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2014年9月13日土曜日

◆シャルケの内田篤人、復帰は持ち越しに…ボルシアMG戦欠場が決定(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20140913/231648.html?view=more


シャルケの内田篤人(左)、復帰は次節以降に持ち越し [写真]=Bongarts/Getty Images


 13日に行われるブンデスリーガ第3節で、ボルシアMGと日本代表DF内田篤人のシャルケが対戦する。

 8月19日にチームの合同練習に合流し、4日に行われたTSVシュタインバッハ(6部)との練習試合で実戦復帰を果たした内田は、今節も欠場することとなった。クラブの公式HPが伝えている。

 同HPは、ボルシアMG戦に臨む選手たちのコンディションを紹介。「守備陣の顔ぶれを少し変更する必要が出てくる」と前置きし、8月30日のブンデスリーガ第2節バイエルン戦で左ひざを痛めたドイツ人DFヤン・キルヒホフと筋束断裂を負ったブラジル人DFフェリペ・サンタナ、全治2週間の負傷離脱が発表されたカメルーン代表DFジョエル・マティプの欠場を伝えた。

 そして、復帰を目指す内田についても言及。「念願のメンバー入りはならず、先日のテストマッチで45分間プレーすることができたものの、膝蓋腱炎が治りきらずに(イェンス)ケラー(監督)のオプションからは外れている」と、メンバー外であることが明かされた。

 また、ドイツ代表MFユリアン・ドラクスラーとオランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールについては、コンディション不良により、出場可否が当日判断となることが明らかとなった。

◆初出場初得点の鮮烈デビュー…柴崎岳は日本代表の新たな心臓になれるか(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140912/231399.html?view=more


ゴール後に、珍しく喜びを爆発させた柴崎 [写真]=Getty Images


 まさに、言い得て妙である。

 ハビエル・アギーレ監督はベネズエラ代表戦後、新戦力の活躍について、「新しい代表の選手が良いプレーをして、しかも結果を残した」と話し、「新しい血が注入された」と喜んだ。途中投入された武藤嘉紀は、勢いよく飛び出し豪快な先制点を挙げたプレーぶりから、まさに“新鮮な血液”だった。

 一方、A代表デビューを果たした柴崎岳は、少し趣が異なる。滞りなく血液循環させるように長短交えたパスでチームを動かすプレーとポジションを考えれば、むしろ心臓と表現した方がしっくりくるのではないか。

 アルベルト・ザッケローニ監督体制だった2年半前に代表初招集を受けていた柴崎は、長らく日本代表の屋台骨を担った遠藤保仁の後継者と目されてきた。10代から将来を嘱望され、22歳となり新体制の船出とともに、ついに代表での第一歩を刻んだわけだが、気になる点は中田英寿や遠藤が背負った背番号「7」を引き継いだように、プレーでも偉大な先輩と同様、チームをけん引できるかどうかだろう。

 ただ、鮮やかなダイレクトボレーによる代表初ゴールをはじめ、鮮烈な印象を残したベネズエラ戦でのパフォーマンス以外でも中心選手に上り詰める可能性は感じさせる。プレーに対する考え方が、どこか指揮官とリンクしていそうなのだ。

 柴崎はデビュー戦について、「ボールを持たないところにおいても、自分の判断やプレーを積極的に表現したいと思っていた」と振り返ったが、8月28日のメンバー発表会見の席でアギーレ監督も、「(選手は試合の)88分間はボールを持っていない。では、その88分の中で、選手は何をしているのか。私はそれを見る」と口にしていた。偶然と思えばそれまでだが、両人ともオフ・ザ・ボールの質にこだわりを見せていたところは興味深い。

 そして、もう一つ。試合後の会見でアギーレ監督は「選手には枠から飛び出して、自分のプレーをしてほしいとリクエストした。自由にプレーしたくない選手はいないと思いたい。ある形を選手には与えるが、それを発展させるのは選手の自由」と、語った場面があった。

 指揮官のコメントは、「日本人選手は形にはめてプレーすることは得意でも、アイデアを発展させたり自身の判断でプレーするのは苦手とされている。この2試合を通じ、選手がピッチ上で監督のアイデアを発展させる能力があると感じたか」という問いに対する回答だった。そして、図らずもベネズエラ戦の前日に柴崎は「監督は自分のやり方を完全に教えてくれるのか、トレーニングから意図を読み取らないといけないのか」という質問に答えている。

「トレーニングの意図は伝えてくれますし、それと同時に徐々に一握りではありますけど、監督のやりたいサッカーが段々出始めているところで、練習からどういうことをしたいのかという部分が見えてくることもあります。一つのことを偏って押し付けているわけではないので、選手と監督のお互いにいい関係でトレーニングできているかなと思います」

 技術の高さはもちろん、バランス感覚や対応力が魅力の柴崎である。要求に応えつつ、自身の特長を上乗せしていく点に不安はないだろう。論じられるべきは、どれほど高いレベルでこなせるかになる。

 代表招集前、「次のワールドカップでは26歳。今は22歳ですけど、本当にいい歳でワールドカップを迎えられると思うし、最初から選ばれてずっと入っていきたい」と語っていていたことからも、彼の描くグランドデザインは壮大なものだろう。

 柴崎本人も、「世間的に見れば代表の7番というのは、過去に偉大な選手がつけていた背番号なのでそういう見られ方はされると理解しつつ、僕自身のプレーを出せればいい」と自覚も十分。ならば、「背番号にはそんなにこだわりはない」と語っていることを承知しながらも、敢えて中田と遠藤に並び、そして越えていくような活躍を願いたい。

 日本代表の新たな心臓と言えるような活躍を。

◆大宮渋谷監督初陣飾れるか/大-鹿23節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140913-1365767.html

<J1:大宮-鹿島>◇第23節◇13日◇熊谷陸

 18時キックオフ。

 【大宮】前節、浦和に敗れて大熊監督が解任。渋谷コーチが新監督に昇格した。10日の天皇杯はJ2愛媛を相手に、先制点を許しながらも逆転勝ち。得点は2点にとどまったが、内容は完勝だった。ただし鹿島は愛媛とはレベルが違う。柴崎を中心とした攻撃陣をいかに封じるかが、降格圏脱出へのかぎとなる。

 【鹿島】リーグ戦のアウェー大宮戦は3戦未勝利と相性が悪い。その中で、9日の親善試合ベネズエラ戦で日本代表デビューし、ゴールを決めたMF柴崎が攻守の要になる。CBはDF植田がアジア大会出場のため離脱。DF青木も出場停止で層が薄くなっている。

◆【J1第23節予想スタメン 大宮vs鹿島】リーグ戦9試合負けなしと好調の鹿島、代表初得点を挙げた柴崎の出来に注目(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20140912/231412.html


9日のベネズエラ戦で日本代表初ゴールを挙げた柴崎 [写真]=兼子愼一郎

■大宮アルディージャ 天皇杯では若手が活躍、チーム一丸で残留を目指す

 リーグ戦での不振を受けて大熊清監督が解任、コーチを務めていた渋谷洋樹氏が新監督に就任した。「大熊さんが解任となったが、選手も責任を感じている。とにかく残り試合を戦い残留しないといけない」(橋本晃司)とチームはJ1残留に向けて再スタートを切る。

 新監督の初戦となった天皇杯、ホームで行われた愛媛戦は、ここ最近続いている先制点を取られて追いかける展開となったが、なんとか逆転勝ち。「練習序盤のパス練習から緊張感がある。雰囲気が変わった」(和田拓也)と、新体制になったことにより、選手たちは良い変化を肌身で感じている。「みんなにチャンスがある」(橋本)と、リーグ戦の先発メンバーがまだ見えてこない点は、チーム内競争を生むという意味で効果が現れている。天皇杯では先発に左SB高瀬優孝、途中からではあるがCB藤井悠太、左SHに泉澤仁と若い選手が起用され、実戦で活躍して勝利を手にした。若い選手も含め、勝つために何が必要なのかを再確認できたはずだ。そして「(残留に向けて)やらなくてはいけない」(泉澤)と責任感も生まれている。

 今節の対戦相手は鹿島。「リスペクトしながら自分たちの色を出したい。まず負けないこと」(橋本)と自分たちのやりたいことを出しながら、新しいチームがどう戦うのかに注目だ。近年、僅差の勝ち点や得失点差で降格、昇格が決まる場面も少なくないJリーグ。橋本の言うように「まず負けないこと」は、何より勝ち点が必要な今の大宮にとって一番重要なことだろう。(上野直彦)

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
北野貴之
DF
今井智基
高橋祥平
横山知伸
中村北斗
MF
渡邉大剛
和田拓也
金澤慎
家長昭博
FW
ドラガン・ムルジャ
ズラタン


■鹿島アントラーズ 小笠原らが復帰、好調を維持するダヴィにも注目

 前節はFC東京に引き分けたものの、8月を4勝1分、目下9戦無敗と勢いを継続することができた。浦和追撃の手を弛めないためにも、今節は非常に重要な一戦となる。前節は出場停止だった小笠原満男が先発に戻り、再び柴崎岳とコンビを組むことになるだろう。その柴崎は日本代表デビュー戦で初ゴールを決めるなど、舞台が変わっても力を発揮することができた。水、木と別メニューでの調整が続いたが、今季のキーワードは“継続”。22歳にして小笠原とともにチームを引っ張ることが求められているだけに、リーグ戦全試合先発を継続するだけでなく、良いパフォーマンスを出し続けることにも期待したい。

 攻撃陣の調子は良く、ダヴィは5試合で4得点と絶好調。チームが作るチャンスをフィニッシュに結びつけられるようになってきた。2週間ぶりの試合ということもあってチームの休養は十分。全員が献身的に走るサッカーが見られるだろう。

 とはいえ、試合勘のなさは懸念材料の一つ。相手は天皇杯を挟んで中二日とフィジカル面に不安を残すものの、少なくとも試合勘はある。そこで遅れを取らず、試合開始からうまく入ることが試合のペースを握ることにつながるはずだ。熊谷での大宮戦は2007年8月以来。7年前の一戦は、後半終了間際に内田篤人のクロスを増田誓志が押し込み、劇的な逆転勝ちを収めた試合だった。

 U-21日本代表に植田直通、U-19日本代表に杉本太郎が招集されており、前節退場した青木剛は出場停止。山村和也にとっては前節のミスを取り返す絶好の機会となる。(田中滋)

■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
山村和也
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ
FW
ダヴィ

◆【J1:第23節 大宮 vs 鹿島】プレビュー:渋谷新監督の大宮、リーグ戦で迎える最初の試練。最高難度の鹿島塾、試験の合否は?(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00178622.html

9月13日(土)J1 第23節 大宮 vs 鹿島(18:00KICK OFF/熊谷陸)
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10日の天皇杯愛媛戦で、渋谷洋樹新監督の初陣を勝利で飾った大宮。だが、5月6日のF東京戦以来リーグで10試合勝星がなく、順位も17位という現実は変わらない。初めてJ1チームを相手にするこの第23節こそが、新体制にとって最初の本試験といえる。相手は対照的に、5月10日の川崎F戦以来9試合無敗を続け、順位も3位と優勝を争う鹿島。大宮にとってはいきなりの正念場だ。

中2日と準備期間はあまりに短いが、渋谷監督いわく「ずっと(就任から続けている練習の中に)鹿島に向けてのトレーニングも入れている」。22試合で45失点、リーグワーストタイの失点数を減らすべく、日々の練習では攻撃よりも守備に重点を置いてきた。新しい守備のコンセプトは「ボール中心の守備」。人に付くのではなく、コンパクトな陣形を保ちながら、ボールの位置やホルダーのボールの持ち方によって絶えずポジショニングを修正する。「相手が愛媛でも鹿島でも、その基本は同じ。(違いは)最後のシミュレーションなので、そこをしっかり確認してイメージさせたい」(渋谷監督)と、準備の度合はともかく強敵に立ち向かう覚悟はできている。
ではその守備の完成度はどうか?愛媛戦を見る限り、大きく改善はしていないというのが正直なところ。全員が高い集中を保てているときは良かったが、だれかが集中を欠いたり、ミスやアクシデントで少し泡を食うと、たちまち人に付くのかスペースを見るのかが曖昧になった。愛媛にバイタルエリアを自由に使われ、「相手の最後のところの質(の低さ)に助けられたところが多かった」と、試合を終えて守備陣は口にした。渋谷監督も「思ったよりはよくやってくれているが、予想の範疇でボールが動かされているかというと、プレッシャーのタイミングやズレの距離をもっとやらなければいけない」と、まだ発展途上であることを認める。

その発展途上の守備で大宮は、22試合で43得点とリーグ最多得点の鹿島の攻撃に立ち向かう。「前回の試合でもかなりボールを回されたし、今回もそうなると思う。ボールの出どころを抑えるのも大事だけど、最後のところ(FW)が強烈なので、そこをとにかく抑えないといけない」(和田拓也)。いかに前線からパスコースを限定し、予測可能なボールを入れさせ、入ってきたところに厳しく行ってボールを奪えるか。「鹿島は裏へのボールも蹴ってくる可能性がある」(渋谷監督)が、そこでコンパクトさを失わず、全員が一定の距離感で動くことが生命線となる。そして「ボールを奪ったときは、しっかりボールをつないで攻める」ことで、守備の時間を減らしたい。


愛媛戦からスタメンがどれくらい入れ替わるかも注目だ。ムルジャをベンチに温存したことで、鹿島戦ではズラタンとの2トップが濃厚。センターバックも菊地光将、高橋祥平が復帰するだろう。愛媛戦でのサイドハーフは家長昭博と橋本晃司だったが、「愛媛に対してはカットインして中に入れる選手を使いたかった」(渋谷監督)意図があったといい、鹿島に対してのチョイスはまた変わってくる。そこはボランチも同様で、ユース時代からの教え子で渋谷監督の戦術をだれよりも理解する金澤慎や、前回対戦では古巣相手に奮闘を見せた増田誓志の起用も考えられる。

鹿島に関しては、ヤマザキナビスコカップも天皇杯もなかったが、植田直通がアジア大会出場のため不在で、柴崎岳が日本代表に招集され9日のベネズエラ戦にフル出場。ただチームは優勝争いをしており、大宮を相手に取りこぼしは避けたいだけに、回避する可能性は低い。リーグ9戦負けなしとはいえ引き分けも多かったが、8月以降は4勝1分。「守備がしっかりしていて、ダヴィを中心に若いアタッカーも好調。ボランチには小笠原満男と柴崎が攻撃を組み立てる、スキがないチーム」(渋谷監督)というのは、リップサービスだけではない本音だろう。

彼我のチームの完成度を考えれば大宮の不利は明白であり、最初の本試験としては難易度が高すぎる。ただ、短期間でチームを完成させるのは常識的に無理なのだが、その無理ができなければ降格圏から逃れることができない立場に、新監督と大宮は置かれている。11日のミーティングでは、選手の家族も協力したモチベーションビデオが上映され、残留のために「1戦必勝」(渋谷監督)の思いを新たにしたという。試験結果がどう出るか?ファン・サポーターも落ち着かないままキックオフを待つことだろう。

以上

2014.09.12 Reported by 芥川和久