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2024年10月22日火曜日

◆川崎Fを常勝軍団にした鬼木達監督退任で「次の監督オファー」は「鹿島アントラーズと五輪代表」(アサ芸プラス)






 退団が決まったが、これだけの結果を残した監督だ。すでに、現役時代に6シーズンをプレーした鹿島アントラーズからオファーがきているという。そのほか、2028年ロサンゼルス五輪を目指す次期五輪代表監督候補にも、名前が挙がっている。

 実績を考えれば五輪代表監督よりも、鹿島を復活させてからA代表監督、という道の方がしっくりくる。鬼木監督がどういう選択をするのか、目が離せない。


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◆川崎Fを常勝軍団にした鬼木達監督退任で「次の監督オファー」は「鹿島アントラーズと五輪代表」(アサ芸プラス)





 川崎フロンターレの鬼木達監督が、今季限りで退任する。2017年に監督に就任すると、いきなり川崎をJ1初優勝に導き、2018年に連覇を達成。2020年と2021年にもJ1連覇し、4度のリーグ優勝を実現させた。

 さらには、2019年にルヴァン杯制覇。2020年、2023年には天皇杯優勝と、8シーズンで7つのタイトルを獲得した名将である。

 それまでの川崎は、国内三大タイトルで8度の2位を経験し、シルバーコレクターと言われた。中村憲剛でさえ「自分はこのまま優勝を経験しないで引退するのか」と思ったほどだ。

 それが鬼木監督就任1年目で初タイトルを獲得しただけでなく、その後もチームを常勝軍団に成長させ「黄金時代」を築いた。特に2020年、2021年の連覇は記録ずくめだった。最多得点、最多勝ち点、最多得失点差、連勝記録、無敗記録など、次から次へとリーグ記録を塗り替えた。

 鬼木監督は川崎をどう変えたのか。前任の風間八宏監督はポゼッションサッカーで、超攻撃的な戦いを川崎に植え付けた。しかも風間監督の考えは「ボールを持っていれば、守備をする時間が少なくて済む」として、守備の練習に時間を割かなかった。だから試合によっては、点の取り合いになることがあった。

 鬼木監督はその攻撃的なサッカーに、守備のエッセンスを加えた。それは後ろで守るということではなく、前線で攻めている時にボールを奪われたら、攻撃から守備への切り替えを早くし、すぐにボールを奪い返して再び攻撃に移るというものだ。最終ラインの守備も待つのではなく、自らアタックに行くことで、ボールを奪えばそのまま攻撃に繋げる守備を徹底した。守るというよりも、攻撃的な守備を植え付けた。それがハマッた時は、ほとんど相手陣内でプレーし、ハーフコートのサッカーのように見えた。そのくらいの強さを見せつけていた。

 そんな中、現日本代表の守田英正(スポルティングCP)、三笘薫(ブライトン)、田中碧(リーズ・ユナイテッド)、旗手怜央(セルティック))、谷口彰悟(シント=トロイデン)など、主力選手の海外移籍が相次いだ。さらにチームの得点源だったレアンドロ・ダミアンは、昨季で退団。守備の要だったセンターバックのジェジエウは復帰とケガを繰り返し、定着できなくなった。

 今季は黄金時代を知る両サイドバックも移籍。補強した選手がなかなかフィットせず、4人のブラジル人を追加したが、大きな戦力になっていない。鬼木監督は先発メンバーを入れ替えたり、システムを変えるなど、やり繰りしてきたが、強い川崎を復活させることはできなかった。

 退団が決まったが、これだけの結果を残した監督だ。すでに、現役時代に6シーズンをプレーした鹿島アントラーズからオファーがきているという。そのほか、2028年ロサンゼルス五輪を目指す次期五輪代表監督候補にも、名前が挙がっている。

 実績を考えれば五輪代表監督よりも、鹿島を復活させてからA代表監督、という道の方がしっくりくる。鬼木監督がどういう選択をするのか、目が離せない。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

◆鹿島 練習試合で筑波大に7発大勝 ハットの仲間隼斗が口にした“変化”と“心構え”(スポニチ)






 残り5試合。優勝の可能性はわずかに残されている。激動を経て迎えるシーズン最終盤の心構えを、仲間はこう口にした。「自分たちの気持ちが本当に大事になる。根本的な部分で、試合に出て活躍するとか、ゴールを決めるとか、無失点に抑えるとか。そういうところでいいんじゃないかと。根っこの部分を表現すれば、中後さんも見てくれると思う」。一歩でも前に進むため、個々の力を結集する。


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◆鹿島 練習試合で筑波大に7発大勝 ハットの仲間隼斗が口にした“変化”と“心構え”(スポニチ)







 鹿島は福岡戦から一夜明けた20日、鹿嶋市内で筑波大と練習試合(45分×2本)を行い、7―0(4―0、3―0)で勝利した。MF仲間隼斗は自ら獲得したPKから先制弾を決めるなどハットトリックを達成。「(ボールが)いいところに全部来てくれた」と息をついた。

 中後雅喜新監督の初陣となった福岡戦はスコアレスドロー。静かな船出だったが、仲間は「大きく変わったのは自主性」と監督交代後の明確な変化を明かした。「自分たちがやらなきゃいけないと選手たちは感じている。ポポさん(ポポヴィッチ前監督)の時は監督のイメージにどれだけ近付けられるかがポイントだったけれど、今はそうじゃない。能動的に選手たちが示していかないといけないという危機感がみんなあると思う。そこは練習からできている」。この日はシュート5本と攻撃の迫力を欠いた福岡戦の反省を踏まえ、背後への動き出しやシンプルに相手ゴールに迫る意識をピッチで体現した。

 若手も確かな存在感を示している。福岡戦で今季リーグ初出場したMF舩橋佑が中盤で攻撃のテンポを生み出し、未だリーグ戦で出番のないMF須藤直輝も後半に3アシストをマーク。17歳のFW徳田誉は2得点を挙げた。再出発を切ったチーム内の競争激化を感じさせるゴールラッシュだった。

 残り5試合。優勝の可能性はわずかに残されている。激動を経て迎えるシーズン最終盤の心構えを、仲間はこう口にした。「自分たちの気持ちが本当に大事になる。根本的な部分で、試合に出て活躍するとか、ゴールを決めるとか、無失点に抑えるとか。そういうところでいいんじゃないかと。根っこの部分を表現すれば、中後さんも見てくれると思う」。一歩でも前に進むため、個々の力を結集する。

◆鹿島、筑波大とのTMで7―0大勝 仲間隼斗ハット、須藤直輝は3アシスト…定位置奪取へハツラツ(報知)






 中盤でリズムを作り、大きな展開からゴールの起点にもなったMF舩橋佑は「(福岡戦に)出ていない選手も含めてしっかりやっていこうという話が(チームで)あり、前から(守備で)いくところだったり、ポケットを狙うところだったり、攻撃でやりたいことは最初からしっかりできていたと思う」と語った。


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◆鹿島、筑波大とのTMで7―0大勝 仲間隼斗ハット、須藤直輝は3アシスト…定位置奪取へハツラツ(報知)





 J1鹿島は20日、鹿嶋市内で筑波大とトレーニングマッチ(45分×2本)を行い、7―0で大勝した。

*  *  *

 中後雅喜新監督の初陣となった19日の福岡戦(0△0)から一夜明け、トレーニングマッチ前のミーティングでは福岡戦の反省点をチーム内で確認。シュート5本に終わるなど攻撃面でダイナミックさが足りなかったこと、シンプルに攻められる場面で遠回りをしてしまったことなどを課題として確認し合い、チームの方向性をそろえたようだ。

 トレーニングマッチは7―0の大勝となった。3得点を奪ったMF仲間隼斗が「いいところに全部(ボールが)来てくれた」と振り返ったように、点で合わせるような形でのゴールが多く生まれた。

 特に3得点が生まれた2本目は、全てが中盤を起点とした攻めから右サイドを崩し、中央で詰めて奪ったものだった。相手DFラインの背後のスペースを突いた右MF起用の須藤直輝が堂々の3アシストをマーク。相手とのレベル差こそあったが、福岡戦の反省を生かした攻撃が見られた90分だった。

 中盤でリズムを作り、大きな展開からゴールの起点にもなったMF舩橋佑は「(福岡戦に)出ていない選手も含めてしっかりやっていこうという話が(チームで)あり、前から(守備で)いくところだったり、ポケットを狙うところだったり、攻撃でやりたいことは最初からしっかりできていたと思う」と語った。

 次戦は11月1日のアウェー川崎戦(等々力)。試合間隔としては10日以上空くだけに、チーム内競争を激化させながら、中後監督が志向する戦術を高めていく時間にしていきたいところだ。

▽45分×2本 1本目4―0(得点・仲間2、徳田誉2)、2本目3―0(得点・仲間1、ターレス1、ユース選手1)