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2022年8月6日土曜日

◆G大阪FW宇佐美貴史が初めて明かす川崎からオファーの“真実” 残留した理由は?「自分にとって苦しいと思った」(FOOTBALLZONE)






【独占インタビュー】現在負傷により長期離脱中の宇佐美が悩み抜いた昨オフの思いを語る


 3月6日、J1リーグ第3節ガンバ大阪対川崎フロンターレ。G大阪のFW宇佐美貴史は、この一戦で大きく運命が変わった。後半10分、浮き球を処理しステップした際に右足を負傷。同12分に交代した。右アキレス腱断裂だった。プロ生活で初めてと言っていいほどの大怪我――。現在リハビリに励み、復帰へ向けて歩み続ける宇佐美が「FOOTBALL ZONE」の取材に応じ、G大阪への思いや昨オフにあった川崎フロンターレからのオファーについて初めて語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞/全2回の2回目)

   ◇   ◇   ◇

 昨オフ、宇佐美の元へ王者・川崎から獲得オファーが届いた。オファーがあったなかで残留したことは周知の事実だが、これまでなかなかその理由について語ってこなかった宇佐美。今回初めて、当時のことを振り返った。

「さまざまな葛藤があった。すごい強いチーム、魅力的なクラブ、憧れの人。自分の年齢を考えたりしたうえで、タイトルに恵まれるシーズン、キャリアになるのか、そうじゃないのかとかいっぱい悩みましたよ」

 川崎は現在2連覇中の王者。2017年にJ1リーグ初優勝を飾ってから18年、20年、21年と頂点に立っている。近年では毎年優勝争いし、5年連続でタイトルを獲得。そして、憧れの人……。川崎のMF家長昭博は宇佐美と同じ長岡京市出身で、同じ長岡京SS、G大阪アカデミー、トップ昇格とずっと背中を追ってきた永遠の憧れだ。そんな家長と同じクラブでプレーし、タイトルを獲れるかもしれない。そんなチャンスだった。

 だが、宇佐美は残留に決めた。「悩んでいいならずっと悩んで1年くらいいたかったけどね(笑)」と、冗談交じりに答えながら約3週間悩み抜いた。なぜ、G大阪に残ることにしたのか。

「愛情とかが1つあるけど、完成されたスーパーなクラブでプレーしたいのか、ガンバを完成されたスーパーなクラブにしていきたいのか、というので、ガンバを完成されたスーパーなクラブにしたい、と。川崎は中村憲剛さんとか、先人の方がいろいろ積み上げてきて、会社、フロント、スタッフ、いろんな血の入れ替えがあって、今の状況になっている。そこにポンッと乗っかることも魅力的やと思った。でも、そういうような、チームの『礎』になりたいと思った。それは、ガンバの。俺がいる時にめっちゃ強いチームになって、タイトルをめちゃくちゃ獲って、それなら最高やけど、そうじゃなくても、俺がいなくなったあとでも強いものが残れば、そっちのほうが難しいチャレンジなのかな、と。今のガンバを強いチームにする、というのは自分自身の成長だけじゃ足りないから。いろんな選手も相乗効果で良くなっていかないと、強いチームになっていかない。そういう思いでやった方が自分にとって苦しいと思った、一番」

 1人で残るキャリアについて考えた時、自身が育ったクラブの「礎」になること、これが何よりも幸せで、目指していることだと気付いた。宇佐美にとっては今G大阪で過ごしていることがすべての答えで、今本気で愛を持って接しているということだ。


宇佐美が問う「全員が勇気を持って度胸を持ってサッカーできているのか」


 そんな愛するクラブ。今季、ピッチに立てるかどうか分からない宇佐美だが、俯瞰で見ていて感じることもある。チームは今季から片野坂知宏監督が指揮を執り、変革の時を迎えている。完全に波に乗った、とまでは言い難いが、6月中旬以降は徐々に「やりたいこと」が見えてきた。それでも、気持ちの面では奮起を期待することがある。

「戦術うんぬんとか練習うんぬんというより、もっと自分でこのチームを変えてやろうと思っているヤツが何人いるんや、というところ。及第点、サッカーの評価で言ったら『6.0』でいいとか。自分のところからミスが起こらなければいいとか、姿勢が消極的な気がする。全員が勇気を持って度胸を持ってサッカーできているのか、といったらそうでもないし、11人のうち1人でも逃げ腰の人がいたら、やっぱりサッカーは上手くいかないねんな、と見ていて思う。

 やり方がスペシャルじゃなくても、戦術がスペシャルではなくても、チーム全員がそういうマインドなら強いし、そういうマインドでやっているのが鹿島。全員が勢い持って、自信を持ってサッカーしている。自信を持つために、チャレンジする勇気が必要。それをやっていて欲しいとすごく思う」

 G大阪が大切で本気で強いチームにしたい。だから、時には厳しい目も必要。この時期を乗り越えてこそまた新しいクラブの扉が開ける。宇佐美にとって、ガンバ大阪とはそれほど熱い思いを捧げることができるクラブなのだ。

[プロフィール]
宇佐美貴史(うさみ・たかし)/1992年生まれ、京都府長岡京市出身。兄と同学年の家長昭博が在籍していた長岡京サッカースポーツ少年団(長岡京SS)からガンバ大阪ジュニアユースに入団。中学3年でユースに飛び級昇格し、レギュラーに定着した。クラブ史上初めてとなる高校2年生でトップチームに昇格。2011年にはバイエルン・ミュンヘンへ移籍した。翌シーズンはホッフェンハイムで過ごし、13年途中にG大阪へ復帰。同年のJ1昇格、翌14年の三冠獲得にエースとして貢献した。16年途中から2度目の海外挑戦へ。19年6月から再びG大阪に復帰している。各年代別代表で活躍し、ロンドン五輪に出場。18年ロシアW杯メンバーにも選出された。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)




◆G大阪FW宇佐美貴史が初めて明かす川崎からオファーの“真実” 残留した理由は?「自分にとって苦しいと思った」(FOOTBALLZONE)





◆【鹿島】バイラー監督「力を示してくれる」合流間近の新助っ人で“教え子の”FWエレケに期待(ニッカン)






鹿島アントラーズのレネ・バイラー監督(48)が5日、サンフレッチェ広島戦(6日、カシマ)に向けオンライン取材に応じ、間もなく合流するナイジェリア人新助っ人のFWブレッシング・エレケ(26)に「力を示してくれる」と期待を寄せた。

エレケは、バイラー監督がスイス・ツェルンを指揮していた際の“教え子”だった。「フィジカル的に強く、個人で打開する能力がある選手。彼の最大限引き出せれば力を示してくれる」と太鼓判。ストライカーが1人増えることで、試合展開により、打つ手も増えることは確実で、バイラー監督も「後半にアクションをおこすとき外国人FWが加入してくれることで、自分にとっていい選択肢が増えると思っています」と歓迎した。

鹿島は今夏にFW上田綺世がベルギーへ移籍。7月2日の柏レイソル戦は勝利も、そこから4試合未勝利(3分け1敗)と苦しんでいる。指揮官も「失ったものは大きい存在だった。チームで苦しんでいる状況なのは明らか。まだ、克服できていないのが現状」と本音を吐露する。練習でも攻撃に力を入れており「相手にとって脅威となるエリアにどんどん侵入して決めることをより強調してやっていかないといけない」と話した。

次節対戦する広島のドイツ人のスキッベ監督とは、スイスで監督として対決経験があり、互いに良く知る仲でもある。「遠い地で、お互い対戦するのはおもしろい状況」とし「前半の対戦は0-3で完敗したが、今回はリベンジする機会。あの時以上に自分たちの強みを発揮して、勝ちにいきたい」と巻き返しを誓った。





◆【鹿島】バイラー監督「力を示してくれる」合流間近の新助っ人で“教え子の”FWエレケに期待(ニッカン)





◆鹿島・ヴァイラー監督 新加入FWエレケに期待「個人で打開できる選手」(スポニチ)






 鹿島のヴァイラー監督が5日、オンラインで取材対応し、新加入が決まったナイジェリア人FWブレッシング・エレケ(26)について「フィジカル的に強い選手で個人で打開する能力がある」と特長を説明した。

 鹿島は直近のリーグ戦3試合で1得点。リーグ得点王だったFW上田綺世(23)の移籍後は指揮官が「チーム全体で苦しんでいる状況は明らか」と嘆くほど得点力不足に悩まされていただけに、スイス・ルツェルン時代の教え子の加入を歓迎している。「現状、ストライカーらしいストライカーは2枚しかいない。アクションを起こさないといけないときに選択肢が限られていたので(エレケの加入は)自分にとっても良い選択肢が増えたと思う」と話していた。

 エレケは1メートル90の大型FW。1日にベルギー2部ベースルホットから完全移籍で加入したことが発表された。ベルギー時代には1得点と結果を残せず、トルコ2部に期限付き移籍した経験もある。

 ヴァイラー監督は「ここ数年の彼の出来は正直問題ではない。自分は彼の最大限の能力を引き出すのが仕事だし、それができれば彼の活躍は間違いない。ポテンシャルを最大限引き出せば力を示してくれると思う」と期待を寄せた。

 現時点でエレケのチーム合流日は発表されていない。





◆鹿島・ヴァイラー監督 新加入FWエレケに期待「個人で打開できる選手」(スポニチ)





◆【鹿島】次節広島戦で逆転優勝へ望みをつなぐ勝ち点3獲得へ。アルトゥール・カイキ「しっかりと準備をすることができた」(サッカーマガジン)






8月4日、鹿島アントラーズのアルトゥール・カイキが練習後のオンライン取材に応じた。7月30日に行なわれた首位の横浜F・マリノスとの天王山で0-2と敗戦を喫し、勝ち点差が「8」に広がった。逆転優勝を狙うべく、次は8月6日にJ1第24節サンフレッチェ広島戦に臨む。


「コンパクトさを保ち、ボールを保持して、チャンスで慌てずに決めること」


 優勝争いを繰り広げるうえで、7月30日に行なわれた前節横浜FM戦は痛恨の結果となった。試合前の時点で勝ち点差「5」で追う首位チームに勝ってその差を縮めたいところだったが、逆に敵地で完敗して勝ち点差が「8」に広がった。

「F・マリノス戦は勝ち点3が是が非でも欲しかった試合でした。でも、非常に悪い結果に終わってしまった。結果的に勝ち点を得られなかったということが事実として残ってしまいました」

 アルトゥール・カイキはそのように前節の結果を受け止める。それでも、「ずっと残念がっていても、事は進まない」と前を向く。8月6日にホームで行なわれる次節は広島との一戦。「サンフレッチェもボールを保持することを好むチーム」という相手から、リーグ戦では7月2日の第19節柏戦以来となる白星を狙う。

「サンフレッチェに対し、チームとして組織的にコンパクトさをしっかりと保ち、ボールを保持して、チャンスを作ったときに慌てずに決めること。それを全員で意識していければ、またおのずと結果はついてくると考えています。サンフレッチェ戦に向けてしっかりと準備をすることができたので、いい形で次の試合を迎えることができると思います」

 逆転優勝への望みをつなげるために、17番を背負うブラジル出身のハードワーカーが広島との一戦に挑む。




◆【鹿島】次節広島戦で逆転優勝へ望みをつなぐ勝ち点3獲得へ。アルトゥール・カイキ「しっかりと準備をすることができた」(サッカーマガジン)





◆勝点差5の攻防。鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島の見どころ | 日程・放送・配信予定 | Jリーグ(DAZN)






【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは8月6日、7日に第24節が開催される。カシマスタジアムでは鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島が顔を合わせる。


鹿島アントラーズ 対 サンフレッチェ広島 の見どころ


2位の鹿島アントラーズと6位のサンフレッチェ広島の勝点差は『5』。逆転での優勝に向けてこれ以上首位の横浜F・マリノスに離されるわけにはいかない鹿島と、上位陣に食らい付いていくためには勝点を落とせない広島がカシマスタジアムで激突する。

鹿島からすれば、1週間前の天王山は完敗だった。勝てば2ポイント差に縮めることができ、リーグ制覇に望みをつなぐことができた一戦で突き付けられたのはスコア以上の力の差。手も足も出なかったと言えば言い過ぎかもしれないが、シュート数では2対17と圧倒され、力負けを喫した。

その結果、気が付けば首位との差は広がり、3位以下との差は縮まってきており、ここで流れを断ち切れないようだとAFCチャンピオンズリーグ圏内となる3位の死守も厳しくなってくる。4か月近く負けていないホームで勝点3をつかみ、ラスト10試合につなげたい。

そのためには3試合ゴールから遠ざかっている鈴木優磨の奮起が不可欠。エースとして、キャプテンとして、チームの顔として獅子奮迅のパフォーマンスを見せる背番号40によい形でボールを集めたいところだ。今季この男がゴールを決めた試合は5勝1分と負けなしである。

一方の広島はここ4試合が2分2敗と1か月間勝ちなし。特にホームで戦った前節・FC東京戦は森島司のスーパーミドルシュートで先制するも後半に追い付かれるとアディショナルタイムに決勝点を許し敗れる痛恨の結果となった。

就任1年目のミヒャエル・スキッベ監督のもとで攻守にアグレッシブな姿勢がチーム全体に染みついていることはどの試合も見ても十分に伝わってくるが、ここ最近の悩みの種は思うような形から得点が取れていないこと。チーム全体からは苦悩が伝わってくる。

そこで思い出したいのが5月に戦った鹿島との前回対戦。柏好文の2ゴールと満田誠のホーム初ゴールで勝ったゲームはショートカウンターが見事にさく裂。スキッベ・サンフレッチェの強さを大きく印象付ける90分であった。

今節ももちろん狙うはそのときの再現。ミッドウィークにJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝第1戦を戦っていることでコンディション的に難しいところはあるが、好内容で横浜FMを下した勢いを上手くこのゲームにもつなげたい。




◆勝点差5の攻防。鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島の見どころ | 日程・放送・配信予定 | Jリーグ(DAZN)