「緊張感することもなく、うまく入れた」
堂々デビューの裏には、“鹿島ファミリー”の絆があった。
11月16日、森保ジャパンがミャンマーを5-0で粉砕した北中米ワールドカップ・アジア2次予選の初戦で、初キャップを刻んだのが鹿島アントラーズのMF佐野海舟だ。
「多くボールを触って馴染もうと意識した。課題はありますけど、まずは良かったかなと思います」という言葉通り、入ってすぐに「自分の武器」というボール奪取を披露。ミドルシュートやボックス内に入り込む動き、迫力ある持ち上がりで攻撃面でもインパクトを残した。
「あんまり彼はしゃべらない」という守田英正の言葉よろしく、コミュニケーションが得意なほうではない。「これまで絡んだ選手はいない」という状況のなか、気遣ってくれたのは元鹿島の選手たちだった。
「アヤセ君(上田綺世)やマチ君(町田浩樹)が鹿島出身なんで、優しく話しかけてくれた。すごく助かりました。これから頑張って馴染んでいければ」
今季からFC町田ゼルビアから鹿島に加入した佐野は、現在はそれぞれフェイエノールトとユニオン・サン=ジロワーズでプレーする2人と、一緒にプレーしたわけではない。それでも、鹿島の後輩を気遣ってくれたのだ。
「緊張感することもなく、うまく入れた。チャレンジする気持ちを常に持ってやってたんで、ミスはありましたけど、今後に繋がるかな」
後半頭からピッチに立った時、前方には上田、後方には町田がいた。心強い先輩たちの助けを借りながら、現・鹿島の柴崎岳がかつて日本代表で背負った「7番」をつけ、22歳が躍動した。
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
◆「あまり彼はしゃべらない」佐野海舟、堂々の代表デビューの裏にあった“鹿島ファミリーの絆”「優しく話しかけてくれた」(サッカーダイジェスト)
『アヤセ君(#上田綺世)やマチ君(#町田浩樹)が鹿島出身なんで、優しく話しかけてくれた。すごく助かりました』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) November 18, 2023
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