マルチクラブオーナーシップ、ただしセルクル→モナコは限定的。
ベルギー1部セルクル・ブルージュの日本代表FW上田綺世が3月17日のKRCゲンク戦(△1-1)で今季リーグ通算14ゴール目を決めた。1月21日から最近9試合で7ゴールと、まさにエースストライカーとして“爆発”している。
上田は2022年7月、鹿島アントラーズからセルクルに完全移籍。ただセルクルはASモナコの傘下にあり、同じオーナー企業が保有している。最近増えているマルチクラブオーナーシップだ。
これまでモナコから数多くの選手がセルクルに移籍しプレーしてきた。ただ、セルクルからモナコへの移籍は、昨年夏、GKトマ・ディディロンとポーランド代表GKラドスラウ・マイェッキの“期限付きトレード”など限られている。
カタール・ワールドカップ(W杯)日本代表としても戦った上田だが、今年8月28日に25歳になる。欧州トップクラブでのプレーを目指すのであれば、こうして「結果」を残したタイミングでステップアップしたいところ。
南野拓実も所属するモナコだが、なかなか上位へ突き抜け切れずにいるだけに、2023-24シーズンに向けて、この日本人ストライカーを加える可能性はあり得る。ただし、上田の現在の突き抜けた活躍ぶりからすると、さらに高いレベルのリーグやクラブも目指せるのではないだろうか。
上田はキリンチャレンジカップ(24日:ウルグアイ代表戦@国立競技場、28日:コロンビア代表戦@ヨドコウ桜スタジアム)に挑むサッカー日本代表に選出され、森保ジャパン第2章の最初の活動に参加する。
このチームでは、エースストライカーとしても期待される。カタールW杯ではノーインパクトで終わっただけに、代表チームでもコンスタントにゴールを決めていければ――道を切り開けるはずだ!