[3.4 J1第2節 浦和3-1C大阪 埼玉]
主導権を握った前半。浦和レッズはきっちりと2点を奪い、試合の流れを完全につかんだ。そして、その2得点に絡んだのがFW興梠慎三だった。
まずは前半22分、最終ラインのDF遠藤航がボールを持つと、「航からのパスコースがあって、ボールが出てくると思った」と遠藤からパスを呼び込む。そして、「同じラインに武藤(雄樹)がいるのが分かった」とスルーを選択すると、後方にポジションを取っていた武藤がボールを受けて相手マーカーを振り切り、右足のシュートでネットを揺らした。
さらに前半37分には高い位置でボールを奪った武藤がPA内のFWラファエル・シルバにパスを通すと、興梠はファーサイドにポジションを取る。「ラファはシュートがうまいので、GKが弾くのを狙っていた」。R・シルバのシュートはGK丹野研太に弾かれるも、興梠がきっちりと押し込んでリードを2点差に広げた。
「ごっつぁんゴールかも知れないし、ただ詰めただけかも知れない。けど、DFとの駆け引きもあったし、そこを狙うのがFWだと思う」
ACLでは2連勝を収めながらも、ゼロックス杯鹿島戦(●2-3)、J1開幕節横浜FM戦(●2-3)を落としていたこともあり、「ACLで良い試合をしてもJリーグで結果がでなくてもどかしかった」と語る。3-1で勝利を収めて今季リーグ初白星を獲得して白い歯を見せつつも、「ACLとJリーグ、両方のタイトルを獲るためにキャンプからやってきている。これからです」と気を引き締め直した。
(取材・文 折戸岳彦)
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