http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160827/485551.html?cx_cat=page1
長引く右ひざのケガからの復帰を目指す内田篤人は、ゆっくりと歩みを進めている。日本でのリハビリを終えた内田は7月に渡独。シャルケのオーストリア合宿ではセカンドチームで全体練習に部分的に合流したそうだが、症状が悪化したことで8月下旬に一度日本へ帰国し、2週間ほど治療を受けることになった。順調に回復すれば、渡独後トップチームの練習に部分的に合流する予定だという。
復帰が遅れ、最後の出場となった2015年3月のチャンピオンズリーグ・レアル・マドリード戦からは1年半近くの時間が経ってしまった。クラブは昨シーズン、ジュニオール・カイサラ、ザシャ・リーターと2人の右サイドバックを補強したが、クリスティアン・ハイデルSDとマルクス・ヴァインツィール監督が就任し新たな船出となる今シーズンはセビージャからDFコケを獲得した。欧州の舞台でも経験豊富なコケの加入は内田の不在を十分に埋めうる補強であったが、そのコケも右ひざの靭帯を痛めて長期離脱が決まってしまった。クラブとしても内田の早期復帰を望んでいるのが本音だろう。内田が戦列復帰を果たせば、カイサラとリーターの2人とポジションを争うことになる。長らくピッチから遠ざかっていたことを考えればまだ時間は掛かるだろうが、これまでの実績を考えればポジションを奪う可能性は十分にあるといえるだろう。
文=山口裕平