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2014年3月20日木曜日

◆MF河野1G1AのF東京がマッシモ体制初勝利! リーグ首位・鹿島を下す(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?134895-134895-fl



[3.18 ナビスコ杯第1節 F東京3-1鹿島 味スタ]

 ナビスコ杯は18日に開幕を迎え、味の素スタジアムではFC東京と鹿島アントラーズが対戦した。前半の10分間で2点をリードしたF東京は、その後も高い位置からプレスを掛けて、鹿島にチャンスをつくらせない。後半に入ると鹿島もMF本山雅志を起用して反撃に出るが、F東京も鋭い速攻を見せる。後半は両チームが1点ずつを取り合い、3-1でホームのF東京が勝利。マッシモ・フィッカデンティ監督の下、公式戦4試合目でうれしい初白星を挙げている。

 リーグ戦2分1敗と開幕から勝利のないF東京は、15日の神戸戦(1-2)から先発を8名変更した。GK塩田仁史、MF羽生直剛、MF吉本一謙、MF野沢英之、DF松田陸が今季公式戦初出場、またMF米本拓司、FW平山相太、MF河野広貴が今季初先発を果たしている。一方、開幕からリーグ戦3連勝中の鹿島は、GK曽ケ端準に代えてGK佐藤昭大が先発した以外は、FP10人が同じメンバーで試合に臨んだ。

 前半8分にF東京は、右サイドからMF米本拓司が浮き球のボールを入れる。これを最終ラインの裏で受けたMF河野広貴が胸でトラップして前を向き、DF昌子源とGK佐藤昭大の間に割って入り、右足で先制点を挙げる。勢いに乗ったF東京は、同10分にも左サイドで細かくパスを回し、抜け出した河野の折り返しをインナーラップしてきたDF太田宏介が、GK佐藤の守るゴールのニアサイドに流し込み、リードを2点に広げた。

 早い時間帯から2点を追うことになった鹿島は、1トップのFWダヴィにボールを集め、反撃を試みる。しかし、F東京の高く押し上げられた最終ラインにオフサイドを取られたり、判断良く飛び出して最終ラインの裏に送られるボールをGK塩田仁史にクリアーされたりと、シュートまで持って行けない。

 前半23分には、サイドを攻め上がった左SB山本脩斗がゴール前にクロスを入れる。ピッチ中央でダヴィがDFと競り合い倒れたが、村上伸次主審は笛を吹かずに、プレーは続行された。同28分にはMF遠藤康が距離のある位置からミドルシュートでゴールを狙ったが、強いシュートは惜しくもクロスバーの上を通過した。

 耐える時間を耐えたF東京は、前半30分にMF羽生直剛と河野の絡みから、鹿島ゴールに迫る。河野からPA内のFW渡邉千真にパスが出ると、渡邉は倒れてDFのファウルをアピールしたが、こちらも笛は鳴らなかった。一度、鹿島陣内までボールを運ぶと、中盤と最終ラインでクリアーボールを回収できるF東京が、鹿島を押し込む展開になる。

 前半42分にもF東京に決定機が訪れる。ダヴィが目測を誤り、ヘッドでクリアーできなかったボールがFW平山相太の足元に届くと、平山はDFと競り合いながら右足でシュートを打つ。しかし、ゴール至近距離からのシュートをふかしてしまう。それでも、F東京が2点をリードしたまま、前半を折り返した。

 ハーフタイム、「目を覚ませ!」と檄を飛ばした鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は、後半開始から土居を下げて、MF本山雅志を送り出す。8分には自陣でボールを奪い、豊川がシュートに持ち込んだが左に外れて行った。F東京は、この直後に河野をベンチに下げて、MF三田啓貴を投入する。10分には鹿島も豊川を下げて、FWカイオを投入した。

 それでも、鹿島はピリッとしない。後半14分にはCKから平山を完全にフリーにしてしまったが、ヘディングシュートはGK佐藤の正面に飛び、救われる。F東京は後半15分に渡邉を下げて、MF武藤嘉紀を起用する。鹿島は、後半16分に柴崎のクロスを本山がヘッドで合わせたが、ゴール左に逸れる。徐々に攻撃の形ができつつある鹿島は、同23分にも右サイドの高い位置までボールを運び、遠藤からパスを受けた本山がDFを外してシュート。その直後にも鹿島は、カイオのシュートでF東京ゴールに迫ったが、GK塩田にセーブされた。

 守護神の奮闘に、前線の選手たちも応えた。右サイドを攻め上がった松田の折り返しを、途中出場の三田がヘッドでゴールに決めて、リードを3点に広げている。すぐに反撃に出た鹿島も28分、小笠原からのループパスを最終ラインの裏で受けた本山が左足で合わせる。GK塩田に当たったボールは、そのままゴールに決まり、鹿島が再び2点差に戻す。

 得点直後に鹿島は小笠原を下げて、MF梅鉢貴秀を起用。F東京も後半34分、最後の交代枠で羽生を下げて、MF石川直宏を右SHに起用し、三田を左に移した。同39分に鹿島はカイオが強烈なミドルシュートを放ったが、これはGK塩田に正面で抑えられる。その後も鹿島は丁寧にボールをつなぎ、F東京は右サイドの石川の速さを生かした攻撃で、互いにゴールを狙ったが、得点は動かずに試合終了。ホームのF東京が、今シーズン公式戦初勝利を挙げ、ナビスコ杯で白星発進を切った。