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<J1:鹿島2-3柏>◇第28節◇18日◇カシマ
ブラジル戦の日本代表2人を擁した鹿島が、10人の柏に逆転負けを食らった。ボランチ柴崎岳(22)は前半35分、FWダビへの柔らかいパスで右サイドバック西の先制点の起点になると、1-1の後半23分には、代表と同じ右CKのキッカーとしてMF中村の一時勝ち越しゴールを演出した。だが、柏DF鈴木が退場して迎えた後半45分、数的有利を生かし前掛かりになった裏を突かれ、決勝点を奪われた。
試合後は「しっかりしろよ。勝ちてえんだよ」と怒号を浴びた。柴崎は声の方向を見て手を挙げたが、場内1周後、10分もたたないうちに無言で会場を後にした。ブラジル戦の後「並大抵の成長速度では僕の現役中に対応できない」とまで言っただけに、前節G大阪戦と同じ2度のリードを守れない逆転負けを繰り返したことが、許せなかった。
先制弾の西も同じだ。ブラジル戦は出番がなかったが「目の前で見て、そこまで差はないと逆に自信になった」。その言葉にゴールで説得力を持たせたが「情けない結果。優勝を狙うチームの戦いじゃない」と切り捨てた。勝ち点7差で追う首位浦和が敗れ、26日の直接対決へ差を詰める好機だった。それを生かせなかった2人の目は、ただ怒りに満ちていた。【木下淳】