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[4.29 J1第8節 清水3-3山形 アイスタ]
清水エスパルスとモンテディオ山形のともに降格圏の16位と17位に沈むチーム同士の対戦は、3-3の引き分けに終わった。しかし、終盤戦に大きな驚きを見せた一戦になった。
試合は開始3分に動いた。清水は左サイドからのFKを獲得すると、MF八反田康平の早いキックをニアでDF枝村匠馬が頭に当て、ゴールネットを揺らす。さらに同12分には左サイドを突破した八反田のクロスをFW長沢駿が合わせて2点目。そして同26分にはFW大前元紀の浮き球パスで抜けたFWピーター・ウタカが押し込む。システムを3-1-4-2に大きく変えた清水が、前半で試合を決めた……かに思えた。
しかし、ドラマは後半40分から始まった。山形はMF高木利弥のシュートのこぼれ球をFWディエゴが押し込み1点を返すと、同44分にはCKからFW中島裕希が押し込み、ついに1点差。そして、押せ押せの山形は後半アディショナルタイム4分、左サイドからの高木のクロスをFW林陵平が頭で合わせて、奇跡の同点劇を演じて見せた。
山形の1点目の前に林がゴールネットを揺らした場面がオフサイド判定となっていた。サッカーに“たられば”はないが、もしこれが決まっていたら、大逆転劇となるところだった。奇跡の同点劇に沸く山形サポーター。対する現実を受け入れきれない様子の清水サポーターだったが、試合後は大ブーイングを選手たちに浴びせていた。清水はリーグ戦の連敗こそ5戦で止めたが、未勝利は7戦まで伸びている。