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[7.23 親善試合 横浜FM3-2マンチェスター・U 日産ス]
頼れるエースストライカーは、プレミア王者を相手にも存在感を示した。横浜F・マリノスのFWマルキーニョスは、相手のパスをカットすると、そのまま右足でシュートに持ち込む。一度はGKダビド・デ・ヘアに阻まれたが、ルーズボールをMF佐藤優平がヘッドでつないだボールを、左足でゴールに突き刺した。キックオフから、わずか27秒のことだった。
このゴールで横浜FMの選手たちの緊張がほぐれたのではないか。そう問われると、マルキーニョスは「試合の入り方としても、受けて立とうという気持ちはありませんでした。相手をリスペクトしながらも、前から行こうという考え方だったので、全員がそういう考えでできていたと思います。実際に前からプレッシャーを掛けることができていましたし、そういうところで相手がミスしたチャンスをモノにできたんだと思います」と、最初から自分たちの戦い方ができていたからこそのゴールであることを強調した。
前半だけで4本のシュートを放ったマルキーニョスは、2-2の後半24分にベンチに下がった。その後、試合終了間際にFW藤田祥史がゴールを挙げ、チームは3-2で勝利を収めている。『マンチェスター・Uに勝った』『マンチェスター・Uから点を取った』という事実は、若手にとって自信になる結果だろう。経験豊富なマルキーニョスにとってはどうなのか。
「年齢は、関係ありませんよ。若手も自信になったでしょうが、この年齢でも代表クラスの選手がそろっているクラブを相手に点を取れたことは、大きな喜びですし、自分の中に一生残るようなゴールです。以前もR・マドリーからゴールを決めましたが、同じように自信になるゴールです」と、J1通算129得点のストライカーは、喜びをかみしめた。
(取材・文 河合拓)