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<天皇杯:ソニー仙台2-2(PK2-1)鹿島>◇12日◇2回戦◇カシマ
宮城県代表のソニー仙台(JFL)が、カテゴリーが「3」上の鹿島(J1)から金星を挙げた。前半23分にMF細見諒(23)が、相手の元日本代表GK曽ケ端が1歩も動けない鮮やかな直接FKを決めて先制。さらに5分後、ルーキーのFW田中豪紀(22)が左足で追加点を奪った。
その後の8分間で同点に追いつかれたが、後半と延長戦を無失点。シュート32本の猛攻に耐え、PK戦に突入した。後攻のソニー仙台は1人目のMF瀬田貴仁主将(28)、2人目のFW宮尾勇輝(27)が続けて失敗したが、3人目のFW沢口泉(28)と4人目のFW中村元(33)が成功。反対にGK金子進(30)が相手2人目のMF野沢を止め、続く3人に枠を外させて勝利を収めた。
瀬田は「人生で初めてPKを外してしまった」と苦笑いしながら「試合前にベガルタ(J1仙台)が負けて、ジャイアントキリング(大物食い)は起こりうると思っていた」。GK金子も「昼間、ベガルタが4つくらいカテゴリーが下の奈良クラブに負けたので『俺らもいけるんじゃないか』と話していた」と続けた。
昨年も2回戦で対戦。0-3で敗れた名門を下した石川雅人監督(38)は「選手が頑張ってくれた。ただ相手はJ1リーグ中断期間。我々はJFLのリーグ戦があった。試合勘の差もあったと思います」と謙虚に金星を受け止めていた。