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2022年7月3日日曜日

◆鹿島が2得点で“上田ロス”を払拭 FW鈴木「泥臭く勝つことができた」(スポニチ)






明治安田生命J1リーグ第19節   鹿島2―1柏 ( 2022年7月2日    三協F柏 )


 エースが移籍した“上田ロス”を2ゴールで払拭した。上田と2トップを組んできたFW鈴木優磨(26)は勝ち越し弾となるPKを獲得して勝利に貢献。「(移籍は)間違いなくチームにとっては痛いですけど、鹿島というチームは誰が抜けても勝ってきたクラブ。そういう中で難しいゲームを泥臭く勝つことができた」と胸を張った。

 ここまで後半にガス欠するパターンが多かったがこの日はベンチワークも含めて、90分間をマネジメントした。鈴木は「ペース配分というのは最近だけではなく課題として持っていた。もう少し落ち着かせながらという意識はあるが、どうしても苦しい時間はロングボールが多くなる。そういう中でも、ときどきチャレンジしながら、良くなっているかなとは思っている」と手応えを口にしていた。


◆「最初から織り込み済み」岩政コーチが上田綺世の移籍に言及!「僕らにはまだ補って余りある選手たちがいます」(サッカーダイジェスト)






小泉社長も「全ては勝利のために一致団結歩んでいきます」


 鹿島アントラーズは7月1日、リーグトップの10ゴールを挙げていたFW上田綺世のベルギー1部サークル・ブルージュへの完全移籍を発表した。

 その直後、首脳陣のアツい想いが発信された。

 今季開幕時は、レネ・ヴァイラー監督が不在のなか、指揮を執った岩政大樹コーチは自身のツイッターを更新。

「アヤセほどの選手なら、出て行く可能性があることくらい最初から織り込み済み。僕らにはまだ補って余りある選手たちがいます。こういうとき、僕はいつも楽しみでしかないんです。個性と個性の掛け合わせ。育てて勝つ、勝ちながら育てる。それが鹿島」

 また、岩政コーチのツイートをリツイートし、鹿島の小泉文明代表取締役社長も以下のように投稿した。

「クラブとしては当然補強をはじめタイトルに向けて意思決定していきますが、満さんが以前言っていた『補強しないことも補強だ』という考え方は鹿島の伝統だと思ってます。そこに新しい選手が入ってきて新たなスターが産まれていく。いずれにせよ、全ては勝利のために一致団結歩んでいきます」




 これらの投稿にファンも反応し、以下のようなコメントが続々と上がった。

「岩政コーチの言う通りだと思います」
「ほんとにこう言う言葉が安心する。ありがとう岩政先生!」
「サポーターを勇気付ける言葉ありがとうございます」
「育てて勝つ、勝ちながら育てる」
「サポーターも飛び立つ事は覚悟してました」
「後半戦も更に強いアントラーズよろしくお願いします」
「綺世がいなくなって鹿島の勢いがなくなるだろうと他所のチームに言われているのが悔しいので、絶対見返してくれると信じています!!!」
「選手想い。それも鹿島ですよね」
「やってやりましょう!これで優勝したらめちゃくちゃ格好良いですよね!」
「岩政コーチの手腕に期待してます」
「まずは明日!絶対勝ちましょう」

 鹿島は7月2日、柏レイソルとアウェーで対戦。エースの旅立ちを見送ったチームがどんな戦いを見せるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部





◆「最初から織り込み済み」岩政コーチが上田綺世の移籍に言及!「僕らにはまだ補って余りある選手たちがいます」(サッカーダイジェスト)


◆「スペシャルな選手」上田綺世が抜けても…鹿島は上位対決制し首位追走!(ゲキサカ)






[7.2 J1第19節 柏1-2鹿島 三協F柏]

 今シーズン、名古屋グランパスから鹿島アントラーズへと移籍してきたDFキム・ミンテは、開幕戦から3試合連続で先発フル出場を果たしていたが、その後はJ1では途中出場とメンバー外を繰り返していた。しかし、前節の古巣戦で15試合ぶりにスタメンに復帰すると、柏戦では2試合連続でスターティングメンバーに名を連ねた。

 スコアレスで迎えた前半アディショナルタイム2分には、MF樋口雄太のCKをニアサイドで頭で合わせ、移籍後初得点でチームに先制点をもたらした。

 6年ぶりのリーグ制覇を狙う鹿島は、首位の横浜FMを勝ち点3差で追いかけている。5位・柏レイソルとの上位対決を前に、リーグトップの10得点を挙げているFW上田綺世が、ベルギーのセルクル・ブルージュへ移籍。「日本代表のストライカーがいなくなるのは、苦しくなるのは間違いない」と、キム・ミンテはチーム力のダウンを認める一方で、「昨日、チームメイトみんなで集まって、ミーティングをした」という。

 上田とともに鹿島の攻撃を牽引していたFW鈴木優磨は、「スペシャルな選手が抜けたいま、泥臭い試合、1点差だったり、全員で戦って勝っていく試合を目指していくのは、みんなで話をしました」と、後半戦の戦いを示唆した。その言葉通りに、同点に追いつかれたものの、終盤に決勝点を奪い、1点差での勝利をつかんだ。

 Jリーグでのプレーは9シーズン目になるキム・ミンテは、「鹿島アントラーズなので、成功してきた選手ですし、Jリーグを代表する選手たちがたくさんいる。形はかわるかもしれないですけど、綺世がいない分。自分たちの力が出せればJ1優勝に近づいていけるのではないかと思っています」と、自信をのぞかせた。

(取材・文 奥山典幸)





◆「スペシャルな選手」上田綺世が抜けても…鹿島は上位対決制し首位追走!(ゲキサカ)





◆【柏1-2鹿島】ミンテ先制、エヴェラウド決勝PK!安西の右MF起用に「新たなオプションできた」とヴァイラー監督(サカノワ)






ネルシーニョ監督「結果には満足していないものの、選手は最後までよく闘い抜いた、次につながる内容でした」


[J1 19節] 柏 1-2 鹿島/2022年7月2日18:30/三協フロンテア柏スタジアム

 J1リーグ19節、鹿島アントラーズがキム・ミンテとエヴェラウドのゴールで、柏レイソルに2-1の勝利を収めた。柏は武藤雄樹が一時1-1と追い付く起死回生のダイビングヘッド弾を決めたものの、リーグ2連敗を喫した。

 鹿島は日本代表FW上田綺世がベルギー1部サークル・ブルッヘに移籍することでクラブ間合意に至り、この日からメンバー外に。土居聖真が前線、そして安西幸輝が右MFで先発した。

 立ち上がりからホームチームがいい形でチャンスを作るものの、鹿島も耐えながら柏最終ラインの後方にできたスペースを狙って押し返す。すると前半アディショナルタイム、樋口雄太のコーナーキックにキム・ミンテがヘッドで合わせて、鹿島に先制点をもたらす。

 後半に入り、両チームともにメンバーを変えながらゴールを目指す。柏は武藤雄樹がギャップを効果的に突き、鹿島守備陣を翻弄。すると63分、マテウス・サヴィオのクロスに柏の9番がダイビングヘッドで合わせて、渾身の同点弾! 試合を1-1と振り出しに戻す。

 そこからも柏が再三チャンスを作っていく。だが――決勝点を決めたのは鹿島だった。80分、鈴木優磨がドリブルで仕掛けたところ、上島拓巳に倒されてPKを獲得。このキックを、エヴェラウドが決めた。

 決定的なチャンスの数は柏のほうが多かったと言えた。それでも鹿島が2-1で振り切り、リーグ2試合ぶりの3ポイントを掴み、しっかり上位に踏み止まった。

 鹿島のレネ・ヴァイラー監督は試合後の記者会見で安西の右MF起用について、「安西選手の運動量を生かそうとしました。前回の試合で広瀬選手もいいプレーをして、常本選手も調子がよく、そうしたなかチームにとってもまた一つオプションができました」と語った。

 また柏のネルシーニョ監督は次のように語った。

「(後半について)武藤が良さを出して、前線でボールを引き出し、相手の嫌がるポジションをとり、主導権を握る時間も増えました。相手はカウンターを狙うだけの流れになりましたが、そこでPKを与えてしまいました。ただ1点ビハインドになってからも選手たちは闘う姿勢を見せ、チャンスも作れていました。結果には満足していませんが、選手たちは最後までよく戦い抜いてくれました。次につながる内容だったと思います」




◆【柏1-2鹿島】ミンテ先制、エヴェラウド決勝PK!安西の右MF起用に「新たなオプションできた」とヴァイラー監督(サカノワ)





◆【鹿島】エース上田綺世が移籍も泥臭く勝ち点3 鈴木優磨「鹿島は誰が抜けても勝ってきた」(ニッカン)






<明治安田生命J1:柏1-2鹿島>◇第19節◇2日◇三協F柏

鹿島アントラーズがエースFW上田綺世がベルギーへ移籍が内定し不在となったが、しっかりと敵地で勝ち点3を手にした。

2トップで先発したのはFW鈴木優磨と土居聖真。土居は3月19日の湘南ベルマーレ戦以来の先発だった。左サイドバックの安西幸輝が2列目の右、今季センターバック(CB)の起用が続いていた三竿健斗がボランチに入り、CBにDFキム・ミンテが入り、先発の顔触れとポジションが変わっていた。

酷暑の中、これまでのアグレッシブな戦いとは変わり、ブロックを引き割り切って守る時間も多く、柏に押し込まれる場面も多かったが、前半終了間際に左コーナーキックから、キム・ミンテが頭で押し込み先制。1-1の後半36分には、鈴木が得たPKを途中出場のFWエヴェラウドが決め勝ち越し。したたかに勝ち点3を手にした。

試合後、鈴木は上田の移籍に「間違いなくチームにとっては痛い。それでも、鹿島は誰が抜けても勝ってきたクラブ。痛くないというのはうそだが、スペシャルな選手が抜けた今、泥くさく、全員で戦って勝っていこうと話をした。そういった中で、非常に難しい試合で泥くさく勝つことができたと思っています」と振り返った。

鈴木自身、後半35分にスローインの流れからペナルティーエリア内へと仕掛け、PKを獲得。自分では蹴らず、一昨年のチームのトップスコアラーだったエヴェラウドに譲った。鈴木は、エヴェラウドが蹴る際、ゴールに背を向けた。鹿島のサポーターの歓声を聞き、ゴールと知ると大きくガッツポーズした。

PKを譲った真意について、鈴木は「綺世が抜けた今。エヴェ(エヴェラウド)にかかる期待がすごく大きい。個人的な目標として、エヴェをもう1度復活させるのは大きなミッション。綺世も素晴らしいが、エヴェも負けないぐらい素晴らしい。みんながエヴェのゴールと復帰を持っていた。彼が蹴って自信を取り戻してほしいと譲りました」。

加えて「あと、自分はPKが下手なので」と付け加え、笑いを誘った。ちなみに、エヴェラウドのPKシーンは、本人以上に緊張して「なるべく見ないようにしていた」と振り返る。

流れが悪くても、セットプレーで得点を重ね、「誰が出ても鹿島」という伝統でタイトルを重ねてきた。鹿島らしく、首位の横浜F・マリノスに食らい付いていく。





◆【鹿島】エース上田綺世が移籍も泥臭く勝ち点3 鈴木優磨「鹿島は誰が抜けても勝ってきた」(ニッカン)





◆【鹿島】キム・ミンテの移籍後初ゴールは豪快ヘッド。「腐らず頑張ってきて、それが結果として表れた」(サッカーマガジン)






7月2日の明治安田生命J1リーグ第19節で、鹿島アントラーズは柏レイソルとのアウェーゲームに2-1で競り勝った。最初にスコアを動かしたのは、センターバックのキム・ミンテ。左CKを豪快にヘッドで突き刺す移籍後初ゴールで、守っても失点を1に抑えた。


■2022年7月2日 J1リーグ第19節(三協F柏/12,462人)
柏 1-2 鹿島
得点者:(柏)武藤雄樹
    (鹿)キム・ミンテ、エヴェラウド


「優磨とアイコンタクトしながら」


「絶対に自分にはできると信じていました」

 前節の古巣・名古屋グランパス戦で実に15試合ぶりの先発を果たしたキム・ミンテは、続く柏レイソル戦でもキックオフのピッチに立っていた。その間は終盤の出場がほとんどで、ベンチ外も経験した。

「苦しい時期でしたが、絶対に自分はできると信じていました。大樹さん(岩政コーチ)や若い選手たちと一緒に腐らず頑張ってきて、それが結果として表れたと思っています」

 45+2分、樋口雄太の左からのCKに合わせてヘッドで突き刺す先制ゴール。後ろから勢いを持ってニアに飛び込み、相手選手2人の間に入って頭でねじ込んだ。このCKはビッグチャンスで得たものだったが、それを演出したのが、まさにキム・ミンテ自身だった。最終ラインから右寄りの前線のスペースにいた鈴木優磨へ、一気に届ける絶妙のロングパス。鈴木がヘッドで落としたところに土居聖真が走り込んでいて、GKと1対1になった。しかし、シュートはブロックされ、CKになった、という流れ。

 つまり、キム・ミンテが作ってキム・ミンテが決めたゴールだった。今季移籍してきて、鹿島の一員として初めて決めたうれしい一発である。

「柏がアグレッシブに前に、という意識が見られたので、裏のスペースを突いていこうとしました。そのチャンスを逃さないように、優磨とアイコンタクトしながら何回か後ろから入れましたし、そうすることで後ろで握ることもできていました」

 キックオフから鈴木の頭をめがけてどんどんと前線に放り込んだのは、相手が前からはめにくる圧力を散らす意味もあった。このあと、一度は追いつかれたものの、最後には82分にエヴェラウドがPKを決めて2-1に。ここから柏がさらに攻めに来るが、キム・ミンテを中心に守りきって、逃げ切りに成功した。上田綺世が移籍で抜けた直後の試合だから、勝って送り出したかった。

「日本代表で、得点ランクでトップのストライカーが抜けるとやはり苦しい。でも、昨日みんなで集まって、自分たちでやっていかなければいけないと話しました。とは言っても『鹿島アントラーズ』なので、何度も成功してきた選手がいます。Jリーグを代表する選手がたくさんいますから、形は変わるかもしれないけれど、力を出せればJ1優勝に近づいていけると思っています」

 キム・ミンテももちろん、その一人。どんな状況でも結果を残すのがこのチーム。首位の横浜F・マリノスに勝ち点3差のまましっかり食らいついていく。

取材◎平澤大輔 写真◎J.LEAGUE





◆【鹿島】キム・ミンテの移籍後初ゴールは豪快ヘッド。「腐らず頑張ってきて、それが結果として表れた」(サッカーマガジン)





◆【鹿島】なぜ鈴木優磨はPKを譲ったのか?「エヴェ復活は僕のミッション」。柏に2-1勝利!(サカノワ)






「みんながエヴェのゴールを待っていた」


[J1 19節] 柏 1-2 鹿島/2022年7月2日18:30/三協フロンテア柏スタジアム

 J1リーグ19節、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が柏レイソル戦後に取材に応じて、上田綺世が抜けたチーム状況、そして自ら得たPKをエヴェラウドに譲った舞台裏について明かした。

 チーム最多リーグ10得点を決めてきた上田がベルギー1部サークル・ブルッヘに移籍。鈴木はチームにとっては痛手だが、それをポジティブのパワーに変えてきたのが鹿島だと強調する。

「間違いなくチームにとって痛いですが、鹿島は誰がいなくなっても勝ってきたクラブ。スペシャルな選手が抜けた今、泥臭く1点差や全員で勝っていく試合を目指そうと、ある程度みんなとも話しました。非常に難しいゲームでしたが、泥臭く勝つことができました」

 PKを獲得したシーンについて、鈴木は「タッチがデカくなったと思ったら抜け出せて、そこで上手く(ファウルを)もらうことができました」と振り返った。

 また、そのキックをエヴェラウドに譲った理由について、キャプテンマークをつける鹿島の40番は次のように明かした。

「綺世が抜けた今、エヴェラウドに懸かる期待はすごく大きいです。僕自身、鹿島に復帰して、個人的に、エヴェをもう一度復活させることが大きなミッションの一つでした。綺世も素晴らしいですが、エヴェも負けないぐらい素晴らしい選手だと分かっています。みんながエヴェのゴールを待っていました。自信を取り戻してほしいという思いもありました。あとは、僕はPKが下手なので……」

 ちなみにそのPKをエヴェラウドが蹴る時、鈴木は後ろを向いてそのシーンを直視せず。「蹴るエヴェラウドより緊張していました」と、鈴木は笑った。





◆【鹿島】なぜ鈴木優磨はPKを譲ったのか?「エヴェ復活は僕のミッション」。柏に2-1勝利!(サカノワ)