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2022年7月27日水曜日

◆【インタビュー】横浜FM対鹿島を“日本のフラフル”に…マルコス ジュニオール、伝統の一戦へ「パッションをむき出しにしてぶつかり合う一戦を」(サッカーキング)






 横浜F・マリノスと鹿島アントラーズ――。両クラブはJリーグ“オリジナル10”であり、一度もJ2降格を経験したことがない。横浜FMは4度、鹿島は8度のリーグタイトルを誇り、今年で30年目を迎えたJリーグにおける“トップランナー”と呼ぶべきクラブだ。

 J1リーグが再開する今週末、勝ち点45で首位に立つ横浜FMと5ポイント差で追う2位の鹿島が激突する。「鹿島戦は何かが違う。自分が育ったフルミネンセとライバルのフラメンゴが対戦する“フラフル”に似た雰囲気がある」と話すのはマルコス ジュニオール。ブラジルの名門・フルミネンセで育ち、数々の大一番を経験した背番号10が鹿島との“伝統の一戦”に向けた意気込みを語ってくれた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
写真=Getty Images

――今季は13勝6分け3敗で現在首位に立っています。リーグ制覇を果たした2019年と重なる部分はありますか?
マルコス 2019年はスタメン11名が比較的固定されていて、試合を重ねるごとに連携を磨き、最終的に優勝することができました。今季はチーム全員が目指すサッカーをしっかりと理解して、誰が試合に出ても同じクオリティを示すことができていると思います。

――マルコス選手個人としては15試合出場で3アシストを記録しています。ここまでを振り返っていかがでしょうか?
マルコス リーグ戦でまだ得点がないのは、ここ数年と違う点だと思います。今季は負傷離脱もありましたが、自分自身のモチベーションは全く下がっていません。一人ひとりが好調なので、むしろモチベーションは高い状態です。同じポジションの(西村)拓真は、キャンプの時から「F・マリノスにとって大きな戦力になる」と思っていましたし、今のチームに欠かせない選手です。これからもモチベーションを高く保ちながら、ポジション争いに勝っていきたいと思っています。

――次戦の相手は現在2位の鹿島アントラーズ、優勝争いの大一番となります。
マルコス もちろん全て大事な試合ですが「鹿島戦は何かが違う」と感じています。自分が育ったフルミネンセとライバルのフラメンゴが対戦する“フラフル”に似た雰囲気があります。しっかりと良い準備をしてホームで勝ち点3を取りたいと思います。

――そのフラフルを筆頭にブラジルには伝統の一戦が数多くあります。フルミネンセの育成組織に所属していた頃から“ダービー必勝”を叩き込まれていたのでしょうか?
マルコス 育成年代の頃から「ダービーは勝て!」と教え込まれました。フラメンゴだけではなく、同じリオ・デ・ジャネイロ州のボタフォゴやヴァスコ・ダ・ガマとの対戦時も同じようなことを言われました。選手だけではなく、監督やコーチも相当気合いが入っていたと思います。ダービーで勝って嬉しかった経験、負けて悔しかった経験は今でも残っていますね。

――2018年2月のリオ・デ・ジャネイロ州選手権のフラフルでは、マルコス選手の2得点もありフルミネンセが4対0で快勝しました。周囲の反響はいかがでしたか?
マルコス この試合の2得点はよく覚えていますし、フラフルのような大一番で得点を決めるとサポーターの心に残り続けます。今でもフラフルがある度に、この2得点に関するSNSの投稿でよくタグ付けをされます(笑)。サポーターの心に残る出来事だったので、今後も忘れることはないでしょうね。

――この2得点をはじめ、2016年のカップファイナル(プリメイラリーガ)では決勝ゴールとマルコス選手は勝負強いイメージを持っています。
マルコス これまでのキャリアで様々な出来事を乗り越えてきました。自分でも“持っているな”と感じることはありますね。

――鹿島戦で勝利するためには、マルコス選手の活躍が必要です。伝統の一戦、そして優勝争いの大一番に挑む気持ちを教えてください。
マルコス まずは良い準備をすることが大切です。あとは監督がベストなメンバーを選ぶと思うので、自分もしっかりと食い込んでいけるように頑張ります。鹿島戦は必ず勝ち点3を取りたいと思います!

――横浜FM対鹿島は“日本のフラフル”になると思いますか?
マルコス そうなると思いますし、自分自身もそうなることを願っています。そういった試合をより盛り上げるのは、選手たちの野心とサポーターの熱い気持ちです。パッションをむき出しにしてぶつかり合う一戦ができればと思います。

――では、最後にメッセージをお願いいたします。
マルコス 鹿島戦はぜひスタジアムに足を運んでいただき、日産スタジアムを満員にしてほしいです。鹿島との一戦には皆さんの力が必要です。スタジアムで選手たちにパワーを送ってください!




◆【インタビュー】横浜FM対鹿島を“日本のフラフル”に…マルコス ジュニオール、伝統の一戦へ「パッションをむき出しにしてぶつかり合う一戦を」(サッカーキング)





◆なぜ呼ばれない? サッカー日本代表、非招集のJリーグ組5人。鹿島アントラーズの実力者、期待の高卒ルーキーや遅咲きの中堅も(フットボールチャンネル)






EAFF E-1サッカー選手権に望んでいるサッカー日本代表は、カレンダーの事情からJ1リーグの選手のみで構成されている。結果的に11人が初招集、久々の復帰を果たしたメンバーも多いが、Jリーグには彼らに匹敵する実力を持った選手がたくさんいる。今回は、E-1サッカー選手権に選ばれるに相応しい活躍を見せているJリーガーを5人紹介する。


MF:樋口雄太(鹿島アントラーズ)


生年月日:1996年10月30日(25歳)
最終招集:未招集
2022リーグ戦成績:21試合1得点5アシスト


 昨季所属したサガン鳥栖で評価を高めた樋口雄太は、2022年1月に鹿島アントラーズへ移籍。常勝軍団でも中盤に君臨し、ここまでリーグ戦21試合に出場している。現在行われているEAFF E-1サッカー選手権2022(E-1)に臨む日本代表には選出されていないが、実力はJリーグでも屈指だ。

 鹿島の新たな司令塔、樋口のキック精度は抜群だ。正確無比なクロスやパスでチャンスを演出し、今季リーグ戦5アシストをマークしている。同選手の高精度のプレースキックは、日本代表でも武器となる。また、推進力抜群のドリブルもこの男の魅力の1つだ。

 現在リーグ2位の鹿島を牽引している樋口は、E-1に出場している橋本拳人や野津田岳人らに引けを取らない。実力からすれば、今回招集されなかったことが不思議なくらいだ。今大会後に予定されている試合は、9月23日のアメリカ合衆国代表戦と27日のエクアドル代表戦のみ。9月に行われる親善試合で、同選手の招集はあるだろうか。




MF:小泉慶(サガン鳥栖)




生年月日:1995年4月19日(27歳)
最終招集:未招集
2022リーグ戦成績:21試合1得点0アシスト


 開幕前の下馬評を覆し、トップハーフで後半戦に突入したサガン鳥栖において、小泉慶が果たす役割は大きい。昨年8月に鹿島アントラーズから完全移籍で加入し、今季は福田晃斗と中盤に並んで攻守に躍動。ハードな守備でピンチの芽を摘む地道なプレーで、攻守がシームレスに連動する鳥栖のサッカーを体現するプレーを見せている。

 圧巻だったのは5月25日の古巣・鹿島戦で見せた一撃だ。カウンターで味方FWを追い越し、最後はペナルティーアークから左足で決めた。クロスバーに当たってゴールに吸い込まれたシュートに、GKクォン・スンテは一歩も動けなかった。

 リーグトップの走行距離とスプリント回数を記録する鳥栖において、小泉は毎試合のように最長の走行距離を叩きだす。圧倒的な走力で対戦相手を凌駕するダイナモは、日本代表でも見てみたい選手である。


DF:奈良竜樹(アビスパ福岡)




生年月日:1993年9月19日(28歳)
最終招集:未招集
2022リーグ戦成績:14試合0得点0アシスト


 現在10位のアビスパ福岡が勝ち点を拾えているのは、奈良竜樹を筆頭に守備陣が奮闘しているからに他ならない。昨季は期限付き移籍で鹿島アントラーズから加入し、今オフに完全移籍に切り替わった。今季は怪我で出遅れたが、復帰後は“定位置”に収まった。直近3試合はすべてクリーンシートをマークした守備陣をプレーで引っ張っている。

 特筆すべきは球際への強さである。180cmという身長はセンターバックとしては大きくないが、自信より大柄な相手にも屈しないパワーと、跳躍力を活かしたヘディングや鬼気迫るシュートブロックも魅力だ。現代のセンターバックに不可欠な正確なフィード能力も持ち合わせている。

 年代別代表でも長くプレーしていたが、2016年5月に負った左脛骨の骨折によりリオデジャネイロ五輪出場の望みを絶たれた。しかし、地道な努力が実を結び、Jリーグトップレベルのセンターバックに成長。同世代の伊東純也や遠藤航がプレーする日本代表が視界に入ってきているのではないだろうか。


【了】


↓松木玖生選手、鈴木雄斗選手の紹介はこちらから
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◆“元鹿島コンビ”がベルギーに集結! 10月に対戦予定…懐かしの並びにファン「2人の対決が早く見たい」(FOOTBALLZONE)






町田浩樹が公式インスタグラムを公開


 ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属するDF町田浩樹が公式インスタグラムを更新した。今夏からサークル・ブルージュに加入した日本代表FW上田綺世とブリュッセルで食事した様子を公開。ファンからは元鹿島アントラーズコンビの対決を待ち望む声が多く寄せられた。

 町田は鹿島から2022年1月にロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ移籍。MF三笘薫(ブライトン)とチームメイトとして昨季はリーグ6試合に出場した。現在は臀部を負傷しており、リハビリに励んでいる。

 一方の上田は2019年、法政大学サッカー部を退部し、21年に加入が内定していた鹿島へ前倒しで加入。シュートセンスやキープ力を生かしながら徐々に台頭すると、在籍2シーズン目の20年リーグ戦で10得点、昨季は14得点といずれも二桁得点を記録した。今年もリーグ戦18試合に出場し、得点ランクトップの10得点をマークしていたが、今夏にベルギー移籍を決断した。

 そんななか、2人はブリュッセルで食事をともにしたようだ。町田が公式インスタグラムで公開している。

「綺世(@bee18_official)とブリュッセルでご飯行ってきました! そしてベルギーリーグも開幕しました 怪我でリハビリ中ですが、順調に回復してます! はやくサッカーしたい」

 7月24日にはウェステルローとの開幕戦でベルギーデビューを飾った上田。町田が欠場したロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズはシント=トロイデンとの開幕戦を1-1で引き分けた。10月には対戦も予定されており、ファンからは「2人の対決が見たい~」「綺世くんとバチバチにやりあうところ早く見たい!」と待ち望む声や、「感動」「最強のふたり」というさまざまな反響が寄せられていた。






◆“元鹿島コンビ”がベルギーに集結! 10月に対戦予定…懐かしの並びにファン「2人の対決が早く見たい」(FOOTBALLZONE)