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<J1:鹿島0-1鳥栖>◇最終節◇6日◇カシマ
鹿島が2季連続の無冠に終わった。上位がこけ、2点差以上で鳥栖に勝てば逆転優勝だったが、暫定3位止まり。前半6分にロングシュートで先制を許すと、運動量と球際で勝負してくる相手に押され、反撃できなかった。後半ロスタイム3分にMF土居がゴールネットを揺らすもオフサイド。最大9差をひっくり返すチャンスを手放した。
5季ぶりの頂点には届かなかったが、世代交代2カ年計画で一定の成果を挙げた。セレーゾ監督が就任した昨季前半はベテランに頼り、その間に鍛えた若手を徐々に投入。頭角を現した選手を今季から積極的に登用した。昨季開幕時に7人いた30代は小笠原と曽ケ端だけになり、10代だった植田やカイオを先発に固定。入団4年目の柴崎、昌子、土居が全34戦に出場した。
一方で、2度のW杯に出場した黄金世代の中田が引退を決断。花道を勝利で飾れず、涙を流した同期の小笠原は「ふがいない。(中田)浩二が安心して任せられるチームじゃなかったということ」とV逸の怒りをかみしめた。それでも、若返りながら最終節まで優勝の可能性を残した。「鹿島はタイトルを取り続けなければいけないクラブ」と中田。来季の目標は3冠。黄金期を支えた男の思いは後輩に託された。【木下淳】