大分と対戦した鹿島は5ゴールを奪い大勝した [写真]=J.LEAGUE PHOTOS,. INC
新シーズン開幕に先駆けて、Jクラブが集って開催されるプレシーズン大会「Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」の宮崎ラウンドが1日、宮崎県内のKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場でスタート。同日行われたAFCチャンピオンズリーグでアジアとの二冠を狙う鹿島アントラーズと、2シーズンぶりのJ1復帰を目指す大分トリニータが対戦した。
先手を取ったのは大分だった。立ち上がりから出足の良さを見せると、4分に相手の横パスを奪った岡本英也が前線へつなぎ、これを受けた為田大貴が左足で狭いコースを突いて早々に先制点を奪う。対する鹿島は相手3バックのサイドに生まれたスペースを有効に活用して流れを引き寄せ、35分に左サイドからの折り返しを遠藤康が蹴り込んで同点とした。
後半、大きくメンバーを入れ替えた鹿島は48分に土居聖真がショートカウンターから相手GKとの一対一を冷静に決めて逆転に成功。だが、大分も縦パスから左サイドを崩して最後は新加入のエヴァンドロがゴール。田坂和昭監督が「2点目はいい形で決まった」と振り返ったように、鮮やかな攻撃で試合を振り出しに戻した。その後、両チームともポストやバーを直撃するチャンスを作りながら終盤を迎えたが、終盤に強さを見せたのは鹿島だった。84分、山本脩斗の左クロスに西大伍が頭で合わせたシュートがバーを叩くと、これをボランチの位置から飛び出した山村和也が押し込んで勝ち越す。さらに90分、90+2分と本山雅志が立て続けに決め、終わってみれば5-2の大勝。「始動からフィジカルを追い込んでいて、今は疲れがピーク」(西)という状況ながら、今シーズン初めての対外試合でキッチリと結果を出した。だが、キャプテンマークを巻いてフル出場を果たした小笠原満男は「疲れていることを理由にしてはいけない」とプロフェッショナルに徹するコメント。「修正点はチーム内で話し合います」と厳しい口調で語った。
一方、敗れた大分の田坂監督は「いい部分を出せ、悪い部分も明確になった。この時期に練習試合でなく、プレシーズンマッチを戦えるのはありがたい。次に向けていい準備ができる」と内容や試合環境に充実の表情を見せていた。
宮崎ラウンドの次戦は4日、アビスパ福岡が登場して鹿島と対戦する。
文=青山知雄
先手を取ったのは大分だった。立ち上がりから出足の良さを見せると、4分に相手の横パスを奪った岡本英也が前線へつなぎ、これを受けた為田大貴が左足で狭いコースを突いて早々に先制点を奪う。対する鹿島は相手3バックのサイドに生まれたスペースを有効に活用して流れを引き寄せ、35分に左サイドからの折り返しを遠藤康が蹴り込んで同点とした。
後半、大きくメンバーを入れ替えた鹿島は48分に土居聖真がショートカウンターから相手GKとの一対一を冷静に決めて逆転に成功。だが、大分も縦パスから左サイドを崩して最後は新加入のエヴァンドロがゴール。田坂和昭監督が「2点目はいい形で決まった」と振り返ったように、鮮やかな攻撃で試合を振り出しに戻した。その後、両チームともポストやバーを直撃するチャンスを作りながら終盤を迎えたが、終盤に強さを見せたのは鹿島だった。84分、山本脩斗の左クロスに西大伍が頭で合わせたシュートがバーを叩くと、これをボランチの位置から飛び出した山村和也が押し込んで勝ち越す。さらに90分、90+2分と本山雅志が立て続けに決め、終わってみれば5-2の大勝。「始動からフィジカルを追い込んでいて、今は疲れがピーク」(西)という状況ながら、今シーズン初めての対外試合でキッチリと結果を出した。だが、キャプテンマークを巻いてフル出場を果たした小笠原満男は「疲れていることを理由にしてはいけない」とプロフェッショナルに徹するコメント。「修正点はチーム内で話し合います」と厳しい口調で語った。
一方、敗れた大分の田坂監督は「いい部分を出せ、悪い部分も明確になった。この時期に練習試合でなく、プレシーズンマッチを戦えるのはありがたい。次に向けていい準備ができる」と内容や試合環境に充実の表情を見せていた。
宮崎ラウンドの次戦は4日、アビスパ福岡が登場して鹿島と対戦する。
文=青山知雄