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2014年6月26日木曜日

◆敗戦を振り返る内田篤人「努力が報われなかったけど、これが勝負の世界だから」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140625/205302.html?view=more


コロンビア戦でフル出場を果たした内田が敗戦を振り返った [写真]=Getty Images


 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第3節が24日に行われ、グループCでは日本代表とコロンビア代表が対戦。日本は1-4で敗れ、1分け2敗の勝ち点1でグループリーグ敗退が決まった。

 試合後、DF内田篤人が以下のように振り返った。

――日本は勇気を持って前線からいっていたと思います。グループリーグ3試合を比べると、コロンビア戦は良かったと思うのですが、攻撃の面ではどうでしょうか?

「シュートまではいけていたので。いい形を作れている部分もありましたし。でも、攻撃にいく分、守備の負担もかなりありました。チーム全体として後ろに重く掛かる部分はありましたね。そういうバランス、地力がないと上にはいけないのかなと思います」

――後半、ハメス・ロドリゲスが投入され、あのあたりから相手の攻撃の勢いも増してきたかなと思います。

「彼が入ると中盤というか、真ん中でボールが収まるので、サイドの僕たちは真ん中に絞られます。失点のシーンもそうですけど、ロングシュートを警戒していたところで、うまくサイドを使われました。彼のようなキープレーヤーが入ってくると、つかみどころがなくなるので、難しいかなと思います」

――GL3試合を戦いましたが、全体を見てどうでしょうか?

「『自分たちの地力はまだまだ』だと分かった上で、この大会に臨んでいました。その中で勝っていこうと思いましたが、なかなかうまくいかない時間が多く、はがゆい大会になりましたし、自分たちが望むような結果が出なかったです。努力が報われなかったですけど、これも勝負の世界なのでしょうがないかなと」

特に“個の部分”というのは強調されていましたが、戦ってみていかがですか?

「普段からそういうレベルでやっていますし、ある程度イメージはできていました。大きな大会になって、勝負どころで点を取れる選手が各チームに一人か二人いて、チームとして勝負どころもわかっていて、そういうところでパワーを発揮できるチームは、やはり上に進めるのかなと思います」

――内田選手は前回大会で出場がなく、今回初出場となりました。そのあたり、W杯の雰囲気はどうでしたか?

「4年間、ドイツに行ってやりましたし、どういう大会なのかなとは思いましたけど、11対11でボールは一つ、ゴールは二つという普通のサッカーです。大会が違うだけで」

――今大会、残念ながら敗れましたが、印象に残っているシーンや言葉はありますか?

「この世界で“たられば”はないと思いますが、コートジボワール戦の2分間というのは、だいぶ僕らに重くのしかかってきたのかなと思います」

――ザックジャパンになって4年間を振り返り、得たものはありますか?

「この大会で結果は出なかったですし、やってきた努力は報われなかったですけど、この4年間やってこなかったら僕なんかピッチに立てていないですし、周りの人のサポートもあってグラウンドに立てたので。本当にいろいろな人に感謝していますし、サッカーの難しさというか面白さというか、国で戦うという意味を改めて思い知ったというか」

――4年後にW杯がありますが、日本が上げていかなければいけない部分はどういうところにあると思いますか?

「課題とか夢とか目標とかを、下の世代に託すのはどうかと思いますが、僕らの大会は終わってしまったので。もちろん今、サッカーをしている高校生とか、小学生はうまいですから、ここっていう時にヒーローになれる選手が出てきてほしいなと思います」

◆代表引退示唆の内田「世界は近いけど広い」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?141875-141875-fl



[6.24 ブラジルW杯C組 日本1-4コロンビア クイアバ]

 右膝のテーピングが痛々しかった。故障明けで臨んだW杯。3試合すべてにフル出場し、右サイドで獅子奮迅のプレーを見せたDF内田篤人が試合後のテレビインタビューで日本代表からの引退を示唆した。

「そのことに関しては、今から考えるわけではないし、ちょっと前からずっと考えていたことなので。人に言っていなかっただけで」。詳細な理由は語らなかったが、負傷の影響もあるのだろう。

 今年2月、右太腿裏の肉離れとともに右膝裏の腱を断裂。ギリギリの判断で手術を回避し、このW杯に懸けてきたが、ギリシャ戦からは右膝にテーピングを巻くなど満身創痍の状態だった。

 それでも試合になれば、負傷を感じさせないプレーを見せた。何度となく上下動を繰り返し、チャンスに絡み、守備でも体を張る。孤軍奮闘する姿に、この大会に懸ける決意がにじみ出ていた。

 4年前の南アフリカW杯は本大会直前にレギュラーを外され、1試合もピッチに立つことができなかった。「W杯はどんなかなと思ったけど、普通にサッカーの試合だった」。どんな状況でも冷静さを失わず、平常心でプレーする。どこか浮き足立ち、プレッシャーに悩み苦しみ、対戦相手を過度に恐れるようなチームメイトの中で、内田は異質とも言える存在だった。

「自分たちのサッカーをすれば勝てますよ、それは。でも、できないから。これが地力じゃないですか。何回も言ってきましたけど、いつもどおりやればいいと思っていた。それをやれないんだけど。そういうレベルだから」

 内田の覚悟は結果に結びつかなかった。「世界は近いけど、広いなと」。あらためてそう感じた。「勝って、ここ(ミックスゾーン)を通ってしゃべりたい。負けてしゃべっても説得力がないし、格好悪いでしょ」。26歳の右サイドバックは、力なく笑った。

(取材・文 西山紘平)

◆日本代表DF内田篤人「勝ち点1しか取れなかったし、しょうがないです」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140625/205466.html?view=more


コロンビア戦を振り返った内田 [写真]=Getty Images


 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第3節が24日に行われ、日本代表とコロンビア代表が対戦。コロンビアが4-1で勝利し、3連勝でグループリーグ首位通過を決めた。敗れた日本は1分2敗のグループ最下位で2大会ぶりにグループリーグで姿を消すこととなった。

 試合後、内田篤人は以下のようにコメントしている。

――こういう結果となったが。

「自分たちが勝たなきゃいけないのはわかっていたし、前半でギリシャが勝っているという情報も入ってきていました。その中で勝ち切れない、バランスを崩して前にいって、こういうサッカーになっちゃったんじゃないですかね」

――前半で追いついたところまでは納得できる形だったか?

「いや、こういう形で先に失点しちゃいけないというのはわかっていたし、前半で追いつけたのはラッキーかな」

――相手は後半から10番(ハメス・ロドリゲス)が入ってきましたが。

「彼は(ディディエ)ドログバとはタイプが違いますが、真ん中でうまくボールを持てる選手。一発を持っているし、ロングシュートも威力がある。そこでうまくサイドにふられた。やはりいい選手だなと思った」

――前回を超えるためにやってきたが、結果として勝ち点1しか取れなかったことについてどう思っているか。

「まぁしょうがないですからね。勝ち点1しか取れなかったし。逆にギリシャはよくあそこまで粘ったと思います。こういう大きい大会で自分たちのサッカーができればというのはありますけど、相手チームがさせてくれないですからね」

――自分たちのサッカーをやろうとして、結果的にこうなってしまったが、途中で軌道修正しようという考えはあったか。

「いや、監督がうまくやってくれようとしていた。監督が今までどおりやっていこうと一番言っていたので、選手がそれをできなかったというのを強く感じます。自分たちのサッカーができれば勝てます。でも相手のレベルが高いからできない。ボールも持てないし、一発を持つ相手選手もいる。これが地力じゃないですか。自分たちのサッカーができない中でどうやって勝つのかが大事だと思う」

――日本のサッカーは進歩しているか。

「進歩はしていると思いますし、いろんな選手が海外に行って世界でやれているのもそうだと思いますけど。世界は近いけど、広いなという感覚はあります。それは別にこの大会で思ったことじゃないけど。ドイツでもそうですし」

――W杯の舞台だと相手も慎重にくる部分もあるし、激しさも普段の親善試合に比べて違うと思うが、そういう中で勝つために今後どういうことが必要だと思うか。

「それをやっていたつもりだった。結果が出ないと俺が言っても説得力がない。勝ってから言わないとね。勝ってから言います」

――4年前は出られなかったがその感慨に浸ってる時間はなかった?

「ワールドカップってどんなものかなとは思ったけど、普通にサッカーの試合でしたし、変わらなかった。やっぱり結果が出ないとね。びびらないというか普通でした。いつもどおりって僕何回も言ってましたけど、まぁそれが中々やれないんだけど。そういうレベルなんです」

◆代表引退を示唆するDF内田「僕らの大会は終わってしまった」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?141862-141862-fl



[6.24 ブラジルW杯C組 日本1-4コロンビア クイアバ]

 ブラジルW杯における日本代表の戦いは、グループステージで幕を閉じた。初戦のコートジボワール戦に逆転負けし、2戦目のギリシャ戦はスコアレスドロー。勝利以外の結果以外で敗退が決まるという中、日本はアグレッシブな戦いを見せた。しかし、前半は1-1の同点で折り返したが、後半は3失点を喫して1-4で敗れている。

 試合を振り返り、DF内田篤人は「自分たちで勝たなければいけないゲームだったんですけど、先制されてイヤな雰囲気がありました。前半のうちに追い付けたのは良かったんですけど、次の1点、2点っていうのがどうしても自分たちは取れなくて。どうしても前掛かりになったら、裏のスペースを狙うのは得意ですから。向こうの選手たちは。なかなかうまくいかなかったかなと思います」と、コロンビアに思い通りの試合運びをさせてもらえなかったことを悔しがった。

 過去2戦との違いについて「シュートまでは行けていたので。良い形をつくれている部分もありました」と話す内田だが、「ただ、攻撃に行くぶん、守備の負担っていうのは、かなりチーム全体として後ろに重くかかっていた部分があるので。そのバランスがね、地力がないと上にはいけないのかなと思いました」と、過去2戦で負ったビハインドを取り戻すことが難しかったという。

 また、後半からコロンビアはMFハメス・ロドリゲスを起用してきた。背番号10は圧倒的な存在感を示し、1得点2アシストの活躍を見せた。『エース』といわれる存在の大きさを、内田はこの大舞台で改めて痛感させられた。

「彼が入ると、どうしても真ん中でボールが収まるので、サイドの僕たちは真ん中に絞られました。失点したシーンもそうですけど、ロングシュートを警戒したところで、サイドをうまく使われてしまう。彼のようなキープレーヤーが入ってくると、なかなかつかみどころがなくなるので、難しいかなと思います」

 日本の選手たちは、個の力が足りないと意識して4年間を過ごしてきた。普段、欧州でプレーしている内田は「普段そういうレベルでやっていますし、ある程度イメージはできていました」と話すが、やはりゴール前で違いを出せる個の不在は、W杯でも大きかった。

「大きな大会になって、勝負所で点を取れる選手っていうのが、各チームに1人、2人はいて、チームとしても勝負どころっていうのが分かっている。そういうところで、パワーが発揮できるチームが上には進んでいるかなって思います」

 4年後のロシアW杯までに、何を高めるべきか。そう問われた内田は「課題とか、夢とか、目標っていうのを、下の世代に託すってのはどうかと思いますけど、僕らの大会は終わってしまったので」と、答え、自分がその舞台に立っていることは、イメージできない様子だった。そして「もちろん、今のサッカーをしている高校生とか小学生はうまいですけど、『ここ』っていうところでヒーローになれる選手は出てきてほしいです」と、勝負どころをモノにできる才能の出現を求めた。

◆普段通りを心掛け、大舞台で堂々たるプレーを見せた内田が明かす「4年間の苦悩」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140625/205474.html?view=more


コロンビア戦に先発フル出場した日本代表DF内田篤人 [写真]=FIFA via Getty Images


 2月9日のブンデスリーガ・ハノーファー戦で右太もも裏を痛め、公式戦から4か月近くも遠ざかった内田篤人(シャルケ)。5月27日のキプロス戦(埼玉)で戦線復帰し、6月初旬にアメリカ・タンパで行われたコスタリカ戦、ザンビア戦で少しずつ出場時間を伸ばし、2014年ブラジル・ワールドカップ本番に備えていた。それでも、大会前は「試合勘が不足している内田が3試合をフルで戦い抜くのは難しいだろう」という見方が大勢を占めていた。

 ところが、「普段通り」を心掛ける内田は14日の初戦・コートジボワール戦(レシフェ)から攻守両面で堂々と世界と対峙した。長友佑都(インテル)と香川真司(マンチェスター・U)の左のラインが相手に研究され、持ち味を全く出せなくなる中、内田の右サイドは攻撃の起点としてチームを活性化していた。

 その流れは19日のギリシャ戦(ナタル)、24日のコロンビア戦(クイアバ)も変わらなかった。ギリシャ戦では相手のエース・サマラス(セルティック)に仕事らしい仕事をさせず、自ら決定的なシュートを放ち、この日最大のビッグチャンスだった大久保嘉人(川崎フロンターレ)のフリーのシュートをお膳立てした。コロンビア戦でも前半終了間際の岡崎慎司(マインツ)の同点弾の起点となるドリブルでの攻め上がりを披露。チームとしては最終的に4点を奪われ、惨敗を喫したものの、内田自身は懸命のカバーリングを見せ、守備崩壊を防ごうと最後まで必死に走り抜いた。

「どうしても自分たちが勝たなきゃいけないのは分かってましたし、前半ギリシャが勝ってるって情報も入ってましたし、その中でバランスを崩して前に行ったから、こういうサッカーになっちゃったんじゃないですかね。僕自身はサイドから何回か嘉人さんにぶつけたシーンがありましたし、こういう大会ではセットプレーで点が取れたら楽なんですけどね。ただ、相手の選手はつねに僕らが上がった後ろを狙ってましたし、向こうの戦略通りって気がしますけどね。日本は進歩しているとは思いますし、いろんな選手が海外に行ってやれてるのもそうだと思いますけど、世界は近いけど、広いなって感覚があります。それはこの大会で思ったことじゃないけど。ドイツに行ってすぐ感じたし、なんか近くなったような気もするけど、やっぱり広いですよ、世界は」と試合後のミックスゾーンに現れた内田はいつものように淡々と敗戦を分析していた。

 そんな内田だが、今大会では日頃戦っている通りの実力をストレートに出せた数少ない選手といっていいだろう。それも内田が再三、口にしてきたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)など大舞台の経験値から来るものだろう。

「俺、いつも通りって何回も言ってましたけど、本当にいつも通りやれればいいと思ってた。4年前に試合に出られなくて、『ワールドカップはどんなもんだろう』と思ってたけど、普通のサッカーの試合でしたし、変わらなかった。だけどやっぱり結果が出ないとね。負けてみなさんの前でしゃべっても何の説得力もないし、かっこ悪いですから。ホントに結果が全てだと思いますよ」とこれまで勝利に誰よりもこだわり続けてきた内田は、1分2敗の勝ち点1のグループ最下位という屈辱的な結果を、内田は自分なりに静かに黙って受け止めるしかなかった。

 とはいえ、自分が主力として戦った大舞台で、これだけの惨敗というのは、鹿島アントラーズやシャルケという名門クラブでプレーしてきた内田にはあまりないこと。やはり耐え難い気持ちはあるだろう。本人の口からは、こんな言葉も飛び出した。

「俺はシャルケの方がいいプレーができるんだけどね(苦笑)。何でかな…。そこはこの4年間、ずっと悩みましたけどね。そこが分かってたらね…。周りに誰がいるとかそういうことじゃないけど」と内田は代表における自分の役割やパフォーマンスにどこか戸惑いを抱き続けてきたようだ。

 それがテレビインタビューでの「代表引退を考えている」という発言につながったのだろう。ただ、本人は「このまま下の世代に任せるのもどうかと思う」ともコメントしており、まだまだ代表への執着もある。ブラジルでの屈辱的惨敗の悔しさをどこかで晴らしたいという思いも少なからずあるはずだ。

 今大会の日本代表に希望をもたらした右サイドバックには今後の身の振り方を考える時間は確かに必要だ。ただ、こんな形で終わって欲しくはない。内田の高いレベルの国際経験値を日本サッカー界はまだまだ必要としている。内田自身の進化が、日本代表の成長につながるのは間違いない。そういう意味でも、内田には4年後に向けて今一度、闘志を奮い立たせてもらいたいものである。

文=元川悦子

◆内田篤人、日本代表引退の可能性を示唆「ずっと思っていた」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140625/205319.html?view=more


コロンビア戦にフル出場した内田 [写真]=Getty Images


 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第3節が24日に行われ、日本代表とコロンビア代表が対戦。コロンビアが4-1で勝利し、3連勝でグループリーグ首位通過を決めた。敗れた日本は1分2敗のグループ最下位で2大会ぶりにグループリーグで姿を消すこととなった。

 同試合にフル出場した内田篤人は試合後、「自分たちが努力してきた部分が報われないというのは、本当に残念ですけど、勝負の世界はタラればもないですし、勝ち負けが出るスポーツなので、しょうがないかなと思います」と、割り切ったコメントを残す。

 1分2敗、コロンビア戦では4失点を喫する内容となったが、「難しいゲームにしてしまったのは自分たちですから、まだまだ未熟ですし、世界が近づいてきてはいるんですけど、まだまだ広いというのを、この大会を通じて思ったわけではないですけど、前から思っていたことなので、それが結果として現れただけかなと思います」と続け、振り返った。

 さらに代表引退の可能性を問われると、「考えています。日本に帰って少し休んで。そのことに関しては今から考えることではないし、ちょっと前からずっと考えていたことなんで。ずっと思っていたので、人には言っていなかっただけですし」と答え、現在26歳、4年後のロシア・ワールドカップ出場にはまだ十分な年齢で迎えられながらも、代表引退をほのめかした。

◆内田、代表引退へ「ずっと前から考えていた。人に言っていなかっただけ」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140625/jpn14062508340013-n1.html



 ブラジルワールドカップ1次リーグC組(24日、日本1-4コロンビア、クイアバ)日本代表DF内田篤人(26)=シャルケ=が、コロンビア戦に敗戦後、代表引退を宣言した。

 試合後のインタビューで今後について問われると「代表引退? 考えてます。日本に戻って少し休んで…。(代表引退は)ずっと前から考えていた。人に言っていなかっただけです」とW杯を最後に代表から退く考えを明かした。

 内田は静岡・清水東高から2006年にJ1の鹿島に入団し、10年からドイツ1部リーグのシャルケでプレー。同年のW杯南ア大会も代表入りした。今大会は右サイドバックとして1次リーグ全3試合にフル出場した。

◆独り歩きしてしまった“自分たちのサッカー”、内田が語った「普段通り」の意味(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140625/205605.html?view=more



 大きな期待を背負い、小さからぬ野心を抱いた日本代表の旅路は、わずか十日余りで閉幕を迎えてしまった。

 敗因を一つに限定するのは不可能だし、それはそもそも不正解でもあるだろう。複数の要因があって、日本は敗れた。今年に入って主力選手に不調や負傷が相次いだのは不運だったと言えるし、それを補うだけの力がなかったとも言える。ただ悔やまれるとしたら、そして後世の教訓とすべきはやはり、初戦の内容だ。

「自分たちのサッカー」というフレーズが独り歩きしてしまった感があるが、個人的には内田篤人が使っていた「普段どおりにやる」という言葉のほうがしっくり来る。「自分たちのサッカー」と言っても、何も相手のことを何も考えずにプレーするというニュアンスではないだろう。「やってきたことをやる」。そういう意味だったと解釈していた。

 できなかった理由は幾つかあるが、平常心を欠いたように見える選手が複数いたことが大きかった。長谷部誠や本田圭佑、遠藤保仁といったW杯を知る経験豊富な選手たちが軒並み負傷明けだったり不調だったことが大きく、経験のない選手をサポートする余力がなかったのかもしれない。いずれにせよ、「普段どおりにやる」ことができぬままに日本は敗れた。

 これを「メンタルが弱かった」と総括してしまうのは簡単だ。実際、「ブログを更新していたのは戦う気構えがなかった証拠」なんて批判まで目にしたのだが、個人的には真逆の見解、感触を持っている。

「ブログくらい普通に更新しておけ」と。

 普段どおりに戦ったという内田は、確かに普段どおりの強さを見せてくれた。日本の選手に必要だったのは修行僧のような禁欲さで自分を律し、古の武人のような潔癖さで決死の思いを固めることではなく、もっとリラックスし、もっと普段着の状態でこの場へ挑むことではなかったのだろうか。

 普段からブログを更新している選手ならば、更新すればいいのだ。カードゲームで自分のカードが当たらないと大量購入してしまった絵をアップしてもいいだろう。齋藤学が変なカエルとツーショットで収まっている写真が、大爆笑の的になっているのでも良かったと思う。

 もちろん、気合いは大事だ。集中力も重要だ。しかし、ガチガチになってしまって、気負いの余りに持っている力を十全に出せていないように見えた選手たちのことを思うと、必要だったのは「ブログを更新しないこと」ではなくて、もっと普段着でいることだったのではないかと思う。内田は「普通のサッカーの試合」としてW杯に臨んだと言う。彼ほどの精神性を持つのは簡単ではないと思うが、過緊張で試合に入ったのはもったいなかった。

 普段どおりのサッカーをしようとして、普段どおりの力を出せなかった今大会。4年後への教訓を考えるなら、それは「気合いが足りん! もっと真面目にやれ!」といったネガティブな精神論ではなくて、いかにしてリラックスして普段どおりに試合へ入るかというポジティブな精神論ではないだろうか。

 これから4年、新しい日本代表が新しい形でスタートを切る。その代表がロシアでの戦いへと臨むときに掛けるべきは、「修行僧のようになれ!」ではなくて、「普段どおり、リラックスしてやれば大丈夫だ」という言葉でありたいと思っている。

文=川端暁彦

◆【W杯】内田「地力まだ足りない」力の差を痛感(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140625-OHT1T50079.html



 ◆ブラジルW杯 ▽1次リーグC組 日本1―4コロンビア(24日、パンタナル・アリーナ)

 前半は1―1の同点で折り返したが、後半に3失点し惨敗。DF内田篤人(26)=シャルケ04=は「前がかりにならざるを得ず、バランスが難しかった」と振り返った。

 1次リーグを最下位で敗退し「地力はまだ足りないと分かった上で、どうにか勝っていこうとしたが、うまくいかなかった。努力は報われなかったが、勝負の世界ではしょうがない」と力の差を痛感した様子だった。

◆内田「地力がないと上には…」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/brazil2014/news/f-sc-tp0-20140625-1323436.html

<W杯:日本1-4コロンビア>◇1次リーグC組◇24日◇クイアバ

 日本代表DF内田篤人(26=シャルケ)は、右サイドバックとして、豊富な運動量からチャンスを作った。シュートも1本放ったが、得点にはつながらなかった。敗戦を振り返り「シュートまでは行けていた。いい形を作れている部分はあった。攻撃に行く分、守備の負担が後ろに重くかかった。地力がないと上には行けないのかなと思う」と冷静に話した。

 途中出場で1得点とアシストも記録した、コロンビア代表MFロドリゲスについては「彼のようなキープレーヤーが出てくると、つかみどころがなくて難しい」と話した。1次リーグ3戦に出場したが、勝利には結びつかなかった「努力は報われなかったですけど、これも勝負の世界なので仕方がない。サッカーの難しさ、国で戦うことをあらためて思い知った」。

 4年後のW杯へ問われると、自身の目標については明言しなかった。「課題とか夢、目標は下の世代に託すのはどうかと思うけど、僕らの大会は終わってしまった。今のサッカーをしている小学生、高校生はうまいけど、ここぞという所でヒーローになれる選手が出てきてほしい」と後輩たちへメッセージを送った。

◆2試合で先発出場も無得点…大迫勇也「もっともっと成長したい」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140625/205510.html?view=more


W杯で2試合に先発した大迫勇也 [写真]=Getty Images


 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第3節が24日に行われ、日本代表とコロンビア代表が対戦。コロンビアが4-1で勝利し、3連勝でグループリーグ首位通過を決めた。敗れた日本は1分2敗のグループ最下位で2大会ぶりにグループリーグで姿を消すこととなった。

 コロンビア戦では出場機会がなかった大迫勇也は試合後、「最後のところがすごく重要だと思うし、個で上回っていければ、チームとしても上回れると思った。そこは強く感じた」と、話した。

 大迫は2試合に先発出場したが、「初戦もそうだし、細かくボールを保持して、裏を走られて、体力を奪って攻めるという感じだった。しっかり守って、全員で引いて我慢するというシーンで崩しきれなかったというのもあるし、3戦目はカウンターで失点してしまったというのがあるので、すごく悔しい」と、コメント。第1節のコートジボワール船よりも第2節ギリシャ戦の内容の方が良かった理由は、「個人の問題じゃなくて、チーム全体の意識だと思う」と、語った。

 そして、今大会で得たものを問われると、「一番は、もっともっと成長したいなという思いがさらに強くなったこと。このままじゃ終われないし、もっともっと成長したい」と、話し、今後を見据えた。

◆大迫 最後は出番なし…1部ケルンで自分のプレー磨く(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/26/kiji/K20140626008444330.html

W杯ブラジル大会1次リーグC組 日本1―4コロンビア (6月24日 クイアバ)



 FW大迫は開幕から2試合連続で先発したが、最終戦は出番なしに終わった。

 無得点で大会を終え「悔しさだけが残るW杯。ゴールを取れなかった。そこが一番。もっと成長しないといけない」と肩を落とした。すでに今季所属したドイツ2部1860ミュンヘンから、1部のケルンへの移籍が決定。さらに上の舞台で自身のプレーを磨いていく。

◆大迫「もっと成長しないと」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/brazil2014/news/f-sc-tp0-20140625-1323669.html

<W杯:日本1-4コロンビア>◇1次リーグC組◇24日◇クイアバ

 FW大迫勇也(1860ミュンヘン)のコメント。

 「悔しさだけが残るW杯。ゴールを取れなかった。そこが一番。もっと成長しないといけない」。