本は競り合った瞬間に相手DFと交錯し頭部を出血するも、試合後にはスタンドに駆け付けたファン・サポーターに笑顔も見せており、大事には至らなかったようだ。

 そんな山本のゴールシーンが、Jリーグ公式ツイッターで公開されると、ファンは「魂のヘッド」「ヘディングの強さは相変わらず」「これは泣く」「FWみたいな位置にいる」などといった賛辞を並べている。

 山本は試合後、「目指しているところはもっと上。これをベースにじゃないですけど、続けていかないといけないので、また切り替えてやっていきたい」とコメント。今季初勝利に満足することなく、次戦に向けて気持ちを切り替えていた。




◆「FWみたい」 湘南ベテランDFの“流血”劇的Vヘッド弾にファン感嘆「これは泣く」(FOOTBALLZONE)