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2022年7月2日土曜日

◆ベルギー移籍の鹿島FW上田が会見「代表選手は海外で活躍できるクオリティーがないといけない」(スポニチ)






 ベルギー1部セルクル・ブリュージュへの完全移籍が発表された日本代表FW上田綺世(23=鹿島)が1日、オンラインで記者会見し「4年前にJリーグにチャレンジしたときと同じような境遇になる。そこからの仕切り直し」と意気込みを語った。

 11月に迫ったW杯カタール大会のメンバー入りも期待される若きストライカーがいよいよ海を渡る。今回の移籍について「W杯込みでの移籍とは考えていない。W杯を考えて移籍するわけじゃない」としながらも「だからといって国内で20得点で得点王になってもW杯に出られるわけじゃない。現状をみても、海外の強度で戦っている選手の方が出場機会が与えられる。そもそも、W杯に出ている選手、これまでもこれからも代表で出場する選手は海外で活躍できるクオリティーがないといけない」と海外での成長を誓った。

 ベルギーリーグについてはあまりイメージできていないというが「自分がどこまでできるか、何が足りないか見極めたい。僕はやってみないと分からないと常に思っている派。自信はないが、どのくらいできるのかは楽しみ。全く通用しなくても、向こうで違うもがき方ができれば自分の成長にもつながる」と展望した。

 得点ランクトップとなる10得点をマークするなど、優勝争いを繰り広げるシーズン途中で鹿島を離れることになったことについて、上田は「自分次第でタイトルをたぐり寄せることができるとはずっと思っていた。今年はチャンスだというのは理解していた」とした上で「世界的にも若くないし、挑戦するタイミングを逃しちゃいけないというのが一番大きい。24歳で自分の中で焦りも出てくる。悩んだが、今しかないと決断した」と心境を明かした。

 サポーターに向けては「充実した4年間になった。声出しができなくても足を運んでくれたサポーターがいた。海外で新しい文化も取り入れつつ、違う成長ができたらと思っているので、それを見てほしい。タイトルをとりたいのはあるが、キャリアを考えると今しかない。そこは理解してほしい」と語っていた。







◆ベルギー移籍の鹿島FW上田が会見「代表選手は海外で活躍できるクオリティーがないといけない」(スポニチ)





◆ベルギー移籍の上田綺世が会見「得点王になってもW杯に出られる訳ではない」「マイナスはない」決断背景語る(報知)






 ベルギー1部サークル・ブリュージュへの完全移籍が発表された鹿島FW上田綺世(23)が1日、オンラインで会見し、同クラブへの移籍を決めた理由などを語った。鹿島でのタイトル獲得、得点王を視野に入る状況で、海外挑戦決めた理由は「成長のため」とし、同クラブを選択した理由には「熱量を感じた」と説明した。関係者によると、同クラブからは、望む1トップ起用構想を伝えられているという。

 カタールW杯が11月に迫る中、環境を変えることは、選手によってはリスクと受け取るが、上田の考えは違った。

 「もともとW杯を考えて移籍するわけではない。キャリアとして海外に行きたい思いがあった。(Jで)20点取って得点王になったとしてもW杯に出られるわけではない。海外でも活躍できるクオリティーがないと(W杯で)活躍できない。移籍して試合に出られなくなって、W杯に出られないのであれば、それは(鹿島に)残っても(W杯に)出られてないと思う。W杯にもマイナスな部分はないのじゃないかなと僕は思います」

 ベルギーで苦労しても、長い目で見ればプラスになると確信している。

 「何も通用しなくても、また向こうで違うもがき方ができれば、自分の成長につながる。どう変化させていくか。それを考えて、できたらまた成長できる」

 心残りは、在籍4年で鹿島にタイトルを一つももたらせなかったことに尽きる。

 「タイトルが遠いシーズンが多く、もどかしかった。自分の結果次第で、タイトルを手繰り寄せられるものだと思っていて、今年はチャンスだという理解はしていたが、それと同時に入団から(海外挑戦のことは)話していた。年齢的にも世界的には若くないし、挑戦するタイミングを逃しちゃいけないなというのが一番大きなところ。(今年で)24歳で、焦りも出てくる。自分の中では悩みましたが、今しかないなという決断です」

 タイトル獲得を目指す鹿島へ向けた言葉は、人間味があるものだった。

 「タイトルを取ってほしい。僕はそこに貢献はできないが、海外からもちろん応援しているし、鹿島ならタイトルは取れると思う。残る選手は、『僕がいなくなったから』と言われるのが一番嫌だと思う。僕はちょっとそうなってくれてもいいですが」

 上田は2日にベルギーへ向けて出国し、メディカルチェックなどを経て、正式契約を結ぶ見通しだ。





◆ベルギー移籍の上田綺世が会見「得点王になってもW杯に出られる訳ではない」「マイナスはない」決断背景語る(報知)


◆上田綺世のハンドは「明白」だったのか…JFA審判委「違うアングルを用意すべきだった」「本来介入するのが難しい場面」(ゲキサカ)






 日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は1日、報道陣への競技規則の周知を目的としたレフェリーブリーフィングを開き、6月26日に行われたJ1第18節名古屋グランパス対鹿島アントラーズ戦の鹿島FW上田綺世のゴール取り消しについて、扇谷健司審判委員長は「本来、(VARが)介入するのが難しい場面だった」と認めた。

 議論を呼んだのは0-0で迎えた前半20分の場面。鹿島はMFアルトゥール・カイキの浮き球パスに反応した上田が巧みな胸トラップから右足でゴールにねじ込んだが、VARの介入によりオンフィールドレビューが行われた結果、上田にハンドがあったとしてゴールが得点は認められなかった。

 オンフィールドレビュー時の映像では上田の腕がボールに向かっているようにも見えたが、接触の有無は不明瞭。その際、ボールの回転も変わっておらず、VARの介入基準である「はっきりとした明白な間違い」に照らせば、介入自体に議論の余地が残る場面だった。

 扇谷委員長は質問に対して「非常に難しいと思っている」とした上で「現場の判断として判定したのはあるが、やはり違うアングルをまず用意すべきだったと思っている」と述べ、オンフィールドレビュー時に異なるアングルの映像を提示すべきだったと指摘した。

 また「もう一つは何をもって“clear and obvious error”(はっきりとした明白な間違い)とするか。なかなか本来介入するのが難しい場面だったとわれわれの中では考えている」と振り返り、介入に疑問が残る場面であったことを認めた。

(取材・文 竹内達也)





◆上田綺世のハンドは「明白」だったのか…JFA審判委「違うアングルを用意すべきだった」「本来介入するのが難しい場面」(ゲキサカ)