明治安田生命J1リーグは前半戦が終わり、24日から後半戦がスタートする。当初の期待以上の成績を残すチームもあれば、予想以上に苦戦しているチームもある。今回は、各チームの前半戦の戦いを総括し、通信簿としてA~Eの5段階で評価してランキング形式で紹介する。
鹿島アントラーズ
前半戦評価:B
監督:岩政大樹
前半戦成績:7位(勝ち点28/17試合8勝4分5敗)
プレシーズンの成績を思えば、開幕スタートは悪くないように見えたが、第5節の横浜F・マリノス戦から4連敗と歯車が狂った。しかし、2トップへの変更で調子を取り戻した鹿島アントラーズは5連勝で浮上し、7位でシーズンを折り返している。
23得点は上位陣に比べると劣るが、ロースコアの展開でしぶとく勝利を積み重ねている。植田直通を中心としたディフェンスラインは集中力を切らさず、ディエゴ・ピトゥカらが並ぶ中盤は献身性と創造力を兼ね備える。鈴木優磨のクオリティは疑いの余地がなく、ここぞの場面で勝利を手繰り寄せるゴールを決める。知念の負傷離脱は痛手だが、垣田裕暉が頼もしい働きを見せており、得点力が向上すれば恐い存在になるだろう。
4連敗がなければ間違いなく最高評価だったが、後半戦に向けて視界は悪くない。大崩れしない守備陣は往年の黄金期と大差はない。昨季前半戦の上田綺世のようなゴールゲッターが生まれれば、上位陣を追従するダークホースになるだろう。