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2024年4月1日月曜日

◆「歴代10番が3人も」鹿島対磐田の一戦で“静学対決”が実現! 後輩・古川陽介は「ピッチサイドで見ている時から意識していました」(サッカーダイジェスト)



松村優太


途中出場の古川はカットインから鋭いシュートを放つ


[J1第5節]鹿島 1-0 磐田/3月30日/県立カシマサッカースタジアム

 ジュビロ磐田は3月30日、J1第5節で鹿島アントラーズと敵地で対戦。ボールを保持して攻め込むシーンは少なくなかったが、相手の堅い守備を崩せず0-1で敗れた。

 悔しい一戦となったなかで、存在感を示したのが古川陽介だ。かつて静岡学園高で10番を背負った20歳のMFは、2022年に磐田に加入し、今季3年目を迎えた。

 鹿島戦では61分からピッチに登場すると、交代直後から独特な間合いのドリブルで相手を翻弄する。さらに69分には左サイドからカットインして鋭いシュートを放つなど、得点の匂いを感じさせた。

 試合後にこのシュートシーンを振り返った古川は、「練習からやってきている形。あと数センチの差だったと思うんですけど、自分のタッチのフィーリングもすごい上がってきています。(敗れはしましたが)下向く必要がない試合だった」と胸を張る。

 さらに対戦相手からも大きな刺激を受けたという。

 鹿島のトップ下で先発した名古新太郎(27歳)と、後半のスタートから登場した松村優太(22歳)は、古川と同じく静岡学園高で10番を背負った先輩だ。

「やっぱり先輩というのは意識します。特に松村さんは僕が1年生の時の3年生で、選手権優勝を間近で見せてもらいました。だから(この日の鹿島戦で)ピッチサイドで見ている時から意識していました」(古川)

 一方の松村は「今日だけ見れば、ジュビロで一番怖い選手だった」と評し、後輩の活躍に発奮したという。

「今日は名古選手も出ていたし、静学の歴代10番が3人も出てましたよね。そうやってお互い高め合っていけば良いと思うし、古川君のカットインだったり、クロスやシュートはすごく良い武器だと思う。俺も負けないように頑張りたいと思います」

 高校サッカー界の名門から羽ばたいた俊英たちは、切磋琢磨を続けている。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)




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