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2024年10月24日木曜日

◆【サッカーコラム】好調の佐野海舟 それでも代表復帰は望み薄(サンスポ)






佐野は今夏、J1鹿島からマインツに加入。欧州挑戦1年目で定位置を確保すると、リーグ戦7試合すべてに先発出場と急成長をみせている。そんな佐野を「伊東(純也)のように不起訴だったのだから呼ぶべき」という意見もファンからは聞こえるが、日本代表復帰は難しいだろう。


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◆【サッカーコラム】好調の佐野海舟 それでも代表復帰は望み薄(サンスポ)







【No Ball、No Life】2026年W杯アジア最終予選は15日、埼玉スタジアムでC組第4戦が行われ、8大会連続出場を狙う日本はオーストラリアと1―1で引き分けた。この試合、14日から体調不良を訴えていた主将のMF遠藤航(31)=リバプール=が欠場。その存在の大きさが改めて注目された。

その守備力は高く、日本代表に欠かせない遠藤だが、31歳とベテランの域に入ってきた。ファン・サポーターの間では、同選手の「後継者」探しの声がちらほら聞こえてきている。その一人がドイツ1部マインツの元日本代表MF佐野海舟(23)だ。

佐野は今夏、J1鹿島からマインツに加入。欧州挑戦1年目で定位置を確保すると、リーグ戦7試合すべてに先発出場と急成長をみせている。そんな佐野を「伊東(純也)のように不起訴だったのだから呼ぶべき」という意見もファンからは聞こえるが、日本代表復帰は難しいだろう。

同選手は今夏の移籍直前にリーグ開幕前の7月14日に不同意性交容疑で逮捕された。結果的に不起訴となったが、本人は所属事務所を通じ「私の行動によって被害者の方に多大なご迷惑をかけてしまった事を心よりお詫び申し上げます。自分の行動の結果を真摯に受け止め―」と自身の行いは認めている。

つまり不起訴は不起訴でも、嫌疑不十分などではなく、起訴猶予(刑事訴訟法は、犯人の性格、年齢および境遇、犯罪の軽重および情状ならびに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは、不起訴処分ができると定めている)であり、無罪でない以上は、後に起訴相当の事情が生じた場合は、公訴時効が完成していない限りいつでも起訴されるリスクがある。

準強制性交致傷の疑いで書類送検されたMF伊東純也(31)=スタッド・ランス=は、8月に「嫌疑不十分」で不起訴となった。大阪地検は「起訴するに足りる証拠を収集できなかった」としており、伊東と佐野では「起訴猶予」の内容が異なっている。

過去に高校生への淫行の罪で逮捕された選手は、日本協会から1年間の登録除外となった例がある。事件の重大性を考えると不起訴となったとはいえ、今後、佐野へ重い処分が科されてもおかしくはない。佐野がドイツで活躍しているのは確かだが、代表招集は時期尚早。現実的ではなく、望み薄といえる。(一色伸裕)