日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2024年5月13日月曜日

◆「3-0から追いつかれるのはまだまだ弱いチーム」鈴木優磨が東京V戦ドローで悔しさを露わに。植田直通は気持ちの切り替えを強調【鹿島】(サッカーダイジェスト)



植田直通


前半はほぼ一方的な展開だったが...


 鹿島アントラーズは5月12日、J1第13節で東京ヴェルディと県立カシマサッカースタジアムで対戦。3-3で引き分けた。

 リーグ戦3連勝中の鹿島は、5分の鈴木優磨のPK弾を皮切りに、8分には名古新太郎が追加点を奪うなど、前半はほぼ一方的な展開となった。

 さらに50分には植田直通がゴールを決め、後半途中まで3-0でリードしていたものの、69分、81分に失点すると、アディショナルタイムにはCKの流れから見木友哉に押し込まれ同点に追いつかれてしまった。

 勝点1に留まったゲームを鈴木は「3-0から追いつかれるのはまだまだ弱いチームということ」と悔しさを滲ませた。

 また、キャプテンマークを巻いた植田は、「自分たちが締めなければいけない時間帯で、まず簡単にセットプレーを与えてしまう、まずはそこ」と、同点にされた場面を振り返った。

 続けて、空中戦、特にセットプレーの守備では絶対の自信をもっていただけに、「折り返しから(失点する)パターンしかないかなと、自分では分かっていた。その声掛けができていなかった。自分の責任でもある」と悔やんだ。

 鹿島は今後、中2日で広島と対戦。今節試合のなかったフレッシュな相手が待ち受けるアウェー戦となる。さらに、中3日で神戸戦と続く。

 続けて上位陣と対戦する今後のスケジュールについて、植田は「今季のリーグを占う。そのぐらい重きを置いている」とし、以下のように気を引き締めた。

「今日(東京V戦)は引き分けてしまいましたけど、負けていないというのはポジティブに考えないといけない。いろいろと反省する点はありますけど、自分たちがアウェーでしっかりと勝ち切る。優勝するにはこの連戦で上位陣と戦って勝っていくしかない」

 東京V戦は、悔やまれる引き分けとなってしまったが、今後への糧とできるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)




◆「3-0から追いつかれるのはまだまだ弱いチーム」鈴木優磨が東京V戦ドローで悔しさを露わに。植田直通は気持ちの切り替えを強調【鹿島】(サッカーダイジェスト)





◆鈴木優磨「3-0を守り切れないとか、弱いチームです」 取材エリアで止まらず一言、悔しさ露わ(FOOTBALLZONE)



鈴木優磨


終盤に3点ビハインドを追い付かれる


 鹿島アントラーズは5月12日、J1リーグ第13節で東京ヴェルディと対戦し、3-3で引き分けた。一時は3-0とリードしていたなか、ホームのカシマスタジアムで同点に追いつかれてしまう。試合後には、選手たちを乗せたバスが帰った後も激怒したサポーターが不満を表わして物々しい雰囲気になっていた。

 この試合、鹿島の1トップを務めたFW鈴木優磨は前半3分に獲得したPKを確実に決め、チームに先制ゴールをもたらした。その後も東京Vの守備陣の厳しいマークにあいながらも最前線から攻撃をけん引し、前線からのプレッシングでチームを助けていた。

 しかし、3-2で迎えた後半のアディショナルタイムには、再び相手を突き放せるシュートチャンスもあったが、GKマテウスに阻まれて得点はできなかった。その2分後、FW木村勇大のシュートを最後はFW見木友哉に押し込まれ、3-3の引き分けに持ち込まれてしまっている。

 試合後のミックスゾーンで鈴木は立ち止まることなく、「3-0でリードしていたのに守り切れないとか……弱いチームです。まだまだ」と一言だけ言い残した。この後、15日に広島戦、19日に神戸戦と上位との連戦を控えている鹿島。3位を保っているが、この試合に勝てていれば、首位のヴィッセル神戸、2位のFC町田ゼルビアとの勝ち点差を1に縮められていただけに、3点差を追いつかれた一戦は、痛恨のドローとなった。





◆鈴木優磨「3-0を守り切れないとか、弱いチームです」 取材エリアで止まらず一言、悔しさ露わ(FOOTBALLZONE)





◆鹿島ポポヴィッチ監督、3点差守り切れず「私の責任」 “交代策”不発に嘆き節「うまく機能しなかった」(FOOTBALLZONE)






悪夢の3-3のドロー


 鹿島アントラーズは5月12日、J1リーグ第13節で東京ヴェルディと対戦し、3-3で引き分けた。3点のリードを奪っていたにもかかわらず、終盤に追い付かれて悔しい勝ち点1。試合後、ランコ・ポポヴィッチ監督は「私の責任」と前置きしつつも「交代選手がうまく機能しなかった」と敗因について言及した。

 Jリーグ開幕年の1993年にはチャンピオンシップで対戦したオリジナル10の両クラブだが、J1での対戦は2008年以来16年ぶり。東京Vは、鹿島からレンタル移籍中のFW染野唯月、DF林尚輝の2選手がこの試合に出場することができない。

 試合は前半3分、鹿島のコーナーキック(CK)の際にハンドがあったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックで試合が止まる。オンフィールドレビューを行った荒木友輔主審はハンドを取り、鹿島にPKが与えられた。このPKをFW鈴木優磨がGKの逆に決めて、鹿島が早い時間帯に先制した。

 さらに前半8分にも、FW師岡柊生のスルーパスを受けたMF名古新太郎が左足でゴールを決め、鹿島がリードを一気に2点に広げた。2点リードで前半を折り返した鹿島は、後半も早い時間帯に追加点を挙げる。後半5分、名古のCKからDF植田直通がヘディングでゴールネットを揺らし、3点目を挙げた。

 だが、ここから東京Vの反撃を浴びる。後半24分、高い位置でボールを奪い返し、ペナルティーエリア外から途中出場したMF齋藤功佑が左足でゴールを決め、東京Vが1点を返した。その後も東京Vは2点目を目指して攻め、後半35分には左サイドでMFチアゴ・アウベスがボールを運ぶ。つぶれたところを拾ったところから縦パスが左サイドのDF翁長聖に入る。翁長の折り返しにMF山見大登が詰めたが、合わせられない。しかし流れたボールをFW木村勇大が押し込み、3試合連続となるゴールを決め、1点差に詰め寄った。

 さらに後半アディショナルタイム、セットプレーからゴール前の混戦を最後はFW見木友哉が押し込んで劇的な幕切れ。鹿島にとっては悪夢の引き分けとなった。

 試合後、ポポヴィッチ監督は「入りも非常に良かったし、我々が3点決めてリードしてから追い付かれた試合になってしまった。私の交代を決めた選手がうまく機能しなかったところもあるので、私の責任でもあるが、連戦も控えていることもあるし、出ている選手の足が止まってきたこともあったので交代を決断した」と、ハーフタイムにMF仲間隼人、同18分には好調のDF濃野公人らをベンチに下げた交代策について言及。「入った選手が前節と同じように効果的なプレーができなかった。強度が出せなかったというところは繰り返していることなので、そこは改善していなかければいけないし、そこが出せなかったことでこのような結果につながっている」と嘆いた。





◆鹿島ポポヴィッチ監督、3点差守り切れず「私の責任」 “交代策”不発に嘆き節「うまく機能しなかった」(FOOTBALLZONE)





◆【番記者の視点】鹿島、交代で後退…あってはならない3―0からの3―3 監督は「私の責任」と言うが…(報知)



ランコ・ポポヴィッチ


◆明治安田J1リーグ▽第13節 鹿島3―3東京V(12日・カシマスタジアム)

 鹿島は東京Vと3―3で引き分け、4連勝を逃した。

*  *  *

 3―0から3―3は言い訳できない。あまりに拙い試合運びだった。

 ポポヴィッチ監督は「交代カードを切ったのは私。私に責任がある」と選手を擁護したが、果たして采配ミスはあっただろうか。

 中2日でアウェー広島戦を控えており、なおかつ広島側が中8日で試合に臨むことを考えれば、後半18分の2枚替えで警告リーチの濃野公人を下げたことも、サイドMFをフレッシュにしたことも、同21分に前半から飛ばしていた名古新太郎を交代させたことも、同29分にミスの目立ち始めた知念慶を引っ込めたことも、全て理にかなっていた。

 もしこれがカップ戦の決勝なら、少なくとも濃野と名古はもう少し引っ張っただろう。しかしこの日程の中での判断としては、何も間違ってはいない。

 しかし、3―0のスコアは3―3になった。1つ1つの失点シーンにおいて、途中投入された選手があり得ないミスをおかしたわけではない。だが強度が落ちたことにより、試合の主導権は相手に渡った。投入された選手個々の質は決して低くないが、プレーの質は低かった。

 たとえ投入前のベンチの指示がとんちんかんだったとしても、ピッチの中で判断し、その時その時の正解をプレーで表現しなければならない。

 チャブリッチ、須貝英大、藤井智也、樋口雄太の4人は3―0、土居聖真は3―1の状態でピッチに入っている。それぞれ「3―0仕様」「3―1仕様」の指示を受けて投入されているが、スコアは3―0、3―1、3―2…と推移していった。投入前の指示内容と、その時その時の点差相応で正解となるプレーは、若干異なる。優先すべきは、点差に応じたプレーだった。

 さらに言えば、ドリブルで抜けないなら、他にできるゴールへの道筋を探るべきだし、対人で負けたのなら、走って追いかけて(もちろんノーファウルで)奪い返す姿勢を見せるべきだ。ボールを回すことで、強度が落ちたことを補完する必要もあった。

*  *  *

 植田直通は「負けていないことをポジティブに考えないと。いろいろと反省することはあるが、優勝するためにはこの連戦で上位陣に勝っていくしかない。この引き分けを引きずらないようにしていきたい」と前を向いていた。

 連戦なので、変に引きずる必要はないし、そんな時間はない。勝ち点2を失い、相手に勝ち点1を与えた試合の相手が広島や神戸ではなくてよかった、と考えることも大事になる。

 こんな試合、さすがにもうないだろう。チームそのものの戦術が間違っていたり、このままでは間違った方向に進んでいきそうな、お先真っ暗な負けでもない。切り替えていくしかない。(鹿島担当・岡島 智哉)





◆【番記者の視点】鹿島、交代で後退…あってはならない3―0からの3―3 監督は「私の責任」と言うが…(報知)





★2024年J1第13節 鹿島vs東京V(カシマ)ツイートまとめ(日刊鹿島アントラーズニュース)







Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事