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2014年4月26日土曜日

◆J1鹿島の駐車証を偽造 茨城新聞元支局長を停職処分(朝日新聞)


http://www.asahi.com/articles/ASG4T4G6NG4TUJHB00K.html?iref=com_alist_6_05

 サッカーJ1「鹿島アントラーズFC」(茨城県鹿嶋市)が報道機関向けに発行しているスタジアムの駐車証を偽造したとして、茨城新聞社(水戸市)は25日、元鉾田支局長の男性社員(53)を停職1カ月の懲戒処分にし、発表した。

 同社によると、男性社員は3月、鹿嶋支社で保管していた駐車証をカラーコピーして偽造。その後、駐車証を貸してほしいと頼まれていた同社OGの知人女性に郵送した。この際、手元に自社の封筒がなかったため、アントラーズの封筒を使い、宛先の住所も書き間違えた。宛先不明扱いとなってアントラーズに返送され、偽造が発覚したという。

 駐車証は、本拠の県立カシマサッカースタジアムで開かれる試合の取材用として発行されており、支社では誰でも持ち出せる状態だったという。男性は同社の調査に対し、「支社に取りに行ったり返したりするのがおっくうだった」と話し、昨年も同様に偽造してイベント取材や試合観戦で使ったと認めたという。

 同社は「アントラーズやサポーター、読者の方々の信頼を裏切って大変申し訳ない。誰が駐車証を使ったかを記録する再発防止を徹底したい」としている。

◆鹿島13年度決算は7800万円の黒字(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140425-1290688.html

 鹿島は25日、茨城・鹿嶋市内で定時株主総会を開き、新役員人事の承認と13年度の決算概要を公表した。

 東日本大震災が起きた11年度から2期連続で赤字だったが、13年度は7800万円の黒字に転換。会見した井畑滋社長(62)は「昨季、最終節まで優勝争いをしたことで入場料収入が増えたり、所属選手の移籍などでチーム人件費が下がりました」などと説明した。

 東京電力からの震災関連補償も営業外収益として計上しているという。

◆鹿島が定時株主総会 13年度経営収支は黒字に(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/04/26/kiji/K20140426008042060.html

 鹿島は定時株主総会を行い、13年度の経営収支を開示。東日本大震災で被害を受けた11年度から2年間は赤字だったが、13年度は震災関連補償4700万円が営業外収益で計上されるなど7800万円の黒字となった。

 井畑社長は「シーズン終盤の優勝争いもあって入場者数は前年度よりも増加した」と説明し、震災の被害からも徐々に立ち直っているようだ。

◆内田篤人がシャルケと2017年まで契約延長へ…独誌が伝える(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/wc/20140425/184895.html


シャルケに所属する内田篤人 [写真]=Bongarts/Getty Images


 日本代表DF内田篤人が、シャルケとの契約を延長する見込みとなった。ドイツ誌『キッカー』が伝えている。

 同誌によると、既に延長交渉は始まっている模様。現在の2015年までの契約を、2017年までの新契約に見直すと伝えられている。

 内田は、2010年夏に鹿島アントラーズからシャルケに移籍。2012-2013シーズンに、2015年6月まで契約を延長していた。なお、今シーズンはブンデスリーガで17試合に出場していたが、2月9日に行われた第20節のハノーファー戦で右足大腿筋を負傷。現在は離脱を余儀なくされている。

◆タイ参戦中の岩政大樹がブログ開設「お世話になった感謝を込めて」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20140425/185005.html


退団セレモニーでの岩政大樹 [写真]=Getty Images


 タイのBECテロ・サーサナFCに所属するDF 岩政大樹が25日、公式ブログ「No Pain No Gain」を開設した。

 岩政は同日、「岩政、ブログ始めました」というタイトルで初投稿。「『タイの情報が全く入らない!』という友人やサポーターの皆さんの声に押され、人のブログも見たことのない僕が、ブログを始めてみました」と開設理由を明かした。

 ブログでは、タイ・プレミアリーグの大会形式を説明するとともに、「ここまで怪我なく全試合にフル出場できていて、2点取ることもできました」とつづり、自身の近況も報告している。

「昨年の後半は全く試合に出られなかったので、最初はコンディションやゲーム勘に不安がありましたが、ここ最近やっと自分のプレーの感覚を思い出せてきました。今は、自分のコンディション維持とチームのレベルアップのために 日々奮闘中です」

 また、「今回ブログを始めるきっかけの一つが、鹿島アントラーズを去るときのサポーターの皆さんの温かい声でした。退団セレモニーの思い出は僕の一生の宝物になりました」と告白。

「入団が発表された後も、サポーターの皆さんが『壮行式をしたい』と言ってくださって、僕はすぐにタイに行かなければならなかったため、お礼も言えずそのままになってしまいました」という岩政は、「バンコクに来て、鹿島での10年間、プロサッカー選手としての10年間を振り返りながら、考えることがたくさんあります。ここまでの人生でお世話になった皆さんに感謝を込めて、タイの情報だけでなく、これまでの思い出やあの人とのエピソード、あのときの本音などいろんなことをここでお話できればいいなと思っています」と初投稿を締めくくっている。

参考
No Pain No Gain(岩政大樹オフィシャルブログ)
http://ameblo.jp/daiki-iwamasa/

◆大迫7試合ぶりゴール!!移籍後5点目で2連勝に貢献(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?137463-137463-fl



[4.25 ブンデスリーガ2部第32節 G・フュルト 1-2 1860ミュンヘン]

 ブンデスリーガ2部は25日、第32節を行い、FW大迫勇也の所属する1860ミュンヘンは敵地でG・フュルトと対戦し、2-1で競り勝った。1トップで先発した大迫は前半15分に先制点。7試合ぶり今季5得点目を決めるなど、フル出場でチームの2連勝に貢献した。

 狙い澄ましたミドルシュートをゴール左隅に流し込んだ。前半15分、相手陣内でこぼれ球を拾った大迫はドリブルで右サイドから中央に流れながら左足を振り抜く。PA手前からコントロールしたミドルシュートはゴール左隅に吸い込まれ、先制点。3月15日のE・アウエ戦(2-2)以来、7試合ぶりとなるゴールが移籍後5得点目となった。

 ところが、チームは6分後の後半21分に失点し、1-1の同点。その後も大迫は前線で懸命にプレーし、後半はトップ下に近い位置でゲームメイクにも奔走した。すると後半アディショナルタイム、左CKからDFカイ・ビュロウが劇的な決勝点。2-1で2位G・フュルトに競り勝ち、2連勝を飾った。

◆大迫勇也が7試合ぶり今季5ゴール目…先制点で2連勝に貢献(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/wc/20140426/185061.html


先制ゴールを挙げて喜ぶ大迫勇也 [写真]=千葉格


 ブンデスリーガ2部の第32節が25日に行われ、グロイター・フュルトと日本代表FW大迫勇也の所属する1860ミュンヘンが対戦。大迫は先発出場した。

 敵地に乗り込んだ1860ミュンヘンは、15分に大迫が先制点を挙げる。敵陣でこぼれ球を拾うと、左足を一閃。ペナルティエリア手前から、ミドルシュートを突き刺した。

 ところが、先制も束の間。大迫の7試合ぶりとなる今シーズンの5ゴール目で均衡を破ったが、21分に失点を喫して同点に追いつかれた。

 振り出しに戻った試合は、後半を迎えても互いに勝ち越せずに終盤に突入した。しかし、試合終了間際の後半アディショナルタイムに、CKから1860ミュンヘンのカイ・ビュロウが決勝ゴールをマークした。

 2-1と競り勝った1860ミュンヘンは、2連勝。勝ち点44で、暫定8位となっている。なお、大迫はフル出場した。

【スコア】
グロイター・フュルト 1-2 1860ミュンヘン

【得点者】
15分 大迫勇也(1860ミュンヘン)
21分 アゼミ(グロイター・フュルト)
90分 ビュロウ(1860ミュンヘン)

◆柴崎、ボランチの秘密兵器として“サプライズ選出”あるぞ!(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140426/jpn14042605030004-n1.html



 ブラジルW杯日本代表メンバー23人の発表(5月12日)を前に、MF柴崎岳(21)=鹿島=の“サプライズ選出”の可能性が浮上したことが25日、分かった。これまで国際Aマッチ出場はないが、協会内で高く評価されており、不安要素の多いボランチの一角に、“秘密兵器”として食い込む様相だ。また、FW川又堅碁(24)=新潟=も候補に挙がっていることも判明した。

 26日の広島とのJ1上位対決に向け、MF柴崎はこの日、茨城・鹿嶋市内でボールを使わず軽めの調整を行った。取材には応じずにクラブハウスから引き揚げたが、ブラジルW杯での“サプライズ選出”の可能性が浮上した。

 「サプライズは2人くらいあるんじゃないか」

 日本協会幹部が明言した。2006年ドイツW杯のジーコ・ジャパンではFW巻誠一郎(33)=現J2熊本=が、10年南アフリカW杯の岡田ジャパンではGK川口能活(38)=現J2岐阜=が選出され、驚きを与えた。そして今回、柴崎がボランチの“秘密兵器”候補として名前が挙がっている。

 柴崎は代表戦の出場経験こそないものの、今月上旬に千葉県内で行われた代表候補合宿では正確なパスや視野の広さなどで存在感を発揮。昨年7月の東アジア杯(韓国)は体調不良で参加を辞退したが、別の協会幹部が「柴崎を連れてこれなかったのは痛い」と周囲に漏らすなど、協会内では以前から高い評価を受けていた。

 ボランチは2月に右膝を再手術したMF長谷部誠(30)=ニュルンベルク=の回復具合が不透明。またレギュラーのMF遠藤保仁(34)=G大阪=も高年齢で体調面でのリスクがつきまとうため、まだメンバーは流動的とみられる。そこで長短のパスを自在に操る柴崎は得点を必要としている場面での起用が有効で、W杯では後半から切り札として投入される姿が見られるかもしれない。

 「代表は特別な場所。今からメンバーに入ることは難しいかもしれないが、逆に燃えている」と話していた柴崎。運命のメンバー発表は5月12日。大逆転の選出に向け、残されたJ1の5試合に全力を注ぐ。

柴崎 岳(しばさき・がく)

 1992(平成4)年5月28日生まれ、21歳。青森・野辺地町出身。青森山田高2年時の2009年度全国高校選手権で準優勝。11年に鹿島入団。同年4月の福岡戦でリーグ戦初出場、12年10月のFC東京戦で同初得点。同年にナビスコ杯MVPとJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を受賞。同年2月にA代表に初選出(不出場)。昨年7月に代表復帰も体調不良で辞退。J1今季8試合1得点、同通算86試合4得点。1メートル75、64キロ。

◆【鹿島】植田、リーグ初先発「やっとチャンスが来た」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20140424-OHT1T50260.html

 鹿島のU―21日本代表DF植田直通(19)がアウェーの広島戦(26日)でリーグ初先発することが24日、濃厚になった。この日の練習で主力組に入った。DF青木の出場停止を受けた起用で、プロ2年目のホープは「やっとチャンスが来た。アピールするには(2連覇中の広島は)一番いい相手だと思う。結果を求めていきたい」と意気込んだ。

 広島のエースFW佐藤はJ1通算得点を138点とし、FWカズ(横浜C)の139点まであと1点に迫っている。佐藤は記録に並んだ時に「カズダンスをする」と公言。センターバックで植田とコンビを組むDF昌子は「見たくない」と佐藤のカズダンスを封じる構え。得意の高さで「ゴールも狙いたい」と語る植田と2人で、アウェー完封勝利を狙う。(内田 知宏)

◆鹿島 異例の自由調整、セレーゾ監督「蓄積された疲労考慮」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/04/26/kiji/K20140426008041860.html

 鹿島は26日の広島戦へ向けて異例の自由調整を行った。クラブ関係者によるとトニーニョ・セレーゾ監督が「蓄積された疲労を考慮して」決めたという。ベンチ入りメンバーはグラウンドには現れず、室内で体幹トレをする選手もいればケアだけで切り上げる選手もいた。

 広島戦から5月10日の川崎F戦まで15日間で5試合をこなす厳しい日程。MF土居は「来週以降のことも考えているのでは」と意図をくみ取り、MF遠藤は「僕はボールに触らなくても大丈夫」と自信を見せた。

◆広島、勢いでホーム3連勝だ/広-鹿9節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140426-1290937.html

<J1:広島-鹿島>◇第9節◇26日◇Eスタ

 19時キックオフ。

 【広島】史上2クラブ目のリーグ3連覇を狙う広島は唯一3連覇を成し遂げた鹿島をホームに迎える。現在2位。鹿島は4位で上位対決となる。前節の新潟戦では苦戦しドロー。シュート数もわずかに1本で攻撃の流れをつかめなかった。だが23日のACL1次リーグ最終戦ではホームにセントラルコーストを迎えて勝利。初の決勝トーナメント進出を決めた。勢いそのままに今季ホーム3連勝を狙う。

◆【J1第9節直前情報 広島vs鹿島】注目の上位対決、広島はACLから中2日の連戦をどう戦うか(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20140425/184912.html

3月の月間MVPを受賞した広島の塩谷 [写真]=Getty Images


■サンフレッチェ広島 チームは公式戦9戦無敗、ACLでも主力は温存

 広島にとって、鹿島は間違いなく相性の良い相手である。昨年の最終節ではカシマスタジアムで2-0と勝利してリーグ連覇を達成。天皇杯でも、やはりカシマスタジアムで3−1と完勝し、昨年の公式戦における対戦成績は2勝1分で、5戦連続で対鹿島戦無敗を続けている。また、2009年のJ1復帰以降はホームで負けなし。現在、公式戦9戦連続で無敗を維持し、順調に戦績を積み重ねている。

 もちろん、ACLから中2日という過密日程は、ターンオーバーで選手をやりくりしているとはいえ、疲労が蓄積していることは間違いない。切り札・ミキッチもけがで出場は難しく、広島戦の準備のために1週間を費やすことができた鹿島に対し、広島はリカバリーが精一杯。ボールを動かし、コンビネーションを確認しながら鹿島対策を煮詰めることはできていない。そこは間違いなく不安材料だろう。

 まして、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督に「開幕前の監督会議で『お前たちには絶対に負けない』と本気で言われたんです」と森保一監督が述懐するほど、広島戦に並々ならぬ闘志を燃やしている。広島にとって厳しい試合になることは間違いあるまい。

 ただ、佐藤寿人や森崎和幸、千葉和彦らがACLの試合出場を回避し、休養十分で鹿島戦に臨めることはプラス材料として挙げておきたい。(紫熊倶楽部 中野和也)


■広島予想スタメン

3-4-2-1

GK
1 林卓人

DF
33 塩谷司
5 千葉和彦
4 水本裕貴

MF
18 柏好文
6 青山敏弘
8 森崎和幸
27 清水航平
9 石原直樹
10 高萩洋次郎

FW
11 佐藤寿人


■鹿島アントラーズ 連敗中だが攻撃陣は好調、準備も万端

 現在リーグ戦2連敗中の鹿島は、前節の神戸戦に続いて上位との決戦に臨む。対するのは2年連続でリーグを制している広島だ。リーグ中断前まで上位争いを続けるためには負けられない一戦である。

 ただ、前節で青木剛が退場処分を受けて今節は出場停止。代わりに植田直通が先発すると予想される。昌子源とはナビスコ杯でコンビを組んでいるが、その際も守備バランスは決して良くなかった。可変システムを使う広島にどこまで通用するかが勝敗を分けるだろう。昨季は、リーグ戦だけでなく天皇杯でも広島と対戦したが、1分2敗と分が悪かった。特に、リーグ最終節では完敗し、目の前でリーグ連覇を果たされた悔しさがある。その借りを返したいところだ。

 頼りになるのが攻撃陣だ。連敗中とはいえ、攻撃の質は試合毎に高まっている。新潟戦、神戸戦は決定力不足に泣かされて敗れたものの、相手よりも多くのチャンスを作り、一つでもゴールが決まっていれば圧勝していてもおかしくない内容だった。なかでも、土居聖真と柴崎岳のセンターラインは絶好調を維持している。彼ら二人が躍動した時、堅守を誇る広島を相手にしても、持ち前の攻撃力が発揮されるだろう。

 さらに、広島はミッドウィークにACLを戦っているが、鹿島は準備に十分な時間を割くことができた。相手を上回る運動量で試合を支配したいところだ。(田中滋)

■鹿島予想スタメン

4-2-3-1

GK
21 曽ヶ端準

DF
24 伊東幸敏
23 植田直通
15 昌子源
16 山本脩斗

MF
20 柴崎岳
40 小笠原満男
25 遠藤康
28 土居聖真
33 カイオ

FW
11 ダヴィ

◆【J1:第9節 広島 vs 鹿島】プレビュー:「絶対に負けない」と闘志に満ちたトニーニョ セレーゾ。憧れの存在との対決に燃える森保一。指揮官の情熱が勝負を熱くスパークさせる。(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00171546.html

4月26日(土)J1 第9節 広島 vs 鹿島(19:00KICK OFF/Eスタ)
☆クラブ対抗totoリーグ第1ターン開催中!
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F東京とホームで闘い、北京遠征に出て、アウェイの新潟。そしてホームに戻ってACLのグループリーグ最終節を闘い、土曜日には鹿島戦。長距離移動と中2日(F東京→北京は中3日だが、1日は長距離移動日)が続くこの日程は、ある広島担当記者が「労働基準法的にどうなんですか」と聞いてくるほどの厳しさだ。Jでは優勝候補と戦い、ACLは決勝トーナメントを争う。常に緊迫感に満ちた試合を繰り返し、緊張から緩和へと向かう余裕もない。
実際、常に同じ選手で闘うことの難しさは、新潟戦での広島のパフォーマンスが明白に証明している。水曜日に行われたACL最終節、森保一監督は新潟戦の先発から5人を入れ替えた。しかも、エース・佐藤寿人や攻守の中心である森崎和幸をベンチからも外す思い切った処置。「批判は覚悟の上」と指揮官は決断を振り返るが、もし結果がついてこなかったら「ACL軽視」と指弾されたはずである。

今季、広島はJとACLで常に、メンバーを大きく変えて闘っている。最終ラインは水本裕貴・千葉和彦・塩谷司に加え、ファン ソッコも合わせた4人で連戦を乗り切った。もっとも運動量を必要とするワイドは両サイドで5人。1トップ2シャドーは先発で起用されてきた4人に加えて森崎浩司が復帰し、浅野拓磨も継続的に使われている。そしてボランチは青山敏弘こそ固定だが、森崎和と柴?晃誠をローテーションで起用。この采配がコンディションをギリギリで維持し、それがACLのグループリーグ突破につながった。「多くの選手を起用することでチームの選手層が厚くなった」と、メディアも高く評価。もちろん、それぞれのクオリティや個性の違いはあるが、誰が出場してもチームとしてのコンセプトを表現できるようになったことが、ここまでの結果につながっている。

実際、明日の試合も誰が起用されるのか、わからない。佐藤や森崎和、さらに千葉ら水曜日の試合を回避できた選手たちは、満を持して登場してくるだろうが、たとえば青山や石原直樹、高萩洋次郎や塩谷といった北京からセントラルコーストまでの3試合全てに出場している選手たちは、果たしてどうなのか。アウェイでの鳥栖戦という厳しい戦いが待っていることを考えると、彼らの起用法に指揮官が慎重になっても不思議ではない。

一方、この1週間を広島戦の準備に使うことができた鹿島も、CBの青木剛が出場停止という悩みを抱えている。かわりに入るのは、実績のある山村和也か、それとも19歳の植田直通か。ただ、深謀遠慮なトニーニョ セレーゾ監督のことである。誰が入ってもチームとしての守備が機能するよう、細心の準備を施しているだろう。
今の鹿島は新潟・神戸と連敗中。この2試合で5失点と、鹿島らしくない戦績である。アウェイで守備の堅い広島に勝利するためにも、まずは失点しないことが絶対条件。この準備期間でチームとしての組織的守備の確認を行っただろうことは、想像に難くない。ただ、日本代表候補の昌子源とU-21日本代表の植田がCBコンビを組んだとすれば、肉体の強さで圧倒できる可能性もある反面、狡猾な広島の1トップ2シャドーに若いCBが振り回される可能性もゼロではない。そこは、周囲の経験ある選手たちがしっかりとサポートしなければならないはずだ。

一方、広島とすれば、やはり柴崎岳や小笠原満男のクオリティをどう封じ込めるかが勝利の鍵になる。もちろん、ダヴィという巨大な存在もあるが、北京国安のゲロンとの対戦経験がダヴィ対策の一環として有効だろう。だが、柴崎や小笠原のような攻撃の質の高いアイディアのあるボランチが2枚もそろっているチームは、やはり特別だ。彼らから出る1本のパスで局面はガラリと変わるし、ポゼッションからスイッチを入れる役割も果たす。もし、二人が自在にパスを出し入れする状況になってしまうと、遠藤康や土居聖真ら若いアタッカーたちが躍動し、広島は窮地に追い込まれる。「パスの出所を抑えろ」は守備の鉄則だが、鹿島に対しては特にその意識を強く持つ必要がある。
「実は今季の監督会議で、トニーニョ セレーゾ監督から『おまえたちには、絶対に負けない』と本気で言われたんです」と森保監督は振りかえる。ブラジル史上に残る「黄金の四人」の一人であり、鹿島に三冠をもたらした名監督にとって、昨年最終節の広島戦で完敗、ホームで優勝の歓喜を見せつけられた光景は、今も忘れられないのだろう。そんな指揮官の思いがそのまま鹿島の選手に伝播し、強い気持ちで広島に乗り込んでくることは疑いない。
一方の森保一にとって敵将はかつて同じボランチとして憧れ続けた存在。その偉大な男に強烈なメッセージをぶつけられた喜びが闘志と変換。勝利への希求は大きく燃えている。

闘志と闘志、クオリティとクオリティが激しくぶつかりあうこの対決。面白くならないはずがない。

以上

2014.04.25 Reported by 中野和也