[3.18 J1第5節 横浜FM 2-1 鹿島 日産ス]
痛恨のオウンゴールが名門対決の命運を分けた。鹿島アントラーズは0-1で迎えた後半17分、左サイドから上がったクロスをDF常本佳吾がファーサイドでクリアしようと試みたが、キックミスがゴールイン。終盤に1点を返したがこの失点が重くのしかかり、上々の内容で進めていた試合を落とす形となった。
試合後、常本は「自分の中でやってはいけないミスだと思っている。今後絶対にないように活かしていきたい」と沈痛な表情でコメント。オウンゴールのシーンを振り返って「細かいディテールだけど、体の向き、クロスの対応をもっとアラートにやっていかないといけない」と反省点を述べた。
とはいえ昨季のJリーグ王者に互角の攻防を展開していた時間帯には、常本は右サイドの内外でプレーし、ボールを前進させる重要な役割を果たしていた。それでも「“結果が全て”で終わってしまう話」ときっぱり。「やろうとしていることはどんどん増えているし、継続していきたい」としつつ、「それを勝利につなげていける選手になりたい」と奮起を誓った。
試合後にはサポーターから励ましの言葉も受け、背中を押された。「自分のミスでこういう結果を招いてしまったので次に切り替えたい。鹿島のサポーターも試合が終わってから温かく応援してくれた。鹿島のために絶対に自分が勝たせられる選手になりたい」。次戦での名誉挽回へ「勝利のために何ができるかだと思うのでそこを突き詰めていきたい」と覚悟を示した。
(取材・文 竹内達也)