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2016年12月11日日曜日

◆鹿島・植田の出番だ!アフリカ王者対策へ先発抜てき濃厚/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161211/jle16121105040002-n1.html

アフリカ勢に負けない体の強さを持つリオ五輪代表のDF植田は先発が濃厚 (撮影・森本幸一)

 クラブチーム世界一を決めるクラブW杯は、11日に準々決勝が行われる。8日の1回戦を勝ち上がったJ1王者の鹿島(開催国枠)はアフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と対戦する。10日は大阪市内で冒頭15分以外を非公開として約1時間半調整。アフリカ勢対策として、リオデジャネイロ五輪代表DF植田直通(22)の先発抜てきが濃厚となった。

マメロディ・サンダウンズ戦を前に調整する鹿島・土居(左)=大阪市

 待ちに待った出番がようやく回ってくる。11日のマメロディ・サンダウンズ戦に先発出場が濃厚となったDF植田が胸を躍らせた。

 「今度は鹿島として世界の大会で頑張って、仲間たちと一緒に戦いたい。こういう経験はめったにない。楽しみ」

 この日の調整では主力組に入った。今回は前戦から中2日での試合で、ハードスケジュールでの国際舞台。石井監督は「過密な日程。チーム全員の力を合わせて戦わないといけない」とメンバー変更を示唆した。

 植田は今夏のリオデジャネイロ五輪では男子日本代表の一員として世界舞台を経験した。1次リーグ初戦でアフリカ勢のナイジェリアと対戦(●4-5)。五輪前の壮行試合ではU-23(23歳以下)南アフリカ代表と戦った経験(○4-1)もある。

マメロディ・サンダウンズ戦を前に調整する鹿島・植田(左)=大阪市

 元来の体の強さに加えて、アフリカ勢のプレーを肌で知る。南アフリカのチームである準々決勝の相手、マメロディ・サンダウンズを封じるには適任だ。

 22歳は今季のリーグ戦では第1ステージ(S)で15試合に出場し、ステージ優勝に貢献。17戦10失点の堅固な守備を誇る鹿島の主軸として活躍した。だがリオ五輪から帰国して臨んだ第2SはDF黄錫鎬にポジションを奪われ、17戦で6試合の出場にとどまり、悔しい後半戦となった。

 「たまっている分をぶつけたい」

 悔しさを晴らすのはこの世界舞台。植田の言葉には力がこもっていた。 (一色伸裕)

植田 直通(うえだ・なおみち)
 1994(平成6)年10月24日生まれ、22歳。熊本・宇土市出身。小3でサッカーを始める。大津高から2013年に鹿島入団。14年3月1日の甲府戦でJ1初出場、昨年4月16日の柏戦で同初得点。11年U-17W杯では過去最高に並ぶ8強入り。昨年1月のアジア杯で日本代表に初選出も不出場。今年1月、U-23日本代表としてリオ五輪最終予選優勝に貢献。J1今季21試合0得点、同通算53試合1得点。1メートル86、77キロ。