J1鹿島から福岡に完全移籍したDF小田逸稀(24)が移籍のドタバタ劇を明かした。1月26日の移籍発表前には福岡の宮崎キャンプに合流していた。「鹿島で頑張ろうというタイミングではあったのでびっくりではありました」というが、発表された時刻には福岡の宿舎にいるという異例の形となった。
この“電撃移籍”が実現したのはキャンプ中だったため。鹿島も宮崎市内でキャンプを実施しており、移籍が決まった直後に宿舎間を20分間のタクシー移動。そのかいあってか、2月2日の練習ではチームに溶け込んだ姿が見られた。長谷部監督も「最初からいたんじゃないか。それぐらいの雰囲気ですよ」と目を細めた。
同じく新加入の佐藤凌我(23)とは東福岡高時代で同学年だった。「同じチームでいるのは、うれしいです。あいつはもう馴染んでいたのでチームに溶け込むことができました」と笑顔。攻守にアグレッシブなサイドバックは「(福岡は)失点の少ないチーム。それをさらに少なくするために球際で負けないことだったり、マイボールにする力だったりをチームのために出していきたい」と意欲をみなぎらせた。
ただ、鹿島のキャンプは福岡に移動した時点で終盤だった。「僕だけ2次キャンプです。(体は)できあがってますけど、オフが…」と苦笑いを浮かべていた。
◆J1鹿島から福岡へ“タクシーで移籍”小田逸稀が振り返るドタバタ劇(西日本スポーツ)