「ただしジャーメイン(良)だけを抑えればいいというチームではない」。広島時代の同僚だった横内監督との対決も喜ぶ。
[J1 5節] 鹿島-磐田/2024年3月30日15:00/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が3月29日、オンラインによる取材に応じて、翌日のジュビロ磐田戦に向けて意欲を示した。
前節には川崎フロンターレから9年ぶり、今季ホーム初の勝利を掴んだあと、インターナショナルマッチウィークに突入。この約2週間、ポポヴィッチ監督は「いいトレーニングができたと思います。選手たちは意欲を持って取り組んでくれました。その姿勢に満足しています。この2週間、非常に満足しています」と言う。
「多くのサポーターの皆さん練習場に足を運んでくれて、いい雰囲気を作り出して、集中し全力で練習に取り組めました。とても嬉しく満足しています。鹿島に来て、選手とサポーターの距離が近いというのは、非常にいいところだと思っています。この時期(春休みに入り)たくさんの子供たちが来てくれていましたが、彼ら未来の鹿島につながっていきます。いい光景だと思っています」
磐田はこれまで1勝3敗の勝点3で16位。ルヴァンカップでは鹿児島ユナイテッドにも勝利を収め、いずれもアウェーで結果を残している。
「これまで2勝していて、アウェーのほうが良い戦い方ができていると感じています。川崎戦では5ゴールを決めています。自由を与えてしまえば、とても精度の高いコンビネーション、危険なプレーができます。自由を与えないことが大切だと思います」
「現時点で一番調子のいいストライカーにも注意しなければいけないと思います。集中力は絶対に欠かせません。ただしジャーメイン(良)だけを抑えればいいというチームではありません。他にも質の高い選手がいます。チームとして、しっかり抑え込んでいかなければいけないと感じています」
ポポヴィッチ監督はそのなかで鹿島が取り組んできた、チームとしての高いクオリティを示したいとも強調していた。
「大事なのは、どれだけ自分たちの良さを出せるか。簡単な試合は一つもありません。プレーの精度を上げて、この試合も一つのチャレンジになると捉えています。前節のように、いかに自分たちが攻守においてエネルギーを発してプレーできるかが大事になります。サポーターの皆さんと一体感を持って挑めるように、サポーターの皆さんの力を貸してください」
そして磐田を率いるのは、サンフレッチェ広島時代の同僚でもあった横内昭展監督だ。この対決を指揮官は楽しみにしていた。
「広島にいた1年販、ヨコさんとはいい関係を築けました。長い時を経て、お互いチームを率いて対戦できるのは、私にとって非常に嬉しいです。ただし、そういった個人的な思いはこの試合には全く関係ありません。我々のチームが、今までよりも、さらに質を高めて成長している姿をしっかり見せる試合にしたいです」
「試合が始まれば、我々が勝つ。どんな場面でも上回ることに集中します。そこだけに集中して闘いたいです。カシマスタジアムで、サポーターが作り出す素晴らしい雰囲気のなか、しっかり勝利を掴みたいと思います」
鹿島対磐田戦は3月30日15時、カシマサッカースタジアムで行われる。チケットは発売中だ。