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2015年4月22日水曜日

◆内田「完治優先」W杯2次予選初戦欠場も(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20150420-OHT1T50156.html

 ドイツ1部リーグ、シャルケ04は19日、所属する日本代表DF内田篤人(27)が右の膝蓋腱(しつがいけん)炎症のため、練習から10日間離脱すると明らかにした。ドイツ代表のドクターから診断を受け、休養を勧められた。当面は保存療法での完治を目指すが、治療には時間が必要なため、日本代表が参加する18年ロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦(6月16日・シンガポール)を欠場する可能性も出てきた。

 古傷に苦しむDF内田に休養勧告が下った。19日のドイツ1部リーグ、ヴォルフスブルク戦でベンチ外。理由について、シャルケ04のヘルト取締役は「このほど内田はミュンヘンでサッカー・ドイツ代表のチームドクターの診察を受け、休養を勧められた。現時点で手術は不要と判断された」と、今後10日間は練習から離脱することを明かした。

 内田は昨年2月、試合中に右ひざを負傷。右ひざ裏の腱(けん)損傷と診断された。ブラジルW杯(昨年6月)には間に合わせたが、今季リーグ開幕(昨年8月)前に再び痛みが生じ、出遅れた。同9月に復帰後、痛みに耐えながらピッチに立ち続けたが、CLのRマドリード戦(3月10日・マドリード)以降、5試合連続で出場していない。

 シーズン中での離脱だけに状態は予想以上に良くない。関係者によれば、リーグ戦が中断した今年1月にも「治療専念策」が浮上したという。ただ、チームがCL参戦中だったこと、来季CL出場権獲得(リーグ4位以内)のために欠かせない戦力として、クラブが離脱回避を決めた。繰り返せば、選手生命の危機と言われるけがだけに休養勧告は時間の問題だった。

 シャルケ04のディマッテオ監督は「本人の健康が最重要。治療法については最終的には本人が決定する」と話した。また、日本代表が参加する6月のW杯アジア2次予選シンガポール戦について、完治していれば招集するが、日本サッカー協会はシャルケ04とともに「内田の完治優先」の考えで一致しており、痛みを抱えたまま招集する可能性は低いとみられる。

 ◆内田の負傷経過

 ▽14年2月9日 ハノーバー96戦で負傷。

 ▽16日 帰国後、都内の病院で精密検査。右太ももの肉離れ、腱の損傷との診断。

 ▽17日 都内でリハビリ開始。

 ▽3月16日 シャルケ04に戻りリハビリ開始。

 ▽5月27日 日本代表の親善試合キプロス戦で実戦復帰。

 ▽8月23日 右ひざ痛でハノーバー96とのリーグ開幕戦を欠場。

 ▽9月23日 ブレーメン戦で今季初出場。

 ▽15年1月 右ひざ痛のためアジア杯に参加する日本代表を辞退。

 ▽3月10日 CLのレアル・マドリード戦で途中出場。その後5試合連続で出場せず。

 ▽19日 シャルケ04が10日間の休養を発表。