【欧州・海外サッカー ニュース】上田綺世がCLデビューを果たしたアトレティコ戦を振り返った。
4日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループE第2節、フェイエノールトは敵地メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦を2-3で落とした。FW上田綺世は試合後、CLデビューを飾ったことへの喜び、フェイエノールトでの現状などについて語っている。
スペインの強豪アトレティコを相手に先発出場を果たした上田は、試合開始から7分後にチームの先制点を導いた。クインテン・ティンバーのスルーパスからダイアゴナル・ランを仕掛けてDFラインを突破。ペナルティーエリア内左で滑り込みながらシュートを放つと、ボールはGKオブラクとエルモーソに当たり枠内に転がった(記録はエルモーソのオウンゴール)。
12分にアルバロ・モラタの同点弾を許したフェイエノールトは、33分に上田が獲得したファウルのFKからケルヴィン・ステングスが2点目を記録。だが前半ATにアントワーヌ・グリーズマン、47分に再びモラタのゴールを許してスコアをひっくり返されると、その後GKオブラクにファインセーブを連発されて敗戦を喫した。
試合後、ミックスゾーンに現れた上田はCLデビューの感想について「そうですね。いや、まあ、勝てなかったのは悔しいですけど。やっぱりCLという舞台に立つことは、選手としてもすごい価値があることですし、 そこはすごく幸せです」とコメント。また巧みな最終ラインの抜け出しから先制点をもたらした場面については、次のように振り返った。
「あそこのスペースのところが開くというのは、僕たちの共通認識としてありました、僕は動き出しを得意にしているので、その 良さが噛み合った瞬間だと思いますね。タイミング的にばっちりだった? そうですね、はい」
上田が先発出場したのは、ポジションを争うサンティアゴ・ヒメネスの出場停止が大きかった。上田は今季、オランダリーグ7試合で10得点を決めている同選手のバックアッパーという状況が続いている。
「チームにヒメネスというストライカーがいて、彼が出場停止というのでチャンスだったと思うんですけど。これから彼ともポジションを争わなきゃいけないって中で、自分でどうやっていこうっていうことは考えています」
「だけど、彼は素晴らしい刺激になってくれてますし、学ぶ部分も多くあるので、どんどん吸収して自分自身も成長して行けたらいいなと思います」
負傷から復帰したばかりの上田は、この試合の60分に交代でベンチに下がった。コンディション的に、予め決まっていたことだったのだろうか。
「いや、そういうわけではないと思います。まあ、もっとコンディション上げていかなきゃいけないなとは思っています」
「もっとプレーを見たかった? まあ、それも含めて今の現状なのかな、と」
昨季ベルギーのサークル・ブルッヘで40試合22得点を決めて、今季オランダの名門クラブに加入した上田。ポジション争いから厳しい戦いを強いられているが、冷静に、何をしていくべきかを見据えている。
「自分が所属してるチームのリーグ内での立ち位置だったりとか、スタイルが全く違うので。リーグというよりも自分のチームで、 どういう風に自分のパフォーマンス発揮するかっていう方が、今は大事かなと思っています」
◆アトレティコ戦でCLデビューの上田綺世「この大会出場には価値がある。すごく幸せです」「OG誘発?チームと僕の良さが噛み合いました」(GOAL)
『僕は動き出しを得意にしているので、その良さが噛み合った瞬間だと思います』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) October 5, 2023
◆アトレティコ戦でCLデビューの #上田綺世「この大会出場には価値がある。すごく幸せです」「OG誘発?チームと僕の良さが噛み合いました」(GOAL) https://t.co/mxmmeEPow0 pic.twitter.com/JnT6JWiAUe