◆AFCアジアチャンピオンズリーグ第5戦 ▽E組 蔚山現代0―4鹿島(26日・蔚山文殊サッカー競技場)
E組の鹿島(Jリーグ1位)はアウェーで蔚山現代(韓国L4位)と戦い、FW金崎夢生(28)の2得点で4―0と快勝した。
FW金崎が1次リーグ突破への道を切り開いた。0―0の後半7分。味方のシュートを相手GKがはじいた所に走り込み、右足で先制点を押し込んだ。同22分には相手のバックパスを追い、GKのキックミスを誘発。そのままボールを拾い、右足でゴール上のネットを豪快に揺らした。「相手のミスもあったけど、ゴールできたのは自分にとっても良かった」と胸を張った。
リーグ磐田戦(22日・カシマ)で相手GKと交錯し、股間に裂傷を負った。経験のない負傷。不安もあり、鹿嶋市内の病院で検査を受けた。ピッチでは影響を感じさせず、アウェーで2得点。エースの仕事を果たした。「前半はあまり良い形ができなかったけど、90分を通して戦う姿勢じゃないけど、そういうのを出せたのは良かった」。今大会アウェー初勝利に導いた。
試合終了から約2時間後、首位ムアントンがブリスベンに3―0で勝利。1試合を残して鹿島の1次リーグ突破が決まった。敗れれば自力突破が消滅する可能性さえある重圧の中で4得点の快勝。悲願のアジア初制覇へ向け、第一関門を突破した。「日本勢はなかなかACL王者になれていない。ACL王者になってクラブW杯に出ることが我々の夢。そこに向かってしっかりやっていきたい」と石井正忠監督(50)。金崎も「こういう試合が続けてできるように頑張りたい」と先を見据えた。
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170427-OHT1T50061.html