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[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
サッカーに限らず、ほとんどの世界で“たられば”は禁句だ。だが、もしあの場面で、DFセルヒオ・ラモスが退場になっていたならば…。そう思わせる場面が後半45分にあった。
2-2の後半45分、鹿島アントラーズがカウンターを仕掛けようとした場面、センターライン手前でFW金崎夢生が反転して抜け出そうとすると、レアル・マドリーのDFセルヒオ・ラモスがたまらず手をかけてしまう。このプレーにザンビア人のジャニー・シカズ主審は胸からカードを出しながら“現場”に近づいた。
しかしシカズ主審は思い直したかのようにカードをしまい直す。ラモスはすでに後半10分に警告を受けていたため、ここでイエローカードを貰えば、退場となるところだった。この場面で鹿島はGK曽ヶ端準まで詰め寄って猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。試合が壊れることを恐れたのか、結局カードは出ずに試合は再開された。
延長に入って、FWクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールによってレアルが制した試合だが、鹿島に数的有利が生まれていれば、また流れも変わっていたはずだ。