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[3.15 J1第3節 神戸2-1F東京 ノエスタ]
ヴィッセル神戸がホームでFC東京に2-1で勝利し、J1復帰後初勝利を挙げた。
ともに今季2戦2分の両チームの対戦。前半試合の主導権を握っていたのはF東京だった。MF高橋秀人がDFへのバックパスをもぎ取るようなシーンもあったように攻撃的な守備で中盤を制圧すると、サイド攻撃からシュートへ持ち込む。22分、左SB太田宏介のラストパスからニアサイドに新人FW武藤嘉紀が飛び込むと、40分には前線とのコンビネーションで抜け出した武藤が右足を振りぬく。
神戸は前半、プロ初先発のMF松村亮やFWマルキーニョスがシュートへ持ち込むシーンがあったものの、シュート数は4-8と劣勢で終わった。それでも後半、相手のミスを逃さずにリードを奪う。7分、CB岩波拓也の絶妙なフィードを起点に左サイドから松村がドリブルで仕掛ける。これは対応したF東京DFがボールを奪ったが、GKへのバックパスを神戸FWペドロ・ジュニオールがインターセプト。このラストパスをFWマルキーニョスが左足で決めて先制した。
今季から神戸でプレーするマルキーニョスの初ゴールでリードを奪った神戸はさらに17分、左サイドの松村からのパスをペナルティーアーク手前で受けたMF森岡亮太が左前方へ持ち出してから左足一閃。これがゴール右サイドネットへ突き刺さり、2-0となった。
若き10番・森岡の今季初ゴールで神戸がリードを2点とした。だがF東京も22分、左サイドからMF東慶悟、MF三田啓貴とつないで三田がPAへラストパス。後方から走りこんできたMF米本拓司がわずかに触ってファーサイドへ流れたボールをFWエドゥーが左足でゴールへ押し込んで1点差へ迫る。そして37分にはPA内の混戦からMF河野広貴が右足を振りぬき、43分には左サイドのFW平山相太の折り返しを米本が左足で合わせるが、いずれもDFにブロックされてしまう。
攻め続けるF東京はアディショナルタイム突入後の47分にもPAでDFをかわした河野がゴール至近距離から決定的な左足シュート。だが神戸GK山本海人が身体に当てると、ゴール方向へ転がったボールを岩波が何とかゴールライン手前で止めてゴールを死守する。
そして2-1のまま試合終了のホイッスル。神戸が苦しみながらも今季初白星を挙げた。これが神戸にとってはJ1通算150勝目。マルキーニョスは「チームに本当におめでとうと言いたいです。(個人的にも)本当に決められて嬉しいです。これからも多くのゴールを(サポーターの)皆さんに届けたいと思います」と笑顔で今後の活躍を誓っていた。