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[10.5 J1第27節 鹿島2-3G大阪 カシマ]
約3年4か月ぶりに日本代表に選出された鹿島アントラーズのDF西大伍がハビエル・アギーレ監督の視察する前で持ち前の攻撃力をアピールした。
前半43分、DF青木剛の縦パスから右サイドのスペースに飛び出し、ドリブルでPA内に切れ込むと、うまくDF岩下敬輔と体を入れ替え、フィニッシュに持ち込んだ。シュートはGKの好セーブに阻まれたが、1-1の後半20分にはオーバーラップした西が起点となり、MF遠藤康、MF柴崎岳と小気味よくパスがつながり、MF土居聖真の勝ち越しゴールが生まれた。
「いい奪い方をして、みんながあそこでスピードアップする意識が同時になった。いい攻撃だったと思う」。流れるようなパスワークからのゴールを自画自賛したが、自分自身のシュート2本は得点につながらず、「一つは決めないとダメかな」と反省した。
守備では3失点。後半アディショナルタイムに決められた決勝点の場面ではFWリンスに対応しながら振り切られた。2-3の逆転負けに「ホームだし、僕らは勝たないとダメ。3点目を狙ったけど、逆にやられてしまった」と唇をかんだ。
明日6日からは日本代表合宿に合流する。「いつもどおりチームでやっているプレーができたら自分の良さも出ると思う」。A代表デビューを果たした2011年6月1日のキリン杯・ペルー戦以来の代表戦出場なるか。10日のジャマイカ戦の舞台はペルー戦と同じデンカビッグスワンスタジアム。2010年に1シーズン、プレーした新潟の本拠地でもある。
「選ばれている以上はチームを勝たせることが一番。試合に出ても、出られなくても、チームが勝つために自分ができることをやるだけ」。DF内田篤人、DF酒井宏樹というザックジャパン時代の右SBの主力2人が不在の中、27歳の西が一気に代表定着を目指す。
(取材・文 西山紘平)