Q:監督の打診があったタイミングは?
A:ポポヴィッチ前監督の解任が発表されたあとです。
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◆鹿島アントラーズ 中後雅喜新監督 就任会見 一問一答(NHK)
サッカーJ1・鹿島アントラーズの新たな監督に就任した中後雅喜氏。9日午後、オンラインで行われた就任会見の一問一答です。
Q:監督就任についての心境は?
A:このクラブで仕事をするという責任の重さを感じていますし、精いっぱいやりたいです。
Q:監督の打診があったタイミングは?
A:ポポヴィッチ前監督の解任が発表されたあとです。
Q:5日のアルビレックス新潟戦のあと?
A.そうですね。解任が決まってからという形です。
Q:打診を受けた瞬間の気持ちは?
A:やはり、今シーズン一緒に戦ってきたところもありますし、非常に悩みましたが、やはりやらなければいけないと思いました。このクラブをよくするためにという形で今回就任させていただきました。
Q:ポポヴィッチ前監督のもとでは今シーズン、攻撃的なスタイルを構築してきたが、中後監督自身は鹿島でどのようなスタイルを構築したいか?
A:攻撃的なスタイルというのを今までやってきましたし、それを引き継ぎながら、やはりどうゴールをより多くつくって、より少ない失点、得点を奪われないかが非常に大事になってきます。攻守両面のバランスをとれるように、そして勝利に向けてしっかり戦っていけるようなスタイルをつくっていくことができればいいなと思います。
Q:現役時代、中後監督は優勝を経験し鹿島の強さを身をもって経験している。その経験をどう監督業に生かしていきたいか。
A:そういう経験を、非常にありがたいことにさせていただきました。1人1人が与えられた役割を100%やることが、結果につながるということを非常に感じていました。与えられた役割以上のことを、しっかりと連携をとりながら一致団結してできたのが、優勝を経験したことで感じたことなので、そういうところをしっかりと伝えていけたらなと思います。
Q:監督としての意気込み。そして、ファンへのメッセージを。
A:残り6試合、まだ優勝の可能性もありますし、そこに向けて1勝1勝を積み重ねていかないといけない。ただ、とはいえ、足に地をつけてやっていかないと、結果は出てこないと思います。きょうもトレーニングしましたけど、選手は一生懸命やっていますし、そういう形で1日1日を大切に積み重ねていきたいと思っています。
Q:オズワルド・オリヴェイラ監督のときの強さやどういうチームが優勝できるかなどを経験していると思う。本山雅志さんがコーチに、中田浩二さんがフットボールダイレクターに就任したが、経験をつなぐという点でどのようなことを話しているか。
A:そういう経験した方が多くいるチームでありますし、そういう中ではやっぱり全員が一体感を持たなければいけない。1人1人の役割や責任をもって特にやるべきこと、当たり前のことを必ず遂行できるような力強さやメンタルの強さがなければいけない。そういうところを大事にやっていきたいなと思います。
Q:東京ヴェルディでユースの監督もやっていたが、プロの監督は経験がない。かつての監督の岩政大樹さんとも重なるが、経験不足の面も含めどうマネジメントしていくか。
A:そういう経験は当然ないですが、コーチングスタッフのなかで、そういう経験値のある方もいますし、同じフットボールなので、勝利のために何をしなければいけないというのは、共通するところではあります。そういうところは変わらず、勝負のところではよりプロの世界でこだわりを持つ。そういうところは勝負に徹していかなければならないことは強く感じています。
Q:残り6試合でJ1タイトルの可能性は残されている。またACL出場の可能性もある。8月から9月まで勝てずかなり難しかったと思うが、どういうところを修正していきたいか。
A:今、おっしゃられたとおりタイトルの可能性は残っています。まずは、そこを目指すのは当然でありますし、このクラブで仕事をする上で、そこはなくてはならないところだと思います。そのために1試合1試合どう勝っていくのか。やっぱり当たり前のところ、チームのために何ができるのか。1本走れるのか、体をはれるのか。そういうところに、強いこだわりを持つことをもっともっと植え付けなければいけないと思います。当然、攻撃のところで力を発揮する選手だったり、守備の面で力を発揮する選手だったり、いろいろいますし、そういう選手たちが一体となれるような形で、守備のところも全員でやりますし、攻撃のところも全員でやりますし、やっぱり統一感をもって整理して向かっていくということが勝つ近道だと思っています。そういうところを今後トレーニングで落とし込んでいければと思います。
Q:アカデミーからジュニアユースまでの年代の指導を経験している。若い年代を指導したことで身につけたことはあるか。
A:特に「伝える」というところは、非常に若い年代、アカデミーの選手にとっては言葉というところが非常に大事だと思いますし、そういうところではかなり学びを得ました。
Q:いろんな監督のもとでプレーして一番影響を受けた監督は?
A:鹿島で優勝を経験したオズワルド・オリヴェイラ監督に、言葉やメンタル、モチベーションのところは、プロの選手ですし、力がある選手にどう動かしていくのかというのは、すごい勉強になっているし、今でもあの情熱というのは覚えています。
Q:表情が硬くて緊張しているようだが、重みを感じているか?
A:このクラブで仕事をする重みは非常に感じています。そういう意味では、身が引き締まる思いでいるので、ちょっと緊張しています。
Q:コーチから監督になったことで指導で変えていこうとしているのか、それとも変わらないのか?
A:監督、コーチ。クラブのなかで働くうえで、責任の重さは感じていますし、監督とコーチの立場は多少違いがあるので、監督としてしっかり決断をしながらやっていきたいなと。そこは違いありますけど、それ以外はほぼほぼ変わらないと思っています。
Q:理想の監督像は?
A:僕はそんなに情熱的で表に出るタイプではないと言われますが、しっかりと「伝える」ということを意識しながら自分のスタイルを築いていきたい。
Q:「自分のスタイル」というと具体的には?
A:しっかりと分析しながら、選手が動いて、やるということになるので、そこをどううまく伝えて、動いてくれるように構築できるのかというところでもあります。トレーニングのところからしっかり落とし込みをしたうえで、準備段階をしっかりして、選手が躍動できるような形を目指してやっていきたいと思います。