http://www.sanspo.com/soccer/news/20141203/jle14120314190006-n1.html
元日本代表MF中田浩二(35)が3日、所属するJ1鹿島を通じ、現役引退を表明した。ボランチ、センターバック、サイドバックをこなす万能選手で、これまで5度のリーグ優勝など鹿島に多くのタイトルをもたらしてきたが、世代交代を図るチームの影響で今季はリーグ戦の出場が3試合にとどまっていた。中田は「このたび、たくさんの思い出と感謝の気持ちを胸に現役を引退することを決断しました。いくつかの選択肢を前に、プロ選手としての葛藤はありましたが、やはりアントラーズで現役を終えることが自分にとって最良であるという結論に至りました。夢のような14年間、本当にありがとうございました」とのコメントを発表。6日の最終節・鳥栖戦(カシマ)後に、引退セレモニーと記者会見を行う。
中田は東京・帝京高を経て1998年に鹿島に入団。同じ79年生まれの同期にはMF小笠原満男、MF本山雅志、GK曽ヶ端準らがおり、「79年組」としてチームを支えてきた。2005年にはフランスリーグのマルセイユ、06年にはスイスリーグのバーゼルに移籍し、08年から鹿島に復帰。鹿島では今季を含め計14シーズンを過ごした。
00年には日本代表デビュー。02年日韓W杯ではトルシエ監督が用いた戦術「フラット3」の左センターバックとして全4試合にフル出場し、初の16強進出に貢献した。ジーコ監督が率いた06年ドイツW杯にも出場。代表では57試合2得点を記録している。
私生活では今年2月に女優の長澤奈央(30)と結婚した。今後はクラブのスタッフとして残留する方向で話し合いが行われるという。